鹿沢の烏帽子岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 326m
- 下り
- 1m
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
今年の中央大学ワンダーフォーゲル部昭和49年度の同窓会は、いつもの通り鹿沢で行いました。去年はクラブ所有の山小屋に泊まって、それはそれで楽しかったのですが、今年は手堅く近くの温泉宿に泊まります。去年は桟敷山、一昨年は湯ノ丸山、その前は三方ヶ峰に登りましたが、鹿沢は手軽に登れる山が多くていいですね。そんな中今年登るのは、鹿沢の一番西の外れにある2066mの烏帽子岳。地蔵峠からの往復で、3時間ちょいの行程です。
この烏帽子岳には忘れられない思い出があります。思い起こせば35年前の1974年5月。中央大学ワンダーフォーゲル部に入部した私は、新人養成合宿にこの鹿沢にやってきました。初日は夜行列車で、当時は信越本線だった田中の駅から西入へ。貯水池の近くでテント泊し、翌日この烏帽子岳に登りました。思いザックを背負い、喉の渇きに耐え、不明瞭な道を行きつ戻りつしながら着いた頂上で飲んだ缶コーラの味は最高でした。バタココは最低でしたけどね。まあとにかく凄く苦労して登った山なんですよ、この烏帽子岳は。
さて当日は長野新幹線佐久平の駅に10時集合して、近くのジャスコでお買い物。T山夫妻、F崎君、W辺君、J子さん、私の6人で4台の車と言う効率の悪さは気にしないで、地蔵峠に向かいます。ここでバイクに乗ってきたK本君と合流。まずはアヤメ平まで行ってお昼ご飯。天気が良く、見慣れた湯ノ丸山が綺麗に望めます。去年一昨年と、中央大学ワンダーフォーゲル部の新人養成合宿と日程がダブっていましたが、今年の合宿は来週との事です。木道でも作ろうとしているのでしょうか、大量の資材やブルドーザーなどが置かれておりました。ここから綺麗な新緑のカラマツ林を過ぎ、湯ノ丸山の中腹を巻いていきます。目の前に烏帽子岳の特徴ある頂が望めるようになると、湯ノ丸山との鞍部に到着。
ここから急な登りが始ります。思った以上にこの山に訪れる人は多い様で、何人もの登山者が上から降りてきます。もっとも我々の様に烏帽子岳のみに登るなんて贅沢な登山はしないんでしょう。湯ノ丸山や角間山などとセットで登るんでしょうね。でも登ったり下ったりで大変そうです。ぐんぐん高度を上げていくと、後には湯ノ丸山が大きく見えます。その横には三方ヶ峰から浅間山に続く峰々が望まれます。でもこうしてみると地蔵峠付近のスキーゲレンデは見苦しいですね。まあ自分もスキーしますし、ここも良く来るスキー場なんで勝手な事言えないんですけど。稜線に出ると、頂上まで気持ちのいい道が続きます。
さて頂上からは上田の市街が望まれ、その手前に貯水池が見えます。あれがあの時の西入でしょうか。でもここからの一番の眺めは、目の前に大きく座る湯ノ丸山でしょう。それとも均整の取れた優美な姿を見せている根子岳・四阿山でしょうか。噴煙を上げる浅間山もいいですし、ちょっと標高は低いものの角間山もいい感じです。久し振りに烏帽子岳からの眺望をゆっくり楽しみます。感慨深いのですがこの後の予定もあるので、下山開始。登ってきた道を下ります。ちょっと膝がガクガクする下りですが、それ程の距離でもないので全員無事に地蔵峠に到着。
今日の宿は初めて訪れる角間温泉の岩屋館。確か新人養成合宿では、女子のパーティーがここから入山してるんですよね。地蔵峠から一旦新鹿沢に下り鳥居峠を経由して角間渓谷に入ります。岩屋館は高い崖の下に作られた宿で、絶好のロケーションですね。温泉は茶褐色の鉄分の多そうな温めのお湯と、透き通った熱めのお湯の二種類があります。お風呂は気持ち良く、食事も美味しく、宿の人も感じが良く、とても満足のいく宿でした。さて秋は富士山にキノコ狩りに行こう、北八ヶ岳の縞枯山にも行きたい、来年の鹿沢は浅間山は無理としても黒斑山がいいかなあ、などと言いながら、夜は更けて行きました。
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