220223の(2) ここは恒に春 蘆花恒春園を見る
- GPS
- 01:36
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 2m
- 下り
- 7m
コースタイム
- 山行
- 1:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:37
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
本日2つ目の歩行は、蘆花恒春園をめざしました。徳冨蘆花さんに関しては、私が住んでいる葉山町の隣、逗子市に縁がある方です。徳冨蘆花、そして徳富蘇峰の兄弟は明治時代の歴史において注目すべき人々なのです。
この兄弟は熊本県水俣市生まれ、現在も水俣市に生家が保存されているそうです。昨年末に水俣には行ったのだけれども、年末年始だったからか、コロナウィルス蔓延の影響からか閉館でした。これは再訪せねばならないと思っています。
徳富蘇峰氏は新聞社を作り、その新聞小説書きとして徳冨蘆花は活躍しました。特に、逗子在住時に逗子市を舞台として描かれた「不如帰」は、悲恋の小説として時の人たちの心を掴み、7回の映画化が行われるなど大ヒットした小説です。
私も文庫本で読んだことがありますが、少々文語体で読みにくいことを考慮しても非常に引き込まれる内容で、2時間かからずに読んでしまった記憶があります。
当然逗子市にも、「不如帰の碑」「浪子不動」「蘆花記念公園」「逗子市郷土博物館(閉館)」などの名所があったり、銘菓「浪子最中」(主人公の名前が浪子)などがあったりします。
また、妻愛子とは、逗子在住時に、兄蘇峰の友人の妹ということで出会い、縁談がまとまったそうです。
その後、原宿に転居、その後世田谷区に転居します。転居したところが現在蘆花恒春園となっているところです。2人にはお子さんには恵まれなかったが、蘇峰の末娘を育てていた時期もあったようです。自然に囲まれ、晴耕雨読の生活をしながらも、様々な文化人との交流、戦争に向かう時代ですのでそれに関する講演をしたり、新たな小説を書いたりと勢力的に活動します。
温泉は、群馬の伊香保温泉をこよなく愛したそうです。数日の休暇があると妻とともに訪れていたのだそうで。
結局、伊香保温泉逗留中に心臓発作で徳富蘆花は亡くなります。キリスト教式の儀式を終え、蘆花恒春園内に埋葬されます。
群馬県伊香保町(現在は合併して渋川市)には、蘆花記念文学館があります。私も2度ほど見たことがありますが、徳富蘆花に関する博物館としては一番規模が大きいのではないかと思っています。
妻愛子は、10年かけて蘆花氏の遺品整理を行ったのち、この蘆花と過ごした土地を東京都に寄贈し、都立公園となりました。
妻愛子が住む家については、蘆花恒春園内に東京都が建て、しばらくはそこで過ごしますが、わずは10か月で熱海市に転居します。理由は、。すぐ近くにごみ処理場が作られ悪臭に耐えられなかったからだそうです。
1947年に妻愛子も他界し、夫蘆花の横に火葬した骨を埋葬しました。写真には載せませんでしたが、2人の墓の横に徳富蘇峰氏による追悼の文章が看板になって残っています。
兄蘇峰は、長命で1957年、94歳まで生きました。新聞発行者という肩書のみならず、ジャーナリスト、貴族院議員、歴史評論家などとも肩書があります。徳富蘇峰氏に関する博物館は全国6か所もあり、同一人物に関する博物館としては非常に多くなっています。なお、蘆花についても記念館が4か所(1か所は閉館)あります(ありました)。
でも、駅名になっているのは蘆花で、蘇峰氏は駅名にはなっておりません。この辺りには芦花小学校、芦花中学校、芦花幼稚園などの施設もありました。この施設を利用する人は、芦花という名前が偉人の名前だということを知っているんでしょうね。現地人に愛されている名前になっていると思いました。
芦花公園駅を降りてから、とりあえず国道20号を目指します。かつて、新宿から高尾までの国道20号はすべて歩いているので、そこに達すればとりあえず自宅からの赤線は繋がるからです。
一旦は北上するが、その後、蘆花恒春園に向かって南下していきます。
蘆花恒春園は過去に一度来ている(季節も違うし、写真も残っていないし、どういうルートできたかも覚えていない)ので、どんな施設があるのかはある程度理解していましたが、恒春園なので、春の植物あるかなあと思ってきたところでもあるのです。
フクジュソウ、ロウバイ、ウメ、クリスマスローズなどの植物をこの日は見ることができました。今は都立公園として整備され、ドッグランがあったり児童公園があったりと人が多く集まる公園になっていましたね。
蘆花恒春園を出てから、芦花公園駅に戻るのもなんだかなあと思ったので小田急線を目指すことにしました。ちょうど成城のあたりでしょうか。一番近い駅は千歳船橋駅、今日2つ目だし合計では13kmほど歩いているし、駅まで歩いて終わろうと思いました。
結局、駅前でビール1本、昼食をとって素直に自宅に戻りました。
今は繁忙期なので、土日も午前中は職場で仕事をして、午後から繰り出すことになりそうです。
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