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Yamareco

記録ID: 4035047
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

小太郎山敗退

2017年10月14日(土) 〜 2017年10月15日(日)
 - 拍手
ひじり その他13人
GPS
32:00
距離
8.7km
登り
1,378m
下り
1,379m

コースタイム

1日目
山行
5:44
休憩
0:51
合計
6:35
10:09
11:00
64
12:04
0:00
116
小太郎尾根分岐
2日目
山行
1:30
休憩
0:00
合計
1:30
天候 曇り時々小雨
過去天気図(気象庁) 2017年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
出発
2042年06月27日 08:33撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 8:33
出発
紅葉はまずまず
2042年06月27日 09:19撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 9:19
紅葉はまずまず
2042年06月27日 09:28撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 9:28
2042年06月27日 09:28撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 9:28
白根御池
2042年06月27日 11:09撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 11:09
白根御池
2042年06月27日 11:09撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 11:09
2042年06月27日 11:09撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 11:09
小屋に到着
2042年06月27日 11:10撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 11:10
小屋に到着
荷物を軽くして出発するも
2042年06月27日 11:10撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 11:10
荷物を軽くして出発するも
小太郎山分岐で敗退
2042年06月27日 13:04撮影 by  EX-ZS150, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6/27 13:04
小太郎山分岐で敗退
撮影機器:

感想

私の所属するS社、T工大、大阪F社の仲間との共同山行でした。私は小太郎山を目標としていましたが、強風と視界不良のため小太郎山分岐であえなく撤退しました。以下は悪天候の中、北岳に登頂したT工大学生さんの記録です。

北岳は南アルプス北部に連なる白峰三山の最北に位置する名峰であり,日本百名山にも選定された標高 3192m を有する日本第二の高峰である。今年度は皆の希望もあり,この南アルプスを一望できる眺望,ダケカンバの生い茂る林道,そして,眼下に広がるバットレスが見どころとなる左俣ルート(一部,草すべりルート)の情緒を味わうために 1 泊 2 日の行程で北岳山行を計画した。しかし今年の秋は毎週のように台風が来襲する波乱の気候であった。予定された 10 月 13 日も寒冷前線が東海地域に停滞し,登頂はほぼ絶望的であるように思われた。山小屋の予約もすべてキャンセルされたとのこと。前夜中止にするかどうかを皆に問い合わせたが大阪チームは強気の構えであり,ダメもとで希望者のみでまずは芦安駐車場まで行くこととした。
我々T工大チームは 10 月 13 日午後 6 時に大学を出発し,中央道経由で芦安駐車場を目指した。天気は雨交じりであるが,夕食は例年通り談合坂 SA でスタ丼を食し気合を入れた。その後 21 時頃に甲府昭和 IC を降り,途中のコンビニで明日の朝食と昼食を思い思いに買い込み,駐車場に向かった。山道は暗く狭く蛇行していた。少し霧も出ており,ゆっくりと進んだ。到着してみると,駐車場には車はおろか人影さえ見当たらなかった。やせこけた猫が徘徊していた。少し先行きの不安を抱えながら,テントをバス停の下に張ると我々はすぐに寝てしまった。就寝時は雨が止んでいたため一縷の望みを抱いたが,夜中に猛烈な豪雨に見舞われ樋から流れ落ちる水音に悩まされた。屋根のある場所にテントを張っていて良かった。
10 月 14 日午前 5 時,タクシードライバーの話声で目を覚ます。天候の話はそっちのけで,ベンチに置いておいた朝食が猫に荒らされていたと,そればかり彼らは言ってきた。空は黒く,相変わらず雨が降っている。T先生はF社のIさんに連絡をとり広河原まで行くかどうか相談したが,とりあえず広河原の山小屋まで行くことになった。ジャンボタクシーで広河原登山口に向かい,そこでS社・大阪チームと合流した。今春に腰の手術をしたF社のM会長はここで失礼すると言い張っていたが,その割には完全装備で来ていたため皆に説得されて白根御池まで行くことになり,小雨の中並んで山行を開始した。H.Mさん夫婦が広河原まで見送りに来てくださった。今年度はT君を先頭に,初心者の学生が続き,Iさんがバックアップする順番となった。しばらくうす暗い山道を歩き,その後川伝いに歩を進めた。見上げると,山の上方では濃い霧靄の中に万年雪が見え隠れしていた。歩いているときは暑かったが,止まると寒かった。所々登山道は雨の影響で小さな沢のようになっていた。
10 時頃に先発隊は白根御池小屋に到着した。T工大、N氏、Hさん(私)、K女史、Mさんの一行は,昼食をとり少し休むと,荷物を整理して 11 時頃再び北岳山頂を目指して出発した。ここからはT工大チームと社会人チームは次第に分離し別行動となった。T工大一行は草すべりを急登し,奇妙に曲がりくねったダケカンバの林を抜け,枯れて黄金色になった草地に辿り着いた。そこから視界は開け,時々霧が晴れると甲斐駒ヶ岳や地蔵岳のオベリスクなどが一望できるようになった。12時半頃小太郎山分岐を過ぎて尾根に出ると,霧は深く,風もかなり強くなっていた。我々は防寒
具を着込み慎重に歩を進めた。岩場を抜け北岳の肩に着いた頃には,天候も幾分回復してきており,そのまま山頂を目指した。道中,山道の脇でライチョウの姿を目にした。過酷な状況で平然としている姿に元気をもらった。風は強かったが,雨は次第に止み,一気に山頂まで登った。しかし寒さと体力の限界で入口は肩の小屋で待機することになった。1 時半頃N氏とともにT工大チームは北岳山頂到着。T先生とM君は少し遅れたが,30 分ほどの入れ違いで山頂に到達した。霧靄は晴れたり曇ったりを繰り返していたが,次第に見晴らしが良くなり,やがて周囲の高峰を一望することができるようになった。頂上でザックを開けると,小屋滞在の時間つぶしのために持ってきた「ジェンガ」を山頂まで持ってきたおばかがいた。10 分程滞在した後,一直線に下り小屋に向かった。小屋に着いたのは 3 時頃であった。先に戻っていたメンバーで宴会が催されており,我々もそこに加わった。M会長は腰をいたわりながらお昼過ぎに到着したとのこと。社会人の皆様はお酒やおつまみなど美味を取り揃えて持ってきてくださっており,学生はみな舌鼓を打ってむさぼっていた。4 時ころT先生と松崎が戻ってきた。大分ボロボロになっていた。
5 時頃,小屋の夕食をいただいた。小屋は我々しかおらず貸し切り状態である。食材が豊富で満腹した。夕食後,疲れ切った我々は,山頂まで行けた達成感とともにすぐに深い眠りに落ちていった。
10 月 15 日 5 時頃起床。翌日は朝から完全に雨となっていたが,もはや思い残すことはない。ご来光を見ることなく温泉を目指して下山した。小屋を出たのは 7 時頃である。前日の疲れに足を取られないように気を付けながら一歩一歩進んだ。8 時半頃登山口に到着し,あずまやで例年通り餅ラーメンを作り社会人の皆様にふるまった。冷え切った体に染み渡るおいしさであった。二日間行動を共にし,お世話になった社会人の皆様とはここでお別れ,下山後,我々は大滝温泉に入り疲れを癒した。T工大チームは初心者も多く,今年度の天候不順の中でなんとか山頂まで到達できたのはS社+F社の社会人の皆様のサポートのおかげと言わざるを得ない。ここに改めて感謝の意を表します。

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