春を探しに烏山川緑道散歩―蘆花恒春園で高遠コヒガンザクラ満開
東京都
e351spAz
その他2人 - GPS
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- 距離
- 9.7km
- 登り
- 0m
- 下り
- 21m
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標高グラフを拡大| 天候 | 曇ときどき晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
千歳烏山駅 復路： 三軒茶屋駅 |
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感想
この3連休は結局陽射しも少なく、思っていたよりも気温も低い。
どうせスギ花粉で山には行けないので却ってストレスを感じずに家にいられる。
そんな連休の最終日、参加している登山サークルで珍しく街歩きの企画がでた。
世田谷区内の烏山川緑道を千歳烏山駅から三軒茶屋駅まで歩くというもの。
人数も自分を入れても3人というのもいいし、街なかで時間も午前中だけとこの花粉の時期にもちょうどいい。
烏山川を調べてみると、石神井川、妙正寺川、善福寺川、神田川そして仙川と同じく武蔵野台地を形成する扇状地の扇端の湧水に端を発する川である。
烏山川も北烏山の高源院の「烏山の鴨池」から湧き出ているのだが、ただ残念なことに今は全面的に暗渠化され、その跡地が緑道として整備されているとのことだ。
10日ほど前に武者小路実篤記念館に行き↓、同じ武蔵野台地南端にあたる蘆花恒春園にも行ってみたいと思っていたので、その点でもタイムリーだった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4075469.html
この3月のダイヤ改正で特急停車駅となった千歳烏山駅からスタート。
今日のメンバーのひとりとは2年前のミルフォードトラック以来の再会だ。
烏山あたりは生産緑地地区の指定も多く、屋敷林も残っている。
屋敷内の大きなケヤキを見ると、ここも武蔵野台地の一端なのだと実感できる。
「芦花公園」は京王線の駅名で知ってはいたが、蘆花恒春園を訪れるのは初めてだった。
徳冨蘆花の旧宅部分以外もとても広い公園となっていて、武蔵野の面影がそのまま残されていた。
徳冨蘆花の旧宅は無料開放されていて見学できる。
徳冨蘆花は「美的百姓」を称して北多摩郡千歳村粕谷に移住して半農生活を送ったわけだが、その旧宅には女中部屋があるではないか。
当時の「文化人」のそういう感覚ってなんだかなあと思ってしまう。
療養先の伊香保で亡くなったそうで、最期まで悠々自適だ。
ちなみに夫人も熱海で最期を迎えたとのこと。
お二方とも、この武蔵野の雑木林を残したこの公園に眠っている。
蘆花恒春園内の南の一画の「花の丘」では桜が満開だった。
ソメイヨシノは昨日東京の開花発表があったばかりなので、何の桜だろうと近寄って見ると、タカトオコヒガンザクラ（高遠小彼岸桜）とのこと。
高遠まで見に行ったこともあるこの桜、こんな近くに並木があったのか。
桜はまだ早いと期待していなかっただけに、この満開の桜並木には得した気分になった。
蘆花恒春園の向かいに環状八号線を挟んで清掃工場の巨大煙突が見えた。
環状八号線沿いには砧に清掃工場があることは知っていたが、世田谷区内の清掃工場は環八沿いに偏りすぎではないだろうか。
それぞれ蘆花恒春園、砧公園と広大な公園がある、その代償なのだろうか。
その千歳清掃工場を過ぎると、烏山川緑道がはっきりと姿を現わした。
道もくねくねと元の川の姿を残している。
緑道も花木や花壇の花が咲いていて楽しい。
ソメイヨシノやハナモモやコブシ、レンギョウやユキヤナギはよく植樹される花木だが、意外にもサンシュユも多かった。
春先のマンサクやクロモジ、ダンコウバイやサンシュユなどの黄色い花が好きだ。
こういう緑道沿いに住む人は植木が好きな人が多いのか、隣接するお庭の花々も美しい。
鉢植えで、大ぶりな濃い色の花弁のサクラを見かけたが「陽光桜」だろうか。
緑道の案内パネルを見ると、この烏山川は北沢川と合流して目黒川となることが分かった。
そうかここは、あの桜並木で有名な目黒川の上流にあたるのか。
もうひとつの支流である北沢川（こちらも暗渠の緑道のようだが。）も機会をみつけて歩いてみようと思う。
20数年前にセンター試験の会場として訪れた国士舘大学を過ぎると、今日のゴールである三軒茶屋のキャロットタワーが見えてくる。
そしてあっという間に茶沢通りに出た。
三軒茶屋はこの付近の高校に通っていたことと、この辺りに住む作家の佐藤愛子氏のエッセイを愛読していたこともあり、ほんの少しだけ思い入れのある土地でもある。
沿道の花を楽しみながら歩いたせいか思ったよりも短く感じた10�匱紊世辰拭�
明日は寒の戻りで雪が降るかもとの予報が出ているが、ひと足早く春を満喫した散歩となった。
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