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記録ID: 411574
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積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

早池峰山 樹氷広がる山頂へコメガモリ沢右俣から

2014年03月01日(土) [日帰り]
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GPS
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距離
19.3km
登り
1,406m
下り
1,393m

コースタイム

05:05 岳集落(閉鎖ゲート)
06:45 河原の坊 07:10発
10:50 早池峰山頂上〜御田植場(散策) 11:40発
12:55 小田越 13:15発
13:45 河原の坊 13:55発
15:05 岳集落(閉鎖ゲート)
天候 晴れ。山頂部は強風。
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
河原の坊登山口に通じる県道は、岳集落で冬期車両通行止めになっています。
岳集落に二つの駐車場(早池峰神社手前と峰南荘向かい)があります。
コース状況/
危険箇所等
今回のルートは、河原の坊登山口からコメガモリ沢右俣に進み、そこから山頂へ直登するルートです。下山時は小田越コースを利用しました。なお、河原の坊登山口までは車両通行止めの県道を歩きます。帰りも同様です。

○このコメガモリ沢右俣から登る冬季ルートは、一般的なルートではなく、他者による記録を見かけない独自の冬季バリエーションルートです。ただ、昔の某ルート集でこの沢も簡単に触れられています。
○雪質に関して、午前中は県道から山頂までだいたい締まり雪でしたが、午後の下山時はズボズボ足が嵌る腐れ雪でした。
○当たり前ですが、高山植物を損傷しないように行動する必要があります。
○山頂避難小屋での宿泊は避難時を除いてできませんが(周辺環境保全のため)、二つの登山口付近のうすゆき山荘と小田越山荘は宿泊可能です。
○トイレはどこも冬期閉鎖中です。岳集落に入る前に道の駅「はやちね」で綺麗なトイレを利用できます。
○登山ポストは岳集落の峰南荘向かいにあります。
○早池峰に温泉はありませんが、少し離れたところに日本有数?の花巻温泉郷があります。
http://www.kanko-hanamaki.ne.jp/play/onsen/index.html
ゲートに掲示されている注意書き。

午後から曇る予報だったので早くに出発です。
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ゲートに掲示されている注意書き。

午後から曇る予報だったので早くに出発です。
河原の坊から望む早池峰山。

いつものマンネリ風景写真が続きますがご容赦ください。
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河原の坊から望む早池峰山。

いつものマンネリ風景写真が続きますがご容赦ください。
コメガモリ沢下部から望む早池峰山。

ここまで間違って遠回りして歩いていたのですが、途中クマタカが飛び出してきました。近くにはほとんど食べられた小動物の残骸もありました。
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コメガモリ沢下部から望む早池峰山。

ここまで間違って遠回りして歩いていたのですが、途中クマタカが飛び出してきました。近くにはほとんど食べられた小動物の残骸もありました。
アップの早池峰山。

今回は、写真中央の岩稜帯の右隣にある沢筋を登ります。一番左の沢筋はコメガモリ沢本流(左俣)です。
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アップの早池峰山。

今回は、写真中央の岩稜帯の右隣にある沢筋を登ります。一番左の沢筋はコメガモリ沢本流(左俣)です。
ここで右に進みます。
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ここで右に進みます。
コメガモリ沢右俣から望む早池峰山。レアなアングルです。

谷間なんで暗いです。
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コメガモリ沢右俣から望む早池峰山。レアなアングルです。

谷間なんで暗いです。
開けて明るくなってきました。
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開けて明るくなってきました。
抜けてきた沢を振り返って。

この後、カメラを出せる場所がしばらくありませんでした。
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抜けてきた沢を振り返って。

この後、カメラを出せる場所がしばらくありませんでした。
小さな岩稜部に取り付いて一休み。
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小さな岩稜部に取り付いて一休み。
真ん中に小さく和賀山塊。

厳冬期の和賀山塊の記録もほとんど目にしません。
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真ん中に小さく和賀山塊。

厳冬期の和賀山塊の記録もほとんど目にしません。
樹氷化した巨岩群が近くなってきます。
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樹氷化した巨岩群が近くなってきます。
登ってきた斜面を振り返って。

雪面は締まってつぼ足にならないので、突き刺した金具類が頼りです。岩の上に雪がたっぷり載っているので落ち着ける場所があまりありません。
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登ってきた斜面を振り返って。

雪面は締まってつぼ足にならないので、突き刺した金具類が頼りです。岩の上に雪がたっぷり載っているので落ち着ける場所があまりありません。
広がる樹氷の間を登ります。

写真で見るとあんまり傾斜を感じませんが、当事者の私は疲れています。
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広がる樹氷の間を登ります。

写真で見るとあんまり傾斜を感じませんが、当事者の私は疲れています。
真ん中に、河原の坊コースにある打石(ぶついし)。たぶん。

河原の坊コースも雪で埋まって楽ではなさそうです。
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真ん中に、河原の坊コースにある打石(ぶついし)。たぶん。

河原の坊コースも雪で埋まって楽ではなさそうです。
巨岩の樹氷。小さなポコポコは、矮小化したオオシラビソの樹氷です。
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巨岩の樹氷。小さなポコポコは、矮小化したオオシラビソの樹氷です。
巨岩の樹氷。高さ10メールはあると思います。

近くで見ると、本当に化け物、アイスモンスターです。
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巨岩の樹氷。高さ10メールはあると思います。

近くで見ると、本当に化け物、アイスモンスターです。
樹氷を巻きながら登ります。
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樹氷を巻きながら登ります。
右(東)の風景。小田越から続く尾根。
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右(東)の風景。小田越から続く尾根。
登ってきた斜面を振り返って。コケれば落ちます。

軟弱な私はダブルアックスで這って登りました。その一つと簡易ハーネスをシュリンゲで繋いで、いつでもセルフビレイ(自己確保)ができています。簡素ですが効果的です。
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登ってきた斜面を振り返って。コケれば落ちます。

軟弱な私はダブルアックスで這って登りました。その一つと簡易ハーネスをシュリンゲで繋いで、いつでもセルフビレイ(自己確保)ができています。簡素ですが効果的です。
御田植場(おたうえば)が見えてきました。もう少しで山頂近くの主稜線に出ます。
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御田植場(おたうえば)が見えてきました。もう少しで山頂近くの主稜線に出ます。
御田植場付近の樹氷原。
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御田植場付近の樹氷原。
左上が山頂です。
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左上が山頂です。
早池峰山頂上。
山頂避難小屋の窓(冬季入り口)が壊れて吹っ飛んでいました。始め、誰かいるのかとビビりました。

雪かきして中に入った後、撮影しました。
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山頂避難小屋の窓(冬季入り口)が壊れて吹っ飛んでいました。始め、誰かいるのかとビビりました。

雪かきして中に入った後、撮影しました。
中には雪がたくさん入っていました。

利用者はきちんと閉めてから下山すべきです。
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中には雪がたくさん入っていました。

利用者はきちんと閉めてから下山すべきです。
手間がかかりましたが、窓枠の雪を払って、しっかり窓を嵌めておきました。
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手間がかかりましたが、窓枠の雪を払って、しっかり窓を嵌めておきました。
モコモコの樹氷越しに岩手山。
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モコモコの樹氷越しに岩手山。
巨岩はどれも樹氷になっています。3、4メートルはあります。

岩にただ雪が付着しているのではなく、過冷却水もぶつかって凍り付くのです。
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巨岩はどれも樹氷になっています。3、4メートルはあります。

岩にただ雪が付着しているのではなく、過冷却水もぶつかって凍り付くのです。
岩手山。
中岳 鶏頭山、毛無森と西に続く連峰。
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中岳 鶏頭山、毛無森と西に続く連峰。
薬師岳と小田越コースが通る尾根。
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薬師岳と小田越コースが通る尾根。
御田植場から望む山頂方面。
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御田植場から望む山頂方面。
矮小化したオオシラビソ林に出来たミニアイスモンスターたち。
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矮小化したオオシラビソ林に出来たミニアイスモンスターたち。
小田越コースの梯子場。雪に埋もれていますが、手摺りだけ少し見えています。
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小田越コースの梯子場。雪に埋もれていますが、手摺りだけ少し見えています。
コメガモリ沢本流右岸の大きな尾根に雪庇ができています。ただ、河原の坊コースとの間に大きな樹林帯があるので、雪崩れてもたぶん問題ないと思います。
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コメガモリ沢本流右岸の大きな尾根に雪庇ができています。ただ、河原の坊コースとの間に大きな樹林帯があるので、雪崩れてもたぶん問題ないと思います。
お金蔵(かねぐら)。角ばった巨岩です。

小田越コースの雪はけっこう黒ずんでいました。中国からの大気汚染だと思います。環境保護団体って中国にはだんまり。
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お金蔵(かねぐら)。角ばった巨岩です。

小田越コースの雪はけっこう黒ずんでいました。中国からの大気汚染だと思います。環境保護団体って中国にはだんまり。
小田越登山口。雪に埋もれています。
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小田越登山口。雪に埋もれています。
県道の様子です。右に監視小屋。

この先にもうちょっと行くと、小田越山荘があります。汲み取りが難しくてトイレは使えないそうな。
県道の様子です。右に監視小屋。

この先にもうちょっと行くと、小田越山荘があります。汲み取りが難しくてトイレは使えないそうな。
小田越から望む早池峰山。

薬師岳山頂から望む早池峰山はもっと大きく見えます。
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小田越から望む早池峰山。

薬師岳山頂から望む早池峰山はもっと大きく見えます。
河原の坊の総合休憩所。

閉鎖中ですが、良い風除けになります。
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河原の坊の総合休憩所。

閉鎖中ですが、良い風除けになります。
河原の坊から望む中岳。

お昼から高曇りしていたのですが、再び晴れてきました。
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河原の坊から望む中岳。

お昼から高曇りしていたのですが、再び晴れてきました。
岳集落の峰南荘(冬期休業中)。右に登山ポストと駐車場入り口。
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岳集落の峰南荘(冬期休業中)。右に登山ポストと駐車場入り口。
岳集落にある早池峰神社。趣があります。
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岳集落にある早池峰神社。趣があります。
早池峰神楽の舞台です。

早池峰神楽はユネスコの無形文化遺産です。
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早池峰神楽の舞台です。

早池峰神楽はユネスコの無形文化遺産です。
参道と子供たち。

歴史と未来。良い写真。
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参道と子供たち。

歴史と未来。良い写真。

感想

早池峰山のコメガモリ沢は、登山口がある河原の坊から1キロ程上流の所で二俣に分かれて二つの大きな沢筋を形作っています。一般的な河原の坊コースはこの二つの沢の間の尾根に通っていますが、今回は、この沢の一つであるコメガモリ沢右俣そのものから山頂を目指しました。

河原の坊コースとは少し違ったアングルの風景を楽しみながらこの沢を進むにつれ、段々と傾斜が増していきます。沢を埋め尽くしている積雪は硬く締まっているので、滑り落ちないよう確実に登りました。この斜面にいるうちは落ち着ける棚状の場所や足場が全くないため、この沢の三分の二を進んだ辺りで、樹木や岩場がある小さな尾根に移りました。山頂に近づくと、落ち着ける場所は相変わらず少なかったですが、お馴染みのモコモコと樹氷化した巨岩や木々が近くに現れて、それらを愛でて疲れを紛らわせながら登頂することができました。

先日関東では大雪がありましたが、岩手の平地では2月に数回雨が降るほど寒さが緩みました。通常、岩手の山では3月上旬までは真冬と言っても良いくらいですが、今回は残雪期に近い感じがしました。厳しい冬がもう終わってしまい、何だか寂しい気もします。

追記:積雪期で自然への悪影響がないと考えて、一般ルート外の記録であっても投稿していますが、もし何らかの問題が起きれば、当記録を非公開にするかもしれません。

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