八ヶ岳中山尾根
- GPS
- 13:05
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,342m
- 下り
- 1,336m
コースタイム
3/2 行者小屋7:15-美濃戸山荘8:45-9:25美濃戸口
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・3/2に降雪の予報のため、美濃戸に閉じ込められることを恐れて車は美濃戸口に駐車。美濃戸までは四駆の車が上がっていました。 ・雪は多かったものの、通常ルートのトレースはばっちりついていまいた。 ・中山尾根までのトレースもついており、快適にアプローチでき、かつほかのパーティがいなかったので快適にクライミングできました。 ・前日の予報で、3/2は山間部で20cmの積雪との事であったため、山口まで帰れなくなることを恐れて、赤岳主稜の予定をあきらめ下山を決意。明け方は10cm程度の積雪であった。しかし、下山開始7時ころから天気が良くなり、これなら登れたなあと後悔。非常に後悔。 |
写真
感想
中山尾根は学生の頃の目標だったけど、タイミングが合わず登れずじまい。20年ぶりの挑戦です。
2月の土日に2週連続の大雪の名残で、美濃戸口周辺も残雪。美濃戸までの林道も雪が多く残っており、また今週末も天気が崩れるとの予報があり、美濃戸に車が閉じ込められたたら怖いので車は美濃戸口に停める。
さて、今回は後輩君2名との3人パーティです。不眠の運転をしてきたにもかかわらず後輩君たちの足は速く、快適に林道を進む。メンバーの足並みがそろっていると気持ち良いね。
天候は曇り。風も少なく、八ヶ岳としては気温が高い方?
美濃戸山荘から南沢に入る。トレースはしっかりついているけど、ちょっと踏み外すとラッセル状態。それにしても暑い。気温が高いせいか、前日に買ったばかりのフェニックスの厚手のインナーが効き過ぎるのか、それとも単に前の晩にビールを飲み過ぎただけなのか、とにかく汗がでる。結局、上半身はインナー一枚で行者小屋まで歩いた。
行者小屋には思ったよりテントが少なく、いい場所にテント設置跡があったので苦労せずに一等地にてテントを設営できた。
9時30分頃行者小屋を出発、中山尾根へ。中山乗越からもしっかりとトレースがついており、下部岩壁取りつきまでは楽に到達できた。意外にも先行パーティも後続のパーティもいなく、3月の土曜日だというのに中山尾根を独占!
そして、登攀開始。いよいよ学生の頃の宿題にトライです。
3人登攀なので後輩君にトップをお願いした。1ピッチ目は通常ルートより左手に取りついたようで、思ったより手ごわく感じた。2本目は灌木沿いの岩壁左ルート。そこからコンテで上部岩壁まで移動。この頃から気温がぐっと下がり始める。
上部岩壁の核心部は、A0になるかと思いきや、手ごろなガバに恵まれ、なんちゃってチムニー登りで楽しく越えられました。うん、おもしろかった。そこから草付き雪陵を2ピッチほど登り、いよいよ最後の岩壁。ここだけトップをやらせてもらう。岩に氷が薄く張り付いており、ちょっといやらしい感じがしたけど、久々の冬のバリエーションのトップという心地よい緊張感の中で登ることができた。ただ、トサカ状岩壁基部に回り込んてピッチを切ったので、後輩君たちに声もホイッスルも届かないというハプニングが。だけど、上手なタイミングでついてきてくれ、最後はバンドを稜線までトラバースし終了。
地蔵尾根を経由して無事下山。これにて、学生の時にやり残した宿題終了。お疲れ様でした。
夜は、後輩君の用意してくれたおいしい料理でビールにウイスキーをしこたま飲んでの宴。天気予報では翌日は平野部でも積雪との予報だったので、赤岳主稜をあきらめて翌朝下山することに決定。
翌朝、10cm程度の積雪ののち小康状態。3パーティほどバリエーションルートへ消えていかれましたが、我々はすぐに天気が悪くなると思い、下山開始。しかし、天気がどんどん良くなるではありませんか。やっぱり登っていればよかった〜と、非常に後悔しました。まあ、これも一つの判断です。良い経験になりました。
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