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Yamareco

記録ID: 4125102
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積雪期ピークハント/縦走
東北

残雪の平頂台地「大沢高森山」(奥会津)

2022年03月29日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.0km
登り
472m
下り
474m

コースタイム

日帰り
山行
4:05
休憩
1:25
合計
5:30
7:05
20
除雪終了地点(P)
7:25
15
西根川橋(仮称)
7:40
7:45
45
林道分岐
8:30
8:35
60
尾根取付き
9:35
9:45
25
標高1300
10:10
10:45
40
山頂
11:25
11:30
25
P1227
11:55
12:20
15
西根川右岸
12:35
除雪終了地点(P)
天候 薄曇り
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(東北道)西那須野塩原IC ⇒ 塩原温泉⇒ 南会津町(木賊温泉 川衣集落)
コース状況/
危険箇所等
残雪尾根ルート
(入山口)
南会津町木賊(とくさ)温泉先のこの標識を通過し川衣(かわぎぬ)集落に向う。
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(入山口)
南会津町木賊(とくさ)温泉先のこの標識を通過し川衣(かわぎぬ)集落に向う。
(登山口)
除雪終点箇所で集落最奥の住人に駐車の挨拶をしてから林道に入る。気温マイナス3度、ツボ足で歩けそうだ。(下山後カメラの日付設定ミスに気付くが後の祭り。2021誤→正2022、以下同じ)
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(登山口)
除雪終点箇所で集落最奥の住人に駐車の挨拶をしてから林道に入る。気温マイナス3度、ツボ足で歩けそうだ。(下山後カメラの日付設定ミスに気付くが後の祭り。2021誤→正2022、以下同じ)
(デブリ)
スタート間もなく不安に思っていたデブリに遭遇。日中の気温上昇が気掛かりだ。
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(デブリ)
スタート間もなく不安に思っていたデブリに遭遇。日中の気温上昇が気掛かりだ。
(橋)
杉林を抜けると西根川に架かる橋が出てきた。
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(橋)
杉林を抜けると西根川に架かる橋が出てきた。
(水量)
川は雪解けの増水で流れが激しい。
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(水量)
川は雪解けの増水で流れが激しい。
(発砲音)
雪原の林道を進む。トレース痕は無い。突如数発の銃声が響き渡ったが発砲先が解らない。もう猟期は終わった筈(2/15迄)だが、誤射を受けないよう祈るのみだ。
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(発砲音)
雪原の林道を進む。トレース痕は無い。突如数発の銃声が響き渡ったが発砲先が解らない。もう猟期は終わった筈(2/15迄)だが、誤射を受けないよう祈るのみだ。
(分岐)
林道の分岐地点迄来た。解り難く地形図から斜め左に進む。
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(分岐)
林道の分岐地点迄来た。解り難く地形図から斜め左に進む。
(踏み抜き)
杉林に入った途端踏む抜きが始まりここでワカン装着。
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(踏み抜き)
杉林に入った途端踏む抜きが始まりここでワカン装着。
(取付き)
取付き地点探しに少し手間取ったが初の朱テープを発見。
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(取付き)
取付き地点探しに少し手間取ったが初の朱テープを発見。
(急登)
序盤の急登、トレース痕は無い。尾根上はツリーホールが続くがワカンのまま左右に迂回して雪上を登る。
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(急登)
序盤の急登、トレース痕は無い。尾根上はツリーホールが続くがワカンのまま左右に迂回して雪上を登る。
(融雪)
幅広の尾根は雪無し。ワカンを履いたまま通過。
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(融雪)
幅広の尾根は雪無し。ワカンを履いたまま通過。
(回廊)
標高1200m付近から緩斜の残雪回廊に変わった。気持がいい。
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(回廊)
標高1200m付近から緩斜の残雪回廊に変わった。気持がいい。
(南肩)
頂稜部はここも南北に延びる平頂台地。その南肩が見えてきた。
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(南肩)
頂稜部はここも南北に延びる平頂台地。その南肩が見えてきた。
(平頂)
北方にショートカットしながら平頂台地に乗る。ブナや楢の木々が美しい。
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(平頂)
北方にショートカットしながら平頂台地に乗る。ブナや楢の木々が美しい。
(感服)
奥に皮一枚で生き続ける樹木。その生命力の強さには感服する。
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(感服)
奥に皮一枚で生き続ける樹木。その生命力の強さには感服する。
(山頂目前)
一段高い所が山頂か。

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(山頂目前)
一段高い所が山頂か。

(登頂)
薄い薮中の最高地点に到達。標識や三角点標柱も見当たらないが、ここを山頂とした。標高1,375.8m、所要3時間丁度。
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(登頂)
薄い薮中の最高地点に到達。標識や三角点標柱も見当たらないが、ここを山頂とした。標高1,375.8m、所要3時間丁度。
(山頂風景1)
なだらかな山頂は樹林に囲まれ眺望は無い。登って来た南方を望む。
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(山頂風景1)
なだらかな山頂は樹林に囲まれ眺望は無い。登って来た南方を望む。
(山頂風景2)
下山方向の北方。
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(山頂風景2)
下山方向の北方。
(山頂風景3)
西方樹間越しに雄大な会津駒ヶ岳連峰の白峰。
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(山頂風景3)
西方樹間越しに雄大な会津駒ヶ岳連峰の白峰。
(下山開始)
無人の静かな山頂で30分程休憩。上空にはオオタカか?大きな鳥が悠然と旋回飛行をしている。日中の雪解けが心配ゆえ早めに下山開始。背後は西方の「白身山」(1,769.4m)。
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(下山開始)
無人の静かな山頂で30分程休憩。上空にはオオタカか?大きな鳥が悠然と旋回飛行をしている。日中の雪解けが心配ゆえ早めに下山開始。背後は西方の「白身山」(1,769.4m)。
(絶景1)
山頂台地北の肩付近から西方にクリアな会駒連峰の絶景が現れた。
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(絶景1)
山頂台地北の肩付近から西方にクリアな会駒連峰の絶景が現れた。
(絶景2)
北方正面の奥には「真名板倉山」(1,338.9m)の勇姿。
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(絶景2)
北方正面の奥には「真名板倉山」(1,338.9m)の勇姿。
(絶景3)
東方左端は舘岩の名峰「大嵐山」(おおあれやま、2,635.4m)。この角度からはいつもの見慣れた鋭鋒の姿はない。
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(絶景3)
東方左端は舘岩の名峰「大嵐山」(おおあれやま、2,635.4m)。この角度からはいつもの見慣れた鋭鋒の姿はない。
(絶景4)
会駒連峰を背景にどっしりとした未踏の袴腰山(1,423.9m)。
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(絶景4)
会駒連峰を背景にどっしりとした未踏の袴腰山(1,423.9m)。
(雪庇)
尾根東側は分厚い雪庇が続く。
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(雪庇)
尾根東側は分厚い雪庇が続く。
(火災痕)
黒い焼け跡痕を残す尾根の巨木。
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(火災痕)
黒い焼け跡痕を残す尾根の巨木。
(ワイヤー)
索道ワイヤーが巻かれた大木とその先のP1227ピーク。
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(ワイヤー)
索道ワイヤーが巻かれた大木とその先のP1227ピーク。
(ピッケル)
幾つもの支尾根分岐を慎重に下り、唯一ピッケルを使用した場所。単独行は絶対の安全優先、面倒だがミスは許されない。
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(ピッケル)
幾つもの支尾根分岐を慎重に下り、唯一ピッケルを使用した場所。単独行は絶対の安全優先、面倒だがミスは許されない。
(渡渉)
細い急尾根を下って西根川右岸に降り立った。700m程上流の橋(西根橋)迄の迂回が面倒で渡渉を決行。対岸の残雪ブロックを這い上がってショートカットに成功、無事車へ帰還した。        (スライドショー 終)
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(渡渉)
細い急尾根を下って西根川右岸に降り立った。700m程上流の橋(西根橋)迄の迂回が面倒で渡渉を決行。対岸の残雪ブロックを這い上がってショートカットに成功、無事車へ帰還した。        (スライドショー 終)

装備

個人装備
地形図(2.5万図) アイゼン ピッケル 長靴

感想

1.福島・栃木県境の日本ニ百名山「帝釈山」(2,059.9m)や天空の湿原「田代山」(1,971.0m)の北側にはここを源頭とする二本の清流河川(西根川、湯ノ岐川)が北へ流れている。
2.そしてこの両河川の左右には小粒ながら標高800〜2,000m弱の自然豊かな魅力的中高山が幾つも林立し、奥会津でも私の大好きな山域である。
3.今季の残雪登山は体調不良から若干出遅れたが、今回その第1弾として西根川右岸の「大沢高森山」(1,375.8m)に挑んだ。契機は前年3月同川左岸の「三仏沢山」(さぶさわやま、1,314.1m)を踏破した際南東山稜に頭を出す未踏のピークを発見し、以来入山口やルート等を下調べしていたものである。
4.残雪登山の成否は中高山でもひとえに入山時の残雪状況がその鍵を握る。そのためタイミングの見極めが難しく、早過ぎれば寒さや表層雪崩、雪庇崩落、軟雪疲労等々があり、遅過ぎれば融雪による残雪のブロック崩落や薮の露出等(更には熊の冬眠明けや狩猟被弾等も✜)のリスクが増大するからである。(✜:下山後地元コンビニで銃声の件を尋ねたら、近時熊の出没があり特別狩猟許可が発出されているとのことだった。)
5.今回は雪解けが進んで一部にデブリも見られたが、例年比増の積雪量と薄曇り天気の気温上昇抑制も奏功して良好なコンディションに恵まれた。
6.未踏ルートの下りでは今回も支尾根の分岐に神経を使ったが迷わず下山が出来た。ただ裸地化した細尾根では転倒に繋がるワカンの躓き(爪の引っ掛かり)には注意した。
7.最後は橋(西根川橋)への迂回が面倒で予定外の渡渉を決行してショートカット(約1.5km)を狙ったが片足浸水とカメラ水没のドジを踏んでしまった。(泣)
8.マイナーな未踏ピークながら会駒連峰等の絶景を展望出来て楽しい周回踏破が出来た一日だった。
  (完)

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コメント

充実の奥会津山行ですね。静かな山歩きを堪能できたのではないでしょうか。
残雪期のリスク、色々ありますが、鉄砲の発砲は勘弁願いたいところです。ただ、地元には事情もあるのでしょうね。
奥会津のマイナーな山のレコ、また見せてください
2022/4/3 21:32
kamadamさん

おはようございます。
普段近くから雪山を眺められない所で暮らしている為現地の積雪状況を予測しながら出掛けていますが、今回は上手くいきました。いつもハラハラしています。(笑)

登山中の銃声は稀に聴こえることがありますが、普段登山者の入らないマイナー無名峰山域の場合は注意標識や猟師車両の発見等でもなければ入山しまいますね。またそんな山域こそ猟師さん側の入山者存在意識の有無にも不安がありますね。

今回藪・バリ登山特有の?リスクを再認識しました。
2022/4/4 9:07
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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