【岐阜県南部】海抜ゼロメートルの輪中地帯を縦断歩き

2022年04月02日(土) [日帰り]

• GPS: 10:27
• 距離: 37.1km
• 登り: 20m
• 下り: 12m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:03
• 休憩: 0:25
• 合計: 10:28

7:22 スタート地点
16:19 16:44 木曽三川公園センター
17:50 養老鉄道 多度駅

07：22　墨俣バス停
07：30　犀川の桜並木　（2.5km）
08：40　ソーラーアーク　（5.3km）
09：00　長良川決壊地点　（6.3km）
09：40　十連坊の切割　（8.8km）
11：40　平田公園　（15.0km）
12：20　お千代保稲荷　（15.8km）
13：40　海津市歴民俗資料館　（22.3km）
15：00　アクアワールド水郷パーク　（28.3km）
16：20　木曽三川公園　（32.8km）
17：10　油島大橋　（34.2km）
17：50　多度駅　（37.1km）

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

出発：岐阜バス　墨俣バス停（約30分に1本）
到着：養老鉄道　多度駅（約40分に1本）

コース状況／危険箇所等

墨俣の犀川桜並木の堤防道は狭いうえに車が通行するので要注意
他はほぼ田園地帯なので歩きやすい

その他周辺情報

コンビニなど距離が離れて点々としているので早めの準備は必要

写真

4/2 16:30

スタートは墨俣一夜城のある犀川の桜並木から。ここから岐阜県の南部を縦断します。よろしくおねがいします。

4/2 16:36

桜並木は今が満開という感じでとてもキレイでした。約3.2km桜のトンネルが続きます。

4/2 16:39

朝が早いので気持ちが良い花見ができました。

4/2 8:10

桜並木の下にあったお地蔵さん「左いせ道　右…読めない！」

4/2 17:01

森部水防倉庫に描かれた壁画。安八町在住のRoamCouch（ロームカウチ）さんの作品です。美濃路を歩いた時にも見かけましたね。こういう発見があると散歩が楽しくなります。

4/2 8:26

安八町マンホール

4/2 17:49

Panasonic（旧・三洋電機）のソーラーアーク。新幹線に乗って岐阜羽島から西へすぐに見られるものです。

4/2 17:45

ソーラーアークを下から見上げる。こんな近くから見たのは初めて。裏は何もないのか。

4/2 17:55

ソーラーアークの前を新幹線が通過。あっという間に走り去るのでずっとカメラを構えていました。

4/2 18:05

治水観音。昭和51年9月12日に長良川が決壊し、安八町は大きな被害を受けました。その慰霊の観音さまです。

4/2 18:06

これが決壊付近の長良川堤防。「9.12水害」として地元では言い伝えられている災害です。

4/2 18:37

十連坊の切割。安八町と輪之内町の間にある輪中堤の通り道。9.12水害の時にここに土嚢を積んで上流の安八町から流れこむ水を締め切り輪之内町は水害から守りました。

4/2 18:40

その堤上にある灯篭。過去に起きた水害の教訓からこの灯篭を立てたといわれています。

4/2 18:46

本戸輪中堤の桜並木。カーブに沿った桜が美しかったです。

4/2 9:37

輪之内町マンホール

4/2 19:41

高い石垣の上に建てられた水屋。大洪水が起きた時に家財道具など必需品を避難させるために設けられました。仏壇も持ち上げたとも言われています。

4/2 20:18

平田公園。けっこうたくさんの家族づれなど遊んでいました。

4/2 11:21

公園内にある平田靭負（ゆきえ）の像。木曽三川の宝暦治水で尽力した薩摩藩の家老。工事で多くの犠牲者が出たため、完了後に責任を取って自刃した。ここを「平田町」というのは彼に恩義を感じ命名されました。

4/2 20:39

近くにあった牛舎を覗いてみたら、仲良し牛さんがいました。

4/2 20:47

お千代保稲荷の東鳥居。

4/2 20:52

お千代保稲荷は商売繫盛の神様で多くの参拝客がいます。

4/2 21:05

参道の商店にもかなりの人出が戻ってきました。

4/2 22:36

海津市歴史民俗資料館。お城のような建物です。江戸時代は高須藩という尾張藩の支藩がありました。本当の城跡は少し離れた高須小学校の所です。

4/2 14:51

海津市マンホール

4/2 23:21

大江川の桜並木も満開。もう散り始めかな。

4/2 23:25

大江川は一見すると池のようです。ほとんど流れはありません。これを見ると大洪水が起これば簡単には水が引かないだろうなと感じます。

4/3 0:11

アクアワールド水郷パークセンター。大きな風車が目印です。

4/2 15:14

惜しい！　ちょこっとずれた…

4/2 15:19

復元された堀田。この地は湿地帯で普通に稲作ができなかったため、泥を積み上げ耕作地にし小舟に乗って田植えをした。面積の4割程度しか耕作できず大変苦労したそうです。

4/3 1:16

木曽三川公園ではチューリップ祭りが開かれていました。少しばらつきがありますね。

4/2 16:21

園内はチューリップだらけ。明治時代にオランダ人技師のヨハネス・デ・レーケによって木曽三川は分流されました。その恩人の国の花であるチューリップ祭りが行われています。

4/3 1:19

治水タワー。煙ではないけどバカなので高い所に登ります！

4/3 1:35

治水タワーの展望台から今日歩いてきた北の方を見る。感慨深いものがあります。こうしてみると両側の堤防脇に集落があり中央は田んぼ。輪中地帯の地域構成がよくわかります。

4/3 1:31

南を見ると千本松原。江戸時代に薩摩義士らによって築かれたものの一つです。のち明治時代に木曽三川は完全に分流されました。

4/3 1:49

治水神社。当地の治水に尽力して下さった薩摩の人たちを祀った神社です。

4/3 1:58

揖斐川の油島大橋。これを渡ります。

4/3 2:07

ここから三重県！　歩いて岐阜から三重まで来たのは初めてなので嬉しい瞬間でした。

4/2 17:34

旧・多度町（桑名市）のマンホール

4/3 2:41

養老鉄道が通過しました。東急から譲渡された7700系電車のようです。

4/2 18:12

多度駅の駅名標。近くの多度神社にいる白い神馬がモデルです。養老鉄道のセンスいいですね。

4/3 2:50

養老鉄道の多度駅に到着。今日のゴール地点です。ありがとうございました。

感想

KBZ0126

　桜が満開の時期に歩きました。前回の終了地点だった墨俣の桜並木は名所なので、今回はそこをスタート地点に決めました。

　今回歩いた輪中地帯は江戸時代までは川に囲まれた地域であったため旧・街道もあまり発達せず、明治期以降も鉄道が引かれることがありませんでした。そのため今までこの地域を歩く機会がなく、赤ラインが引かれていない区間でした。輪中地帯の歴史も肌で感じたいとも思い今回歩いてみました。

　堤防に沿って建てられた集落やその中央に広がる水田地帯。池のように流れのない川や復元された堀田など輪中地域ならでは風景を感じながら歩くことができました。