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記録ID: 415891
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講習/トレーニング
磐梯・吾妻・安達太良

【冬山セルフレスキュー講習】安達太良山

2014年03月02日(日) [日帰り]
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ebi0813 その他15人
天候 2014/3/2(日) 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
<土嚢袋を使った支点の作り方>

適当な量(今回は人の頭2個分くらい)の雪を入れ、150cmくらいのロープスリングでまず余りのないようクローブヒッチで口を閉じ、口先のほうをねじりあげて二つ折りにし、クローブヒッチのところで二つ折りの上から3回巻きつけ、二つ折りの間を通す→土嚢袋完成
2014年03月02日 11:33撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 11:33
<土嚢袋を使った支点の作り方>

適当な量(今回は人の頭2個分くらい)の雪を入れ、150cmくらいのロープスリングでまず余りのないようクローブヒッチで口を閉じ、口先のほうをねじりあげて二つ折りにし、クローブヒッチのところで二つ折りの上から3回巻きつけ、二つ折りの間を通す→土嚢袋完成
雪面に土嚢袋が完全に入る深さで穴を掘り、斜面に向かって垂直に穴から溝を掘る。
溝はロープスリングが横たわる程度の幅(幅が広すぎると土嚢が引かれる力に耐えられず支点破壊する)スリングの先にカラビナをかけ、雪をかけて踏み固めて完成。
2014年03月02日 11:36撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 11:36
雪面に土嚢袋が完全に入る深さで穴を掘り、斜面に向かって垂直に穴から溝を掘る。
溝はロープスリングが横たわる程度の幅(幅が広すぎると土嚢が引かれる力に耐えられず支点破壊する)スリングの先にカラビナをかけ、雪をかけて踏み固めて完成。
<スノーバーを使った支点の作り方>

スノーバー両端に2箇所、クローブヒッチでロープスリングを固定。2箇所の間隔は狭すぎるとだめ。スノーバーの向きは >→ でつくる。スノーバーとロープが埋まる深さ・幅の溝をつくって雪をかけて踏み固めて完成。
2014年03月02日 11:57撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 11:57
<スノーバーを使った支点の作り方>

スノーバー両端に2箇所、クローブヒッチでロープスリングを固定。2箇所の間隔は狭すぎるとだめ。スノーバーの向きは >→ でつくる。スノーバーとロープが埋まる深さ・幅の溝をつくって雪をかけて踏み固めて完成。
<埋没者の掘り出し>
●ポイント:埋没者を極力空気に曝さない●

埋没位置特定したらV字コンベアベルトで掘る。まず埋没者の顔を出して呼吸確保に努める。顔(呼吸経路)のみ露出させ、身体は雪に埋まったままにする。
2014年03月02日 12:55撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 12:55
<埋没者の掘り出し>
●ポイント:埋没者を極力空気に曝さない●

埋没位置特定したらV字コンベアベルトで掘る。まず埋没者の顔を出して呼吸確保に努める。顔(呼吸経路)のみ露出させ、身体は雪に埋まったままにする。
身体に雪をまとわせた状態で周辺を掘り、ツェルトを被せる。
被せたツェルトの下から片手を突っ込み、身体にまとった雪を掻き出す。ツェルトを剥がして埋没者に直接風や冷気が当たることのないよう気を付ける。
このあいだに収容するテントをたてるか雪洞を掘っておく。
2014年03月02日 13:10撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 13:10
身体に雪をまとわせた状態で周辺を掘り、ツェルトを被せる。
被せたツェルトの下から片手を突っ込み、身体にまとった雪を掻き出す。ツェルトを剥がして埋没者に直接風や冷気が当たることのないよう気を付ける。
このあいだに収容するテントをたてるか雪洞を掘っておく。
雪を払いのけたら、テント・雪洞に移動させる。
2014年03月02日 13:12撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 13:12
雪を払いのけたら、テント・雪洞に移動させる。
3名+3名が向かい合い、遭難者の身体の下に腕を差し込み6本の腕の鎖をつくる。手が届きにくかったり掴んだ手が外れたりするのを防ぐために、短いスリングをお互いに掴むようにするとよい。
「イチ、ニ、サン」の号令で立ち上がる。
2014年03月02日 13:14撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 13:14
3名+3名が向かい合い、遭難者の身体の下に腕を差し込み6本の腕の鎖をつくる。手が届きにくかったり掴んだ手が外れたりするのを防ぐために、短いスリングをお互いに掴むようにするとよい。
「イチ、ニ、サン」の号令で立ち上がる。
<ザックでつくる雪洞>

埋没者の掘り出しで掘った雪を使って、50cmくらい?(膝から少し上くらい)の高さまで雪を積み上げる。
上面を平らにして、ザック5ケ、背あてを向い合せるように円形に並べる。その上からツェルトを被せ、ツェルトの裾をザックに巻き込んでおく。
ザックが見えなくなるまでさらに雪を積む。
(この時点で地面からの高さ1.2mくらい)
2014年03月02日 13:18撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 13:18
<ザックでつくる雪洞>

埋没者の掘り出しで掘った雪を使って、50cmくらい?(膝から少し上くらい)の高さまで雪を積み上げる。
上面を平らにして、ザック5ケ、背あてを向い合せるように円形に並べる。その上からツェルトを被せ、ツェルトの裾をザックに巻き込んでおく。
ザックが見えなくなるまでさらに雪を積む。
(この時点で地面からの高さ1.2mくらい)
地面から50cmくらいの高さの入り口をつくり、横方向に掘り進む。ツェルトが見えてきたらザックを引き出す。ツェルトも引き出して内側を整える。
2014年03月02日 13:28撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 13:28
地面から50cmくらいの高さの入り口をつくり、横方向に掘り進む。ツェルトが見えてきたらザックを引き出す。ツェルトも引き出して内側を整える。
ザック雪洞完成。大人2名なら余裕で横たわれる広さ。5名(=ザックの人数)なら座った状態で一晩過ごせそう。
2014年03月02日 13:42撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 13:42
ザック雪洞完成。大人2名なら余裕で横たわれる広さ。5名(=ザックの人数)なら座った状態で一晩過ごせそう。
スリングで簡易ハーネス。180cmのソウンスリングを携行しているとよい。
2014年03月02日 14:40撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 14:40
スリングで簡易ハーネス。180cmのソウンスリングを携行しているとよい。
ツェルト搬送。
作成方法は昨年までと同じ。
2014年03月02日 14:45撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 14:45
ツェルト搬送。
作成方法は昨年までと同じ。
完成
2014年03月02日 15:10撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 15:10
完成
流動分散でロープ固定
2014年03月02日 15:44撮影 by  CX6 , RICOH
3/2 15:44
流動分散でロープ固定
撮影機器:

感想

冬山レスキュー講習会@安達太良山
主催:茨城県山岳連盟・日本山岳協会山岳共済会
主管:茨城県山岳連盟 遭難対策委員会
講習内容:雪崩のメカニズム、雪質観察、弱層テスト、土嚢・スノーバー支点、埋没者救助(V字コンベアベルト、ザック雪洞)、ビーコン探索、ツェルト搬送

3回目の受講。
ザック雪洞初体験。従来の雪洞製作と比較すると
・雪洞掘りに適した斜面を探す必要がない
・積雪量が少なくてもOK(埋没者掘り出しの雪で十分足りる)
・簡単で早い。とにかくどんどん雪を積むだけ。
時間との勝負であるレスキューの場面では、上記の利点は非常に有益と感じた。

レスキュー技術の研究開発、最新技術のレクチャーを行ってくださる主催者に感謝申し上げたい。

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コメント

行きたかった。
こんばんは。この講習会は、自分も参加したかったです。とにかく冬山は、知識を入れていないと危険だと思うので、講習会には参加したいけど、厳冬期装備は揃える気がないし、そもそも寒いのはきらいなので、宿泊企画は避けてます。

なので、こういった日帰りの企画は嬉しいです。栃木岳連や宮城労山なども、外部の参加を受け入れているので、参加するといいですよ。
2014/4/7 21:44
Re: 行きたかった。
NYAAさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
この講習会、もともと岳連遭対委員向け内部実施だったのを一般に開放するようになって、今回で3回目です。一般参加の方は多いです。日山協のご協力で参加費\1000(日山協共済会員\500)ってのがハードル低いです
来年はぜひご一緒できますように!

最近山岳会を辞めてフリーになったので、外部参加受け入れの講習会を探しまくっています。参考になります。栃木岳連、宮城労山ですね、調べてみます。どうもありがとうございます!
2014/4/9 22:39
なるほど
いやあ、これだけしっかりやっているなら、茨城の岳連に所属するのかなあと思っていたら、そういう事情があったのですね。

まあ、私も山岳会には、所属しておりますが、ほとんどが単独行でして・・・。ルールがゆるい山岳会は、レベルが低いし、レベルの高い山岳会はルールがうるさいで、なかなかやりづらいところはありますよね
2014/4/10 2:52
そうなんです・・・・
いきなり核心部!いやーまさにそこなんです
岳連や労山の講習会も、やはり意図はあるでしょうから、あまり気軽にホイホイ参加するのもよくないかも、と思ってみたり。
色々考えるとホント難しいです
2014/4/12 8:27
プロフィール画像
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