尾瀬沼
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- GPS
- 06:10
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 740m
- 下り
- 743m
コースタイム
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 6:01
天候 | 快晴 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は十分にあると思われる。大清水駐車場から一ノ瀬までは、1箇所を除き雪は繋がっていた。十二曲りの急傾斜地は夏道沿いの登り、下りは適宜滑り降りた。雪質は朝方は気温が低いため硬かったが、その後は緩んだが滑る分には特に問題なし。尾瀬沼はまだ結氷していると思われるが、所々で氷ではなく水も見えたので、湖面に上がる際は慎重に。 |
写真
感想
大清水駐車場には4:27に到着。気温マイナス3℃。まだ暗かったが周囲が徐々に明るくなり始めているのは分かった。ヘッドライトを点けてトイレに行くもまだ冬期閉鎖中だった。駐車場が開けば利用可能だと思ったが、そうでもなかったようだ。準備の後4:40に行動開始。ヘッドライトは使用せず。アスファルト道路を少し歩いたらゲートに至る。ここから先は積雪たっぷりだった。雪がなかったらスキーで歩けないと危惧したが、全くの杞憂だった。ただ今朝は氷点下まで気温が下がったため、雪面が硬いし、昨日までの登山者が歩いた跡がくっきり残っていて、歩きにくかった。一方のZさんはつぼ足。雪面が硬くて沈まないので快適そう。スキー+シールよりも楽に歩けそうだった。硬い雪面に手こずりつつも進み、5:51に一ノ瀬休憩所に到着。休憩所はまだ開いておらず、ここのトイレもまだ使用不能だった。休憩所付近で小休止しつつ、Zさんはここでアイゼンを装着。自分は特に何もしないでそのまま進む。
林道が終わると本格的な登山道が始まるが、雪の付き方が嫌らしくて、一回スキーを外さざるを得なかった。また、スノーブリッジを渡った後でクトーを使ったが、その先の急傾斜地ではそれも役立たず、結局アイゼン歩行に切り替えた。大清水からの燧ヶ岳は何度か訪問しているが、無雪期には何でもないところも、積雪期にスキーで歩こうとすると色々苦労することになる。Zさんは相変わらずマイペースで進んでいる。雪が硬く沈まないので、見ていても快適そう。わざわざスキーで来ている自分よりもペースはいい。休養十分といった感じ。十二曲りの急傾斜地を過ぎると後は緩い坂が続くが、三平峠までは至近なので、そのままシートラで進む。7:13に三平峠到着。峠のところにある案内版はほぼ雪に隠れていて、GPSなどを頼りに進まないと峠とはなかなか分かりづらかった。それでもこれ以上登りがないことは分かったので、峠で大休止とした。持参した物を飲食し、自分はスキーの準備をした。
三平峠から先はわずかな距離と標高差で尾瀬沼に至るが、この斜面を滑ってみる。昨年のGW連休に来たときに割と良い斜面に見えたので楽しみにしていた。実際に滑ってみると、やはり斜度が良く、樹木も疎らで快適だった。ただまだ時間が早かったせいか、雪がまだ一部硬くて、その点はいまひとつだったが、それでも十分に楽しむことができた。そしてお待ちかねの尾瀬沼に到着。ここまで樹林越しにしか見えなかった燧ヶ岳が目の前に現れた。天気は快晴。無風の青空の向こうに燧ヶ岳が聳えていた。燧ヶ岳は季節を変えて何度も訪問してきたが、今日はその中でもベストと言ってもいいくらいにきれいに見ることができた。来て良かった。生きてて良かった。尾瀬沼の湖面はまだ結氷していたので、恐る恐る先に進んでみる。自分はスキーで、Zさんはつぼ足アイゼンで。湖面は硬くて多少乱暴に歩いたところで氷が割れそうな雰囲気はなかったが、自分はどうも怖くてあまり沼の中央まで進む気にはなれなかった。一方のZさんは先に進む気満々だった。どうぞ行ってきて、とも言えないし、かといって氷が割れてドボンになったら助けられるかも分からないので、あまり先まで行かないようにしてもらう。安全第一。尾瀬沼に降りてきても無風。ジャケットを着れば寒さも感じないので、ここで座って大休止とした。快晴無風の尾瀬沼。目の前には燧ヶ岳。なんとも贅沢な休憩だった。しかも我々が到着した時間の前後は人の姿も少なく、ほぼ貸し切りのようだった。この時期の定番としても良いくらいに気に入ってしまった。欲を言えば、この先燧ヶ岳まで行けたら良いし、今日は終日天気が良く行けると思ったが、持参した装備や食料では不足するし、何よりリサーチ不足なので、それは諦めた。その代わりに尾瀬沼の上を適当に歩いて散歩をしてきた。あまり沼の中央に出てバリッと割れたりしたらしゃれにならないので、そのあたりは大人しくしていた。
7:40頃尾瀬沼に到着し、その後1時間ほど歩いたり休んだり写真を撮ったりして寛いでいたが、帰りも長いし、日曜日で帰りの渋滞も気になるので、適当なところで切り上げることに。誠に後ろ髪を引かれる思いだったが、また天気の良い時に来られたらいいな、と思う。既にスキーにはシールを着けていたので、この1時間ですっかり緩んだ元来た道を戻ることに。自分はスキーなので日当たりが良く雪が緩んだところを選んで登ったが、Zさんは反対で、日陰の雪が硬いところを歩いていた。沈まないので楽なのだろう。9時過ぎに再度三平峠に至り、ここでシールオフ。とはいえつぼ足で歩くZさんを置いてけぼりにはできないので、所々で待ちつつ進む。登りの時に核心部に見えた急斜面は、下りの時間はすっかり緩んでいて、特に緊張することなくこなすことができた。ただ、そろそろ雪切れする箇所が出てきそうで、そうなるとスキーの場合は着け外しが発生することになると思う。急傾斜地を過ぎれば後は比較的楽。沢に落ちないように進んで林道に至る。10:04に一ノ瀬到着。ここで自分は軽装に切り替え、Zさんはアイゼンを外していた。林道は緩く登っているので、スキーであれば途中漕ぎつつではあるけれども、徒歩よりは早く進むことができた。途中まではZさんのペースに合わせたが、最後の2kmはスキーのペースで進ませてもらった。ただ途中、朝にはなかった雪崩のデブリや落石などもあって、最後まで気は抜けなかった。ゆるゆるとスキーで下りつつゲートまで至る。ゲートから先少し歩いてクルマに10:45に到着。朝は空きが多かった、この時間はほぼ一杯になっていた。快晴予報に皆誘われたのかもしれない。10分ほど遅れてZさんも無事到着。下りはやはり早い。
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