山科疎水〜三井寺 疎水に沿って桜満開の琵琶湖まで歩こう

コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
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コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所なし。VIEWポイント多し。 |
写真
感想
うららかとしかいいようのない春の日、美しいとしかいいようのない琵琶湖疎水沿いの道を歩いてきました。桜を愛でつつも、琵琶湖疎水という大プロジェクトを明治の時代に考えた人々に思いをは馳せる一日でした。
「ヤマシナソスイ」?耳慣れない言葉であったが「桜満開の・・・」とサブタイトルが。気付けば京都までの昼得切符を買っていた。CLから頂いた資料により「疎水」とは明治時代中頃に、琵琶湖の水を京都に引かれた水路であることを初めて知った。
その疎水に沿って琵琶湖までのウオーキング。桜の美しさも勿論素晴らしかったが、アドレナリンを一杯流すいつもの山の例会とは違う歴史探訪、「いとをかし例会」となった。
毘沙門では百数十年前の枝垂れ桜を愛で、お漬物屋さんを冷やかす。山科疎水沿いには疎水と同じように途切れることなく、大きな桜並木と菜の花畑が続き、合間には山ツツジも見え隠れする。眩しいくらいの菜の花畑も地元ボランティアの丹精の賜物らしい。
地元の方もジョギング中なのに、自ら写真を撮って下さったりとか、また、たまたま道の分岐点で出会った方も親切に道を教えて下さったりと、行きかう人は本当に優しい人ばかりであった。
滔々と流れる山科疎水は、かなり水量もあり、流れも速く、川面に落ちた花びらも滑るように運んでいってしまう程である。第一疎水のトンネルの出口には幾つか扁額があり、時の政界実力者山県有朋らによる扁額も刻まれているとか。
小関越えハイキングコースからは20分程山道を歩いた後、昼食を取り三井寺へ向かう。
荘厳な三井寺は様々な桜に埋め尽くされた広大な境内からも、昔は相当な勢力を誇っていたのではないかと思われた。境内外れには何故か孔雀園があり、孔雀も遠路訪れた私達を歓迎するかのように、精一杯その美しい羽を広げて見せてくれたりする。
数々の橋を越え、京阪三井寺駅踏切で電車を見送った後、楽しい旅も終焉を迎えることになる。
それは意外にあっけなく訪れた。三保ケ崎取水口、つまり琵琶湖が今日の旅のゴールであった。
見届けた安堵感と共に、何かやるせないような、言葉にはできない一抹の寂しさを感じた。
振り返ると春の陽の中、橋の彼方の小高い丘に三井寺が見える。長等公園に向かい、はらはらと桜の舞い散る中で「いとをかし例会」は解散となった。(KA)
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