記録ID: 43759
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ハイキング
九州・沖縄
トホレコ(日本縦断徒歩旅行の記録)48・博多滞在
2006年11月26日(日) 〜
2006年11月27日(月)

コースタイム
11/26 博多(財布盗難事件)
11/27 博多(散策)
11/27 博多(散策)
過去天気図(気象庁) | 2006年11月の天気図 |
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コース状況/ 危険箇所等 |
11/26 財布を盗られてしまった。ガードの甘い人間だって自覚はあるけど、何も博多くゎんこうの初日からいきなり盗まれなくても良さそうなもんだ。フィルムや新しい靴を買おうと思っていたので、現金を下ろしたばかり。財布には3万程の現金が入っていた。それから銀行のカード。さひわひ口座を二つに分けていて、メインの口座のカードは無事だったので、旅を続けるのに支障はない。盗まれたカードには残金は2万弱。しめて5万位の出費か。授業料としてはちと高いな。下関からこちら、ちと気が緩んでるのかも知れない。九州に上陸したっつても、まだ旅は半分も終わっていない。もっと気をつけて欲しいものだ。 カプセルホテルを出ると、外は相変わらずの雨。今日は市内で買い物するくらいの予定しかないので、雨だって構わない。駅まで濡れて歩く。 改めてお金を下ろして、駅裏のヨドバシへ。フィルムを30本ほど買い足す。これで鹿児島まで足りるハズ。ドトールに入って、コーヒーなど啜りつつ溜まっていた日記などつけて喜ぶ。そうこうしているうちに雨も上がったようだ。 ザックを背負って再び駅に行ってみる。荷物をロッカーに預けておこうかと思ったのだが、日曜ということもあって、何処も塞がっている。これはちょっと困った状況である。下関での失態もあるし、ザックの放置プレーをしようという気は起きない。何処かに手荷物預かり所でもないかと、案内所で訊いてみるが、そんなものも無いようだ。このままでは一日中重荷に煩わされることになってしまう。しかしそこはうまくしたもので、先程行ったヨドバシにコインロッカーがあったのを思い出す。僕のザックが入るようなデカいロッカーもちゃんと用意されている。しかも駅のロッカーより200円安い。閉店前に回収しないと面倒な事になりそうではあるが、ま、この際上等だろう。 昨日中洲へ向かう道すがら、目に止まった「五圓」という喫茶店に行ってみることにする。パッと見カレーなどが美味しそうな気配だった。ランチを食してみようかという魂胆である。しかしどうしても見つけることが出来ない。明るくなって雰囲気が変わってしまったせいだろうか?僕はこういうことがよくある方だ。スマートに目的地に辿り着けず、無意味に彷徨ってしまうのだ。まるで人生のやうに。 しばらくうろついてみたものの、諦めて天神に向かう。フィルムは補充したので、お次は靴とモールスキンのノートが入用である。天神はショッピング街。札幌で言えば大通り、狸小路界隈に当たるだろうか。天神の方が規模は大きい印象である。しかし街がデカすぎるせいか、探し物が容易に見付からない。なんでも揃ってるんだろうが、何処にあるんだ?取り敢えず靴だけでも新調してしまいたい。この底の減った靴では足が痛くてやる瀬ない。気が緩むと痛すぎて歩き回る気が失せる。トレッキング・シューズなどを安く扱っているやうな店が見当たらなかったので、仕方なくかなりカジュアルなウォーキングシューズを購入する。ソールは柔らかいし、悪い品ではないのだが、こんなもので徒歩旅行を続けるのか?とやや不安になってくる。鹿児島まであと一ヶ月程度、なんとか我慢出来なくもあるまい。履き潰した靴は未練もなくその場で引き取って貰って、新しい靴に履き替える。靴を変えた直後ってのは、ふわふわと弾むやうな奇妙なくゎんかくを覚えて落ち着かないものだ。竹馬にでも乗ってるやうな気分。それにしても、あんな汚くて臭い靴を押し付けられた靴屋のおばちゃんはとんだ災難だったな。 モールスキンは明日改めて探すことにして、夕方駅前に戻って、ヨドバシのザックを回収。駅のロッカーに移す。夕方になって漸くロッカーに空きが出来た。晩は回転寿司で玄界灘の海の幸をお手頃価格で…などと思ったのだが、博多って街は回転寿司が極度に少ない。日中街中を歩いていても殆ど見かけなかった。勿論探せばあるんだろうけど。寿司の乗った皿を回すなんてのは九州男児の沽券ってもんが許さないのかもしれない。駅の地下に一軒あったので入ってみる。味の方は…、ぐるぐる回ってる感じかな。玄界灘がどうって雰囲気でもないが、まあいいか。僕の上手、出張中のサラリーマンのおっちゃんを挟んで向こう側に座ったカップルが僕の頼んだネタを取っちゃうんで困った。 「わぁ、ナニこれ?美味しいそう。」 「頼んでねぇよな?」 って、それ僕のなんですけど。機械が邪魔で板さんも僕のところに直接持ってこれないのだ。そんなこんなでビール一本に10皿ほど平らげて店を出る。 カプセルホテルには懲りたので今夜は大人しくネット難民をするつもりだ。しかしまだ時間が早い。折角なんで中洲のおねいちゃんのいる店でお酒など飲んでみることにする。日曜の中洲は閑古鳥が鳴いている。昨夜の騒ぎは何だったんだ?適当にキャバクラ風の店に突撃してみる。しかし女の子のシフトの都合なのか、30分も放置された。仕方なく独り寂しくトリスのロックを手酌で煽り続けるうちに、無限のサウダージが襲って来る。夕暮れの海岸で水平線と空との境目が次第に分からなくなって来るやうな時に感じるアレである。 予定通りネットカフェにしけこんで、あちこちにメールなど送ってみる。ネズめは九州島に上陸しましたよぉ、なんてね。それから芋焼酎の酒蔵の所在などを確認しておく。鹿児島に突入したら、あちこちの酒蔵を覗いてみたいものだ。 11/27 今日もやはり雨。昨日どうしても見付からなかった「五圓」という喫茶店を発見。昨日は定休日だったのかもしれない。日曜だったしありうる話だ。時間はまだ11時を回ったばかりで、ランチにはちと早い。店内は閑散としていて、カウンターでは店員の女性がせっせとランチのセッティングに精を出している。飲食店で働いたことのある人なら分かると思うが、ランチの営業というのはスピード勝負なのである。事前のセッティングがとても大事なのだ。それは知ってるけどこちらは腹が減っている。食事はカレーしか用意出来ないとのこと。お誂えに、僕としては、そのカレーが食べたい訳で。すいませんね、スタンバイの邪魔してしまって。ささやかながら宣伝しておくから勘弁してもらいたいところだ。このお店は外観もおしゃれで写真をいっぱい撮った。 タウンページで文具店などを調べてみる。東急ハンズかロフトがあれば話は早いのだが、どうもないみたいだ。あてもなく彷徨うのは昨日で懲りた。雨に濡れて無駄足踏むのもバカらしい。念のため駅のくゎんこう案内所で訊いてみると、なんちゃらゆう所にある、かんちゃらとかいう雑貨屋がおすすめとのこと。天神の地下街近くにあるらしい。今日は地下鉄に乗ってみる。初乗り200円は札幌の地下鉄と変わらないが、隣の駅までなら100円というサービスがある。札幌も是非真似するべきだね。 教えられた雑貨屋は、なるほど、3フロアに跨る規模の店である。そのうち1フロアがまるまる文房具に割り当てられている。モールスキンのノートも各種取り揃えてある。やはり地元の人に訊くと話が早いな。 それから舞鶴町とかいうあたりをうろついてみる。ライブハウスとか安手の風俗店などが軒を連ね、楽しげな雰囲気である。さらに古びたアーケード街などを意味もなく彷徨い歩いてみる。暗くなってから中洲の川沿いの屋台街へ繰り出す。おでん屋は早くも何処も満員である。暇そうな焼き物の店に腰を落ち着けてみる。雨は相変わらず降ったり止んだり。雨の屋台も風情である。サザエやいわし明太を相手にビール一本、焼酎少々。いわし明太ってのはイワシのお腹に明太子が詰まっているという代物。イワシと明太子の相性が良いのかはびみょーなところだが、酒のアテには丁度良い。河岸を変えておでんでもう一杯。おばちゃん方が、 「〆はやっぱり“やまちゃん”じゃなきゃあね…。」 などと賑やかに話しているのを小耳に挟んで、僕もマネして“やまちゃん”で〆る事にする。しかしなんとしたことか、やまちゃん満席。小雨のそぼ降る中、辺りをぶらりと歩いて席の空くのを待つことに。うっかりソープ街に迷い込んでしまったりした後、もう一度“やまちゃん”に戻ってくる。相変わらずの盛況ぶりだが、隅っこになんとか座れた。味の方は…、中洲で食した中では一番、といったところ。博多のラーメンとは相性悪いのかも。今夜もネット難民。ネットカフェ連泊は疲れる。テントが恋しい。 |
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