だからこの雨あがれ お坊山縦走
- GPS
- 07:23
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,228m
コースタイム
天候 | 晴れのち所により雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路 甲斐大和駅 |
写真
感想
私たちは、上手な引き算ができていないのだと、美術家は言う。ポジティブワードが並ぶのを訝しむ、それよりもかなわないという「不可能性」を体験することのほうがずっと大事。多様性とはそういうこと。打ちのめされつつ、それを楽しむ。嬉しい敗北から出発してこそ人は前に進むのだろう。
やる、やらないは自分で決める、今日やるよ。
お坊山の低山縦走に挑戦してみる。笹子雁ヶ腹摺山は好調だった。あの錐だった斜面を10分50mの嵩を上げる。ピッチはいつもより早い。気づけばパネル塔まで上がってきた。汗が眼鏡に滴る。目に沁み込みそれを拭う。富士山はさすがに見えない。笹子駅では10名ほど下車、殆どが滝子山を目指し歩き始めていた。笹雁も山頂で3名の登山者に会った。今日はここからが長丁場の縦走になる。厄介な米沢山。笹雁から一気に下る。樹林帯の樹々の葉音が届いてきた。雨か。樹林帯の中で空の様子がつかめない。雷鳴が聞こえる。雨音が消えたかと思うと雷鳴が近くで轟いている。ほかに登山者はいない。雨は小一時間で上がった。木漏れ日が濡れた新緑を照らす、眩しくも鮮やかな緑に立ち止まる。大きな下りから登り返しが始まる。周囲は樹々に覆われて展望がない。前に進むしかない。先端が開けてきた、山頂か。景色も何もない山頂を休まず通り過ぎた。雨音がうるさくなってきた。雷鳴も大きく響く。お坊山に向かう。今日の最高峰である。途中で若い単独女性と遭遇した。こんにちは、と。甲斐大和駅に停車中の電車で偶然にも、またお会いした。話をお聞きすると、天目山から稜線を登り大谷ヶ丸、お坊山と、それも地図にない稜線を登ってきたという。通常のルートにない、道を歩くのが好きだと。凄い脚力と精神力に感心しながらお話をお聞きした。
笹雁でキープした速さは米沢山で使い尽くし遅れ気味でお坊山の山頂を踏んだ。雨は止み、雷鳴も届いてこなかった。羽虫が多く、毒針にあっちっこち刺されてしまった。小休止後、景徳院分岐に下りる。1100m地点まで下ると分岐に着く。今日は大鹿山方面にルートを伸ばしてみた。余力があると思った脚力も大鹿山の上りで使い果たした。再び雨音が強くなってきた。休まずに景徳院に下りる。登山道は枯葉が残るところもあるがほぼ問題ない。1時間が長く感じられた。辿り着いた終点地点で御か左化で迷ったが、すぐに取返し景徳院の境内に入る。景徳院入口BSで10分で🚌が来るので登山中止にしようと躊躇ったが、甲斐大和駅まで一目散で歩いた。麓は雨も上がっていた。
『上手な引き算ができていない』、確かにそのように思います。登りたい山行きたい処が無尽蔵に湧いてきます。その1つ1つに「行かない理由」を考え、次の山を決定します。登山者は引き算が上手いような(笑)。子供の頃は無謀な行いが多かったと思いますが、年齢を重ねると沢山の経験から「行かない理由」も多くなってきました。
しかし、『「不可能性」を体験することのほうがずっと大事』は同感です。体験しないとその不可能性も解るはずがありません。そこから、やってはいけないことも解ってくるように思います。持続可能な地球と人類を実現するためには「不可能性」の体験が不可欠なのでしょう。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
これを掲載するにあたっては、私はもちろん、yasuji-さん、ヤマトモさんを思い描いておりました。山行も仰る通りなのですが、生活、くらしの中においても同意だろうと思います。7050問題、8060問題は深刻になってきております。不可能性の体験、すなわち多様性をしること、嬉しい敗北から出発していくことが大事だろうと思っています。しかし、いまだ多様性は華美な言葉でしかなく根なし草のようで残念です。地にしっかりと根付いてほしいと思うところです。
こんにちは、コメントありがとうございます。
Papicoさんが嫌いな雷鳴が轟き、雨の中、足早に山行してきました。天候が不安定なのでお気を付けください。
日記に触発されて、早速、私もマイナポイント15000分、ゲットしてきました。
また、山行にお誘いいたしますので、その節は宜しくお願いいたします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する