(旧)東北百名山最難関!津軽半島の袴腰岳に挑む 第一章「挫折」


- GPS
- 00:52
- 距離
- 1.1km
- 登り
- 55m
- 下り
- 49m
コースタイム
天候 | 小雨 気温:18℃前後 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス | |
その他周辺情報 | 電波状況:docomo 31% / au 19% / softbank 6% https://chizroid.info/denpa/ex/map?tid=1E5x4gAkOz 壊滅的な数字。何かあったらアウトでしょうね。 |
写真
感想
「えー、そっちじゃないのかよぉ〜〜!!」
東北百名山も残り20と数座。残りの未踏峰の情報を整理していたところ、聞きなれない名前の山が出てきた。袴腰岳 (はかまごしだけ)。津軽半島にあるらしい。早速、青森の分県ガイドを開いてみたところ、ああ、確かにあった。ヤマレコを見ると過去レコも上がっている。なるほど、特に難しくなさそうだな、大丈夫、と思っていたところ、、、
あれ?なんか違う?えー!なんと津軽半島に「袴腰岳」が2座あるじゃないかー。しかも、東北百名山の袴腰岳は「じゃないほう」で、ヤマレコを見ると何と2018年から記録が一切上がってない!その2018年時点でshun-sさんがヤブで遭難者も出ているということで気をつけるよう再三忠告を出している。これは大変なことになった。困ったぞー!
というわけでその日から「袴腰岳」との格闘が始まった。まず出来ることはネットでとにかく情報を集めることしかない。毎日のようにネットを睨みつけるも情報は非常に少なく、出てくるのは見たものばかり。ただ、それらを整理すると現実的に登れそうなルートは「林道ルート」「スキー場ルート」の2つということが分かって来た。
林道ルートはかつての最短ルート。林道でかなり山頂近くまで行って、そこから最短ルートで登る。しかし今はその林道自体が崩壊していて結局は麓から歩いて行くしかないらしい。一方、スキー場ルートはと言えば、こちらも麓のほぼ集落に隣接したスキー場から稜線を辿っていくルート。こちらは途中まではそれなりに踏み跡があるけどその先はヤブ。どちらを通っても距離15〜20km、累積標高差1000mと、かつて自分も経験したことが無いような長大なヤブ漕ぎを強いられるルートであることが明白になってきた。これは気が遠くなってきた、、。
ちなみにこの袴腰岳は(旧)と呼ばれる2000年度版/1990年版の東北百名山でのみ選定されている山。地図帳には選定されてない。なので地図帳のほうで東北百名山を目指すのであれば登らなくてもいい山。そこまでして(旧)のほうにこだわる必要もあるのかな、という考えも頭をよぎり始める、、。
というわけで迎えた7月の三連休。気付けば遠路はるばる津軽半島まで来てしまっている自分。何もこんなヤブの濃い時期に来なくてもいいじゃんと言われそうだけど、逆にヤブの薄い時期は気温も低くて、何かトラブルがあったときにすぐに低体温症との戦いになってしまう。それを避けてと言うのもあるけど、ま、一番は「こんなヤバい山、早く何とかしたかった」というのが本音ですけど、、。
全国的に天気の悪い週末、何とか天気予報と相談して中日にアタックを決める。2つのルート、どちらから登るかは現地判断にしようかと思っていたけど、過去レコの林道崩壊状況が凄まじ過ぎるので、まだスキー場ルートのほうが勝算があるんじゃないかな、とこのときまでは思っていた。
前日に他の2座に登り、午後には現地に着いた。現地は事前にストリートビューで色々と確認済みだったので何となく見覚えのある場所が多い。それでもせっかくなのでということで平舘(たいらだて)の街を車で一回りしたり、商店に入って地元のおばあちゃんと戯れたりして遊んだ。
何となく気持ちはスキー場(オドシ山)ルートだったんだけど、まだ日没までは時間があるので、ふと「念のため、林道のほうが車でどこまで行けるのか確認だけしとこうかな」と思いつき、林道(丸山林道)を上がり始めてみたところ、、、あれあれ? 行けるぞ。結構奥まで。バリケードらしきものも3ヶ所ほどあったけど全て解放されていて、結果、登山口の約1km手前まで行けてしまった。しかも以前崩落していたと思われる箇所も綺麗に修復されている。恐らくこの先の砂防ダムの工事のためだろうけど、これは何と言ったらいいのだろう。ただただラッキーとしか言いようがない。本当に。事前に平舘神社にしっかりお参りしたご利益か?ともあれ、ここまで車で行けるのであれば計画変更、林道ルートからのアタックに決定です。これはもう楽勝だな、今から登っても行けるんじゃないの?なんて、、。
で、翌日。改めて林道を上がり、車で行ける最終地点に車を停めてスタート。恐らく邪魔にならないだろうという場所に停めたけど、一応砂防ダム工事中なので、自分の携帯番号は車のダッシュボードの上にのせておいた。もし工事の人がいたら声を掛けて指示を仰いだ方が良いだろう。
まずは旧林道を歩き始める。多少は荒れているけど十分歩けるレベル。登山口までは大して距離も無いので、すぐに着くだろうと思っていた。しかし、、、
突如として林道が無くなった。その先が大規模に崩落していたのだ。意を決して崩落地を歩き始めるも、かなりの斜度で難儀する。しまった、過去レコで見た崩落地というのはここのことだったのか。近そうに見える登山口が全く近づいてこない。そうしているうちに体力だけがどんどんと奪われていく。遠くに見えるのは崖と滝。どこ登るの?というところばかり。楽勝だと思っていたのに、まさかまさかの登山口にさえ辿り着けないとは、、。
しばし考え、、、撤退を決意。まだ時間は早い。体力が残ってるうちにスキー場ルートに変更しよう。あっちの方が勝算がありそうだ。というわけで、第二章に続く、、。
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