【京都北山】芦生・大段谷の大滝
- GPS
- --:--
- 距離
- 1.9km
- 登り
- 178m
- 下り
- 186m
コースタイム
- 山行
- 1:20
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 1:50
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【大段谷】 ・ 由良川源流域のうち,大段谷山の北東に突き上げている小さな支谷。出合いから30分ほど遡った地点に30mほどの大きめの滝があり,末広がりに分岐して水が流れ落ちる姿も美しく,なかなか見栄えがする。この大滝の他には小滝が少し出てくるくらいで穏やかなので,散歩気分で滝見物もよいのでは。この谷は植林が散見されるが,谷筋は自然林も残っており,雰囲気はそれほど悪くない。 ・ 今回は時間がなかったため,30m大滝を見て引き返したが,もちろん大段谷山まで詰め上げてもきっと楽しいでしょう。日本登山体系では「30m滝の他には何も出てこない」とされているので,穏やかな谷歩きになると思われる。 ※ 今回のルートは入林許可が必要な芦生研究林の範囲外です。 |
写真
装備
備考 | 沢足袋使用。小滝をうまく巻けば,普通の登山靴でも辿れそう。穏やかな谷なので,ロープなどの装備は不要。 |
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感想
今週の週末もあまり時間がないので,近場の京都北山の谷歩き。もともと目星を付けていたオクノタン(奥ノ谷山)の西に突き上げている谷と,オークラの尾の東側に突き上げている谷(いずれも谷名不詳)に入ってみたのだが,どちらもあまり面白くなく(なので記録化もしません),早々に谷を下ってきてしまった。このまま帰宅するのは何とも煮え切らない…そうだ,せっかく芦生の近くまで来たんだし,あの谷を覗いてみよう。ということで訪れたのが芦生の大段谷。
大段谷については,40年以上前の日本登山体系の古い記録に,次のとおり投げやりと言っていいくらい手短な記載がある。「30mの大滝があるのみで遡行価値は無いと見るべきである。大段(795m)への登路としてのみ可」。
ふーん,30mの滝だけか…。
ん? 30m? いやいや,結構デカイやん!
ということで,この日本登山体系の妙に熱意のない記録を見て以来,逆に気になっていたのである。
実際に入渓してみた大段谷は,植林が目につくものの,決して雰囲気は悪くなく,苔むした岩と冷たく澄んだ水,谷中に大きな涼しい影を落とすトチノキの老木と,夏日に涼を求めてさまようにはうってつけの谷だった。30m大滝も確かに存在しており,穏やかな渓相の中に急に大きな空間が開けて唐突に出現するので,ちょっとびっくりさせられる。姿も美しくてなかなか壮観な滝だった。段瀑を除く一段の滝としては,京都北山では最大級の部類に入るのではないかと推測。
滝下は涼しい風が吹き抜けてなんとも気持ちが良く,岩に腰かけてのんびり滝を眺めているうちに,うとうとと昼寝をしてしまった。ふと目を覚ますと,滝の落ち口のあたりを子熊が慌てたようにトコトコと駆け抜けていく姿が目に入り,親熊が現れたら大変と,こちらも慌てて谷を駆け下りた。大滝に美しい由良川源流の流れ,心洗われる谷の散歩でした。
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