北八甲田 寒水沢〜毛無岱〜酸ヶ湯温泉
- GPS
- 08:15
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 618m
- 下り
- 392m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
流転で寒水沢へ。木曜日の講義が全て終わり、全休が発生したところに誘いが舞い込んできた。
もう何回も遡行した寒水沢。だがいつもよりも一歩だけでも成長したい。そんな思いを抱きながら死にもの狂いのカゲロウを見ていた。そう、一歩だけ成長できたことといえば、昨年に苦労して右岸を高巻きした面倒くさい滝。今回は直登に見事に成功した。日頃のトレーニングの成果であると思っている。まず確実にハーケンを打ち込む。割れ目の形状を見極めて打ち込み、打ち込んだ後のテスティングも入念に。そして限られたホールドで自分の身体で最大限に効率よく登るムーブを考え、組み立て、実行する。目の前のホールドの位置やプロテクションの設置条件から瞬時に登り方を見極める「オブザベーション」の技術はジムや岩場で何回も何回も考えて練習しなければ身につかない。
さて、私が最近思うことだが、フリークライミングの技術が山の世界ではまだまだ軽視されていると思えてならない。
スポーツクライミングではフリークライミングの技術は「登る技術」だが、登山のクライミングにおいてはフリークライミングの技術は「落ちないための技術」だ。それは登山のクライミングはスポーツクライミングとは違って様々な不確定要素にまみれているからだ。
フリークライミングの練習で培われるであろう、身体の重心を最も効率よく動かし、無駄なく確実に登る技術は、登山のクライミング(沢登りやアルパインクライミング)では基本中の基本だと思っている。
特に墜落時のリスクがフォローより遥かに高いリードを担当するなら絶対的に必要な技術で、リードを担当するならば、いくらロープワークを覚えてもフリークライミングの技術が身に付いていなければ本末転倒だ。
そして逆もまた然りである。スポーツクライミングでグレードのみを追っかけて肝心のロープワークやそれに伴うリスクマネジメント技術が欠けているのは極めて危険だ。
何かが抜きん出て得意、なのではなく、バランスのとれた登山者を目指したい。そう思うこの頃である。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する