記録ID: 4542012
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ハイキング
奥武蔵
秩父 🚈武州中川駅〜🐻母子熊〜矢岳〜武州日野駅...🚃...祭の湯♨
2022年07月31日(日) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 08:24
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,329m
- 下り
- 1,325m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 8:23
矢岳は昔は多くの村人が薪やキノコを取りに登った山なのだろう。馬頭観音の石碑がそれを語るのみ。古道の跡を下りて分かったが、けして安全な道ではないと思う。一歩間違えば奈落の底だ。急な坂は踏みとどまるには大変で、登るとなるとまたキツイ。今は登る人も少なく、熊さんの聖地になっているのかもしれない。この広い山の中で熊さんに逢えたのはラッキーだと思う。私の様な鈍足では鹿に見つけられ、警戒の鳴き声を残し消えて行くが、熊さんはけして逃げはしない。悠々としていた。子熊のかわいさにホッとした。彼らの生活を誰も邪魔してはならない。嘗て日本狼を絶滅させたようなことをしてはならない。共存の道を見出してほしいと切に願う。
天候 | 朝から暑い。ムワッとくる。こんな日は動きたくない。まして山行きなんて、熱中症で倒れるのが落ち。辞めよう。日にちを変えたっていいじゃないか。別に急いでいる訳でもない。涼しくなってからでいい。アッ!忘れてた。秩父まで昨日チケットを買っていた。キャンセル代を取られる。参った。行かざるをえない。朝5時でも熱い。7時過ぎの秩父でも暑い。しかし、山に入ると涼しい。日陰では涼風が吹く。木陰が多い山行きは何とか耐えられる。昼から曇ってくる。雷が鳴り出し、スコールが凄い。アレッ!谷あいのみで尾根沿いにいる私には余り降りかからない不思議。少々濡れたが、雨具を出す程度ではない。下界は暑い。水をいくら飲んでもどこかに消える不思議。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
05:35 所沢 西武池袋線・小手指行 05:42 小手指 西武池袋線・飯能行 06:04 飯能 西武池袋線・西武秩父行 06:48 西武秩父 徒歩 7/11握り2茶 07:14 御花畑 秩父鉄道・三峰口行 07:25 武州中川 帰り:15:52 武州日野 秩父鉄道・羽生行 16:06 御花畑 17:34 西武秩父 西武秩父線・飯能行 18:28 飯能 西武池袋線快速・池袋行 19:01 所沢 西武新宿線急行・西武新宿行 19:10 小平 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○武州中川からクタシノクビレ経由で矢岳:最初はハイキングコースに入るので、甘く見るが、5kmを只管登り疲れて、標高1000m越えあたりから残り2km標高300m強をアップダウンの尾根越えが足にくる。気持ちが萎える。道はほぼ明確な一本道。最初は東電70号鉄塔を目指し只管登る。途中、急に民家の軒先を歩くことになるので驚くが、ネット柵越えから実質の登山が始まる。沢沿いに上っていく。沢から離れ山中に入ると急に道が荒れてくる。日曜日であるのに他に登山者は見ない。道は細いが明確。途中一ヶ所罠あり、大反山のまき道を歩く際、まき道のまき道があり、そこを行くと、尾根沿いにあらぬ方向へ行ってしまう。要注意。道標は東電さんの黄色い杭が中心。後は少ないピンクテープ。素人には好かれないルートであろう。 ○矢岳からの北尾根下山:これはどうしようもない。下山尾根が見つからない。ヤマレコでは高低差が見えない。尾根の上なのか下なのか?3つ渡り、下りる道が見えない。アプリはコースアウトを言うがどう下りればいいのか?雷が鳴りだし、小蠅も凄い、時間もなくなる。諦めた。正解。どうもこのルートは遭難者を生んでいるルート。登りのみのルート。 ○フナイド尾根分岐手前からの直下山:登るときから下の方から声が聞こえていたルートにたまたま気づき、下りてみた。どうも古道のよう。急な斜面。下りるに早いが危険な道。東電72号鉄塔があり、いつもの黄色い道標を目印にする。登りにもあったが、馬頭観音の石碑があり、こんな急な坂、古は馬が上り下りが信じられない。登り4.7kmが3km。如何にキツイか!2度ほどコケた。 |
その他周辺情報 | 言わずと知れた祭の湯、日帰り入浴に厳しい秩父でハイカーに唯一優しい温泉、しかも駅に直結。安心して入れる。しかも秩父漫遊きっぷ:小平ー秩父往復1,450円で電車賃往復1,216円+入湯料1,100円=2,316円で866円お得になる。使わない手はない!唯一気を着けなければならないのは山行きの最中、チケットを失くさないこと! https://www.seibu-leisure.co.jp/matsuri/ |
写真
感想
秩父には熊がいた。奥多摩では見ることはなかった。母子熊の姿に感動し、上高地で出会った熊を思い出していた。やはり母子熊であった。母の方は殺されたとニュースで知った。私が報告したのが悪かったのか、自責の念が生まれた。秩父の山で出会った熊を殺さないでほしい。子熊は大きく元気に育ってほしいと思う。山はもはや彼らのものとなっている。これを分かって共存の道を探してほしいと切に願うのみだ。矢岳は危険な山だ。北尾根を探す時、死の恐怖を味わった。私のレベルでは越えられないレベルだと思った。下りる道で沢沿いにスコールが凄い勢いで降り注いでいた。私は尾根からそれを見ていた。自然は凄まじい。自然の中では自分は本当にちっぽけな存在だ。スコールに濡れずに山を下りられたことを神に感謝する。
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コメント
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親子熊、よく撮れていますね。凄い!しかも木登りしている子熊、可愛いですね。
この辺り何度か歩いたことありますが、自分だったら凍りついてしまいそうです。
この日は猛暑で自分も滝汗でしたが、大変お疲れ様でした。無事の下山良かったです。
私は運のいい人間です。上高地に初めて行った二年前、2日続けて熊に逢い動画に残しました。
https://www.youtube.com/shorts/ue2pJp_-9cw
https://www.youtube.com/shorts/MfVrj1n7rZU
今回も初めての矢岳登山で熊に遭遇しました。但し、3catsさんが丁度2年前のヤマレコに熊との遭遇の写真を残しています。矢岳は熊の聖地とされています。現地の人も熊はよく出るとおっしゃってました。熊に逢ったら動かないことが重要。去らなければブザーを鳴らし、それでもダメなら光か、コショウスプレーと思っています。ストックは持ってましたので冷静に熊を見ていました。しかし流石にこの遭遇の後は後ろが気になって仕方ありませんでした。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2464061.html
私の考え方は山はそこに生きる生き物のもの、けして彼らの生活を犯す真似はしない。鈴は鳴らさず、ラジオも音楽も聞かず、自然に逆らわず、山に同化し、いつも回りを見、耳をそばだて、臭いを嗅ぐ。身の安全のためでもあります。一番怖いのは猿でしたかね。目を合わせてはいけないのが大変ですよね。
尚、上高地で遭遇した熊は殺されたようです。これが一番ショックでした。この母子熊も殺されないことを祈っています。
有言実行、暑い中、矢岳行きましたね。
自分も前に同じ山域の大平山に細久保谷から登った時に1度だけクマに遭遇しました。遭遇したと言っても、50m程離れたところだったのでよく観察できませんでしたが、この動画はきれいに撮れてますね。子グマがかわいいですが、子連れのクマが一番危ないと聞いたことがあります。とにかく、無事で何よりでした。
矢岳の北尾根ですが、ピーク直下はかなりの急登、踏み跡も不明な感じなので降りは迷いやすいと思います。一度登りで使って見てからが安全だと思います。かなりの急斜面でも立木やガバがあれば登れることが多いですが、同じ斜面でも降れなかったりするので、自分はできるだけ下りは一般道か歩いたことのあるルートを選択するようにしています。
どうぞ今後も安全登山で!お疲れ様でした。
矢岳はもう二度と行きたくない山の一つですね。最後の尾根の上り下りで精神がめげます。戻りの北尾根が見つからず、危険な尾根渡り、谷では小蠅が群がって来て、雷が鳴って、このまま雨に打たれたらアウトと思いました。崖はずるずる、苔がつるつる。後で知ったのですが、戻りの北尾根は遭難者が多いとのこと、納得です。戻りの古道も急な坂で足がやられました。しかし、この古道へ導いた人の声は何処から聞こえてきたのか、今もって分からない。もしかして江戸時代の亡霊が呼んだとも思えてならないのです。私以外こんなキツイ山、誰も見えませんでした。だから熊も安心して闊歩できるのでしょうが。
動画の親子熊、コロコロと遊んで惹き付けられました。
矢岳、一度目指した事があります。
若御子山から登り、激坂に喘いで篠戸山手前で退散して未踏のままです。
鉄塔の辺り、クマさん出没だったと聞いてドキドキ歩いた覚えがあります。
仔犬や子猫の動画の愛くるしさと同じですね。
それにしてもucanさんが耳にした声……
何から何まで、ご無事で良かったです。
それと、ucanさんが書いていらした幻の武州鉄道の計画の記事、とても興味深く読ませて戴きました。
三鷹も吉祥寺も小平も青梅へ行く都営バスも成木も秩父も私の一部のようなもので、本当に実現していたら、と想像するだけでワクワクしてしまいます。
素敵な話題をありがとうございました♪
コメントを頂きありがとうございます。
山では不思議なことがおきます。一人で登っていると何故この道を歩いているのか?分からないで選んでいることがあります。今回の下からの声は全く分からないのです。登る時も下りる時も確かに聞こえていました。楽しく燥ぎ合う声でした。誘われたのです。まさか、ここに古道があったなんて知らなかったのです。ヤマレコでは細くオレンジ色の道になっていました。どなたかも歩かれている道です。急な坂で数度転んでいます。昔は神社もあったのでしょう。祠も壊されたものが残っていました。
山は神聖なもので、村人によって守られてきた場所です。今のように何でもかんでも店で買える時代ではなく、山で村人が得られるものは大きかったと思います。山菜、薪、鳥獣、生きるために山に入り、山の恵みに感謝していた。それが山に入ると分かります。私が山を好きになった理由もここにあります。
昔、多摩と秩父は成木、名栗を通し繋がっていました。これを電車でつなげる発想はすばらしいものでした。多摩が秩父と横浜をつなげ、より商業の中心になっていたかもしれません。そう思うとこの案が実現できず残念です。江戸に石灰を供給した成木は昔は青梅の中心で、青梅街道は成木街道でした。銘木で名を馳せた名栗は飯能へと吸収され、もはや歴史の中に埋もれてしまいました。山を尋ねると様々な風景と歴史が見えてきますね。だから止められない。
miketamaさん、友人申請お送りしました。是非ご承認下さい。
山を楽しみましょう。
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