記録ID: 4562027
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ハイキング
尾瀬・奥利根
尾瀬アヤメ平。キンコウカ大群落
2022年08月07日(日) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 07:23
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 846m
- 下り
- 814m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 7:28
6:46
23分
スタート地点
14:14
ゴール地点
天候 | 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
クマを見た。二度。 最初は、冨士見峠からの帰りの林道で。ちょうど半分くらい進んだあたりに旧水場があり、その付近。こちらの様子に気づいたようで、さほど大柄でないクマが四足を使って急斜面をよじ登った。目を離さずにいたら、上手とは言えない不器用な登行だった。子グマに出会ったら親グマがいると思えの格言どおり、クマ鈴を取り出し、最大限の音をしばらく鳴らし続けた。ストックも準備し、しばしののちその場所を越える。上を見上げたが、もういなかった。ちょっと緊張。 二度目は冨士見下からの車での帰り道。もう少しで林道入口のスキー場というあたりで、右手の沢からクマが上がってきた。こちらも子グマくらいの大きさ。道を渡ろうとして路上に出たものの、動く車を察して、上がってきた沢へと急いで戻っていった。車内だったので心配なし。 尾瀬にはやはりクマがいる。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
ザック(G/R)
シューズ(low)
ハーフP黒
登山タイツ(夏黒)
TシャツW
アームカバー
夏帽子(M)
ストック夏
|
---|
感想
小さな常緑樹帯を抜けると、黄色に染まった開放的な広々とした世界が輝いていた。無数のキンコウカが広大な群落を形作り、その見事な光景が飛び込んできた瞬間にもう圧倒されていた。これほどの花の大群落を目にするのはおそらく初めてで、途方もない広大さに驚き、唖然となる。すばらしい景色が人を沈黙させるとはどうやら本当のことのようだ。
キンコウカの大群落は、木道が貫くアヤメ平の一端からもう一つの端まで延々と続き、ここを歩く者は、絶えず変化する新視点に心を踊らされた、そんな具合だった。中途には池塘群落があり、アヤメ平はここでは別様の姿を覗かせる。硬派の原に対して抒情深いとの形容が似つかわしいだろうか。
その上での眺めの出色は、無数のキンコウカの密集が鮮烈な黄色に広がる原を前景に配した大きな燧ヶ岳、またひとつはキンコウカ咲く池塘群を前景にしたたおやかな至仏山だろうか。ちょっと機械的振り分けが過ぎるきらいがあると、そう思うも、そうなのだから仕方あるまい。
ここアヤメ平は裸地から蘇った植生回復の証として、現在すばらしい自然を我々が享受できるようになったようで、その回復作業を長年に渡って辛抱強く為された方々の苦労を思うと、その実作業がまぶたの裏に蘇ってくるようだ。あれこれと考えるところは多いながらも、尾瀬に来ると、日本の自然とは人手の労苦が加わったものだと、やっぱり実感してしまう。
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