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Yamareco

記録ID: 4564102
全員に公開
沢登り
中央アルプス

【大藪こぎ】御嶽 鈴ヶ沢東俣(木曽川水系王滝川)

2022年08月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
motch kun_pu その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:17
距離
7.7km
登り
1,219m
下り
165m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:17
休憩
0:00
合計
9:17
8:50
557
スタート地点
18:07
ゴール地点
天候 晴(雲量4-7)
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【入渓点手前の林道ゲートまで】
・R19の本橋交差点からのルート
https://goo.gl/maps/a9gBVzqsU61jVdR78
【田ノ原駐車場】
・R19の本橋交差点からのルート
https://goo.gl/maps/dXEA25mrdDBz8hSAA

田ノ原駐車場は、一番手前あたりに停めると、源頭からすぐなので楽です。
コース状況/
危険箇所等
グレードは、調べると2級だったり3級だったりとはっきりしませんが、
登った印象では2級中、巻かなければ3級中くらいといったところでしょうか。

滝の高巻きは基本的に踏み跡があるところが多いですが、
あくまで自力でルーファイすることを心がけると吉です。
この地域の沢は温かいので苔が多く、フェルトソール推奨。
ビブラムソールはあまり役に立たなさそうな印象。

※左岸:上流から見て左、つまり下流から見たら右
 右岸:上流から見て右、つまり下流から見たら左

・ゲートから入渓点までの林道歩きは30分弱。途中地すべりで道が寸断されており、乗り越える場所あり。注意。
・2段大滝まではかるーい登りはあるものの、ナメ中心の穏やかな渓相
・2段大滝は右岸(左)大高巻き。概ね踏み跡に忠実で良いが、巻き過ぎに注意。
・次の小滝は左岸(右)から。慣れていればフリーで行けるが、取り付きが滑るため、慣れていない人と同行する場合はロープを出すほうが吉。
・釜付きのスライダー滝は滝のすぐ右から巻ける
・以後、釜が深いところは大抵巻けるが、1箇所右岸の水線沿いをヘツりながら上がるところがあり、そこはロープを出した。
・左岸の巨大な岩がある釜は、巨岩の右側から高巻き。
・20mの大滝は左岸から高巻き。このあたりから笹薮が出てくる
・流れのない釜の奥に滝がある箇所は、滝で落ちると釜の深いところに沈んでしまう可能性が高い。巻き推奨。
・右から左に流れ落ちている滝は、左岸のスラブ帯から直登。慣れている人はフリーで可能、慣れていない人がいる時はロープ推奨。
・二俣10mずつの滝がある場所は左岸から小さく高巻き。ややスラブっぽいところをトラバースするので、スリップ注意。
・左岸に大穴が空いている大岩のある滝は、滝手前の右岸から小さく高巻く。
・倒木がまたがっている10m長のスライダー滝は、左岸から高巻く。釜を泳いでカムを掛けようと試みたが、流れが強い上にカムを描けられるところを見つけられず断念。
・ゴーロが増えてくると終盤。多くの人がドン突きの滝まで行くが、今回は手前(小三笠山の真東あたり)から1本東の沢へアプローチしようと試みた。しかし、岩壁と笹薮に阻まれて二進も三進もいかず、反対側の沢に降りるまでに2時間半も格闘するハメになった。
・反対側の沢に降りる手前で、尾根から詰め上げる人もいる様子だが、笹薮との格闘が必要。反対側の沢に降りる際は、滝に倒木がかかっているので、それを目印にしてそれより上流側におりられるよう藪を漕ぐ。手前に降りると一手間増える。
・反対側の沢におりたら、あとはひたすら登るだけ。登攀要素はなし。水流もほぼ無し。ただし最終盤は急。
・田ノ原駐車場の入口側のカーブのすぐ手前に詰め上げる。
その他周辺情報 【日帰り温泉】
・松本方面
R19の木曽大橋交差点からR361を開田高原方面へ数分、「せせらぎの四季」。21時まで、食事は19時まで、700円。
https://kiso-spa.com/
・中津川方面
R19沿いの上松の寝覚の床付近の「ねざめホテル」。20時まで受け付け、御嶽海(上松出身)が勝った翌日は割引のことあり。通常日帰り600円。
https://nezame-hotel.com/
林道ゲートからスタート
林道ゲートからスタート
地すべりで道が。。。
地すべりで道が。。。
すごい崩れ方。ここ1年位ですかね。
すごい崩れ方。ここ1年位ですかね。
入渓記念!たのしみ〜くらいの楽観的な気持ちで。
入渓記念!たのしみ〜くらいの楽観的な気持ちで。
我々にお構いなく佇むカエルさん。
我々にお構いなく佇むカエルさん。
入渓してすぐの滝。
入渓してすぐの滝。
左岸(右)から軽く巻く。最初だからね。
左岸(右)から軽く巻く。最初だからね。
コケコケしい。やっぱフェルトだね。
コケコケしい。やっぱフェルトだね。
快適なナメ。
次の滝が見えてきた。
次の滝が見えてきた。
左から巻いたんだったかな。。。忘れました。
左から巻いたんだったかな。。。忘れました。
このくらいのザブザブは序の口。
このくらいのザブザブは序の口。
岩にベッタリと張り付き涼むカエルさん。
岩にベッタリと張り付き涼むカエルさん。
水線からトライ。
水線からトライ。
暑い日とはいえ、泳ぎは冷たいので巻き中心
暑い日とはいえ、泳ぎは冷たいので巻き中心
入渓点より更に林道を進むと出会う橋。
入渓点より更に林道を進むと出会う橋。
水がポタポタ。
大きめの釜に果敢に飛び込む若者。
1
大きめの釜に果敢に飛び込む若者。
この辺ではまだ気楽。この先の難所に思い至らない。
この辺ではまだ気楽。この先の難所に思い至らない。
ナメ中心ですが、火山帯なので火砕流により床はザラザラ。フリクションがよく効きます。
ナメ中心ですが、火山帯なので火砕流により床はザラザラ。フリクションがよく効きます。
2段の大滝が見えてきた。
2段の大滝が見えてきた。
この沢の最大の滝。
この沢の最大の滝。
手前の滝は右岸(左)から軽く巻き。
手前の滝は右岸(左)から軽く巻き。
虹がまたぐ。
2段めのメインディッシュ。
2段めのメインディッシュ。
同じく左岸から大高巻き。20分くらいかな。
同じく左岸から大高巻き。20分くらいかな。
7mくらいの滝。直登はキツイ。
7mくらいの滝。直登はキツイ。
左岸(みぎ)から登攀。リーダーはフリー。
左岸(みぎ)から登攀。リーダーはフリー。
セカンドと
サードはリーダーがーセカンドビレイ。
サードはリーダーがーセカンドビレイ。
次は泳ぎ。
泳ぎが苦手なので右に退避。赤い人はそのまま直進。
泳ぎが苦手なので右に退避。赤い人はそのまま直進。
ウォータースライダー!
ウォータースライダー!
これも滑れそうだけど、落ちたら水に押されて沈みそうなので回避。
これも滑れそうだけど、落ちたら水に押されて沈みそうなので回避。
左岸から巻く。
ダイナミックな渓相。
ダイナミックな渓相。
まったり。
目が開いたかのような割れ目。
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目が開いたかのような割れ目。
トイ状を突っ張って突破。
トイ状を突っ張って突破。
水の勢いが強いと、フェルトではすぐに持ってかれてしまう。
水の勢いが強いと、フェルトではすぐに持ってかれてしまう。
深い釜はちょい高巻き。
深い釜はちょい高巻き。
この滝は右岸をヘツり。後続のためにリーダーがロープを張る。落ちてもドボンで済むけど。
この滝は右岸をヘツり。後続のためにリーダーがロープを張る。落ちてもドボンで済むけど。
あとちょい。
リーダー撮影。
フィックスでビレイしてもらう。
フィックスでビレイしてもらう。
巻き巻き。
大岩のさらに右(左岸)を少し高めに巻く
大岩のさらに右(左岸)を少し高めに巻く
20mの大滝。
左岸を少し下ったところから大高巻き。あまり良くない。
左岸を少し下ったところから大高巻き。あまり良くない。
ザレザレしている。
ザレザレしている。
このあたりから巻きで笹薮が出てくる。
このあたりから巻きで笹薮が出てくる。
水線の際の草付きを慎重に。
水線の際の草付きを慎重に。
この光景を見て「ここはヤバい」と思った人は結構沢好きだと思う。
・・・奥に滝が流れているのに、手前の水面が静かすぎだと思いませんか?答えは、「水深いところで滝と釜がつながっている」つまり、万一奥の滝で落ちると釜の底に引き込まれる可能性が高い、ということ。臆病なので、こういうところは基本的に逃げるに限る。
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この光景を見て「ここはヤバい」と思った人は結構沢好きだと思う。
・・・奥に滝が流れているのに、手前の水面が静かすぎだと思いませんか?答えは、「水深いところで滝と釜がつながっている」つまり、万一奥の滝で落ちると釜の底に引き込まれる可能性が高い、ということ。臆病なので、こういうところは基本的に逃げるに限る。
いかにも滑りそうな滝。
いかにも滑りそうな滝。
左岸の草付きへ。
左岸の草付きへ。
リーダーがトップでフリー。慣れていない後続のためにロープを張る。案外足元が良いので、慣れていればフリーでも問題なし。
リーダーがトップでフリー。慣れていない後続のためにロープを張る。案外足元が良いので、慣れていればフリーでも問題なし。
二俣の左右にかかる、プチプチ両門の滝。
二俣の左右にかかる、プチプチ両門の滝。
右俣、つまり左岸沿いに上がる。
右俣、つまり左岸沿いに上がる。
下はイージーだが、上はややトラバース気味のスラブで少し悪い。
下はイージーだが、上はややトラバース気味のスラブで少し悪い。
だいぶ谷が深くなってきた。
だいぶ谷が深くなってきた。
細い流れを右へ。
細い流れを右へ。
もう源流近いかなと思いきや。。。
もう源流近いかなと思いきや。。。
まだまだ、こんな滝が。
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まだまだ、こんな滝が。
そしてこの巨大な石門のような大穴。おそらく、洪水時はここまで水が上がるという証なのだろう。
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そしてこの巨大な石門のような大穴。おそらく、洪水時はここまで水が上がるという証なのだろう。
ここは右岸から小さく高巻き。
ここは右岸から小さく高巻き。
次は水線の右から突破できそうということで、リーダー指令で赤い人がカムを掛けに挑むが。。。
次は水線の右から突破できそうということで、リーダー指令で赤い人がカムを掛けに挑むが。。。
強烈な流れとヌルヌルに負けてカムを掛けられず、すごすごと戻ってきた。。。いや、水が冷たすぎて黄金球が痛いんですよ。。。
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強烈な流れとヌルヌルに負けてカムを掛けられず、すごすごと戻ってきた。。。いや、水が冷たすぎて黄金球が痛いんですよ。。。
結局左岸から小さく高巻き
結局左岸から小さく高巻き
こちらの釜は右岸から悠々。
こちらの釜は右岸から悠々。
だいぶゴロゴロしてきた。
だいぶゴロゴロしてきた。
このまま突き当たりまで行こうと思ったが、リーダー情報でもう少し早く1つ東の沢におりられるのではないか、ということで早めに左岸へ上がる。
このまま突き当たりまで行こうと思ったが、リーダー情報でもう少し早く1つ東の沢におりられるのではないか、ということで早めに左岸へ上がる。
1時間位ウロウロしてそれらしきところに降りるが、ザレ過ぎて二進も三進も行かない。
1時間位ウロウロしてそれらしきところに降りるが、ザレ過ぎて二進も三進も行かない。
笹薮に突っ込み、しばらく上がると突如マーキング。しかし当てにならず。
笹薮に突っ込み、しばらく上がると突如マーキング。しかし当てにならず。
その後も1時間近く背丈ほどの笹薮と格闘の末、ようやく突破。
その後も1時間近く背丈ほどの笹薮と格闘の末、ようやく突破。
東側の沢に降りると、水は枯れているが傾斜はきつくない
東側の沢に降りると、水は枯れているが傾斜はきつくない
ここからはイージーな登り。笹薮のツメが核心だった。。。
ここからはイージーな登り。笹薮のツメが核心だった。。。
笹がないって、いい。
笹がないって、いい。
沢登りはホントに総合力が試されるし、不快指数も高い。だから楽しい。
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沢登りはホントに総合力が試されるし、不快指数も高い。だから楽しい。
結局天気は1日持った。
結局天気は1日持った。
源頭に近いところで花がお出迎え。
源頭に近いところで花がお出迎え。
人工物!
そしてとうとう。。。
そしてとうとう。。。
最後に道路によじよじ。
最後に道路によじよじ。
づがれ"だー!初沢でこんなハードなところに連れてっちゃったけど、沢嫌いにならないでね。
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づがれ"だー!初沢でこんなハードなところに連れてっちゃったけど、沢嫌いにならないでね。
4人パーティで無事終了!
4人パーティで無事終了!
そこから徒歩3分ほどで車をデポした田ノ原駐車場へ。
そこから徒歩3分ほどで車をデポした田ノ原駐車場へ。
最後に御嶽山が顔を出してくれた!!
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最後に御嶽山が顔を出してくれた!!

装備

個人装備
タイツ ズボン ネオプレンソックス グローブ 雨具 日よけ帽子 着替え フェルト靴 ザック 行動食 飲料 ハイドレーション 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 携帯 時計 タオル ツェルト ナイフ カメラ ロープ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ スリング ロープスリング カム アッセンダ

感想

ベテランのリーダーが「毎年初めに練習で行く沢」という、
御嶽南側の鈴ヶ沢へ登ってきました。
今回は1人が初沢、もう1人が沢4回目ということで、
明るいうちに詰めあげられるといいのだけど。。。と思う内心で、
リーダーは「調子良ければ14時!」などと言うので、
2人はすっかり安心しきった様子。
しかし、後でその期待は思い切り裏切られます。

序盤は小滝やナメが続き、水流で侵食された美しい光景を楽しむ余裕があり、
初沢の若者は飛び込んだりウォータースライダーで遊んだりと大はしゃぎです。

しかし、中盤から徐々に悪めの高巻きが増えてルーファイ力を要求されます。
足元が悪いので緊張を強いられ、この時は若者も緊張の表情。

最終盤は、びっしりとした笹薮の詰め上げ。
リーダーとぼくが交代でガシガシ藪こぎをしていきますが、
崖にぶち当たったり、トラバースが悪かったりで、
右往左往しながら時間をかけて突破(GPSログ参照)。

記録によく上がっている、どん突きから詰めあげても、
今回のように途中から詰めあげても、結局猛烈な笹藪こぎのようですが、
どん突きからのほうがまだ楽だった、とはリーダー談。
若者は序盤の張り切り加減が嘘のように、
最後は完全に疲れ切ってしまって気の毒でした。

でも、沢ってこういうもんです!
こういうどろどろした辛いのまで楽しむのが醍醐味。
これに懲りずにまた一緒にいきましょう!

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