神室山(西ノ又登山口)


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,225m
- 下り
- 1,222m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:04
天候 | 晴れ後豪雨(雷)後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西ノ又コースは変化に富んだアスレチックコースです。途中、数か所渡渉ポイントがあり、急な豪雨の際は注意が必要です。パノラマコースの前神室山へのアプローチ(神室山から向かう)は背丈ほどの藪漕ぎがあります。 |
写真
感想
出発した時点では、上空は好天。西ノ又コースを進み、変化に富んだルートを堪能しながら、胸突き八丁の急坂に取りつくと、北東方面の上空からゴロゴロと雷が鳴り出しました。時刻はまだ7時過ぎ。こんな時間に雷?雷は午後から夕方に発生するものと思い込んでいたので、正直驚きました。この時点では、まだ真東に太陽が覗いていて、一部青空も広がっていたので、先に進みました。急坂も終わりに近づき、周囲の樹林の背丈が低くなってきた頃、太陽はガスに隠れ、上空はドンよりと雲が覆い、ゴロゴロと雷の音が近づいてきました。目の前の樹林が開け、正面に神室山が見えた瞬間、ポツポツと雨が降り出し、北の空にピカッと稲光が。このまま尾根を進むのは危険と判断し、少し戻った樹林の葉が茂った下に逃げ込んだ途端に、大粒の雨が降り始めました。すぐに、ゴアテックスの雨具を着込んで、じっと身を丸めて様子をみました。雷の音は頭の上に迫ってきます。携帯で雨雲レーダーを確認すると、現在地の周辺に真っ赤な雷ポイントが二つ迫っていました。周囲は雨雲で覆われ、夜明け前のような薄暗さに包まれました。とにかく、じっと雨雲が過ぎるのを待つしかありません。携帯の雨雲レーダーを何度も確認しながら、凡そ1時間ほど過ぎた頃、心なしか上空が明るくなってきた気がしたので、再度携帯で雨雲レーダーを確認すると赤い雷雲が南に通り過ぎていました。まだゴロゴロと音はしていましたが、動き始めることに。西ノ又コースは数か所の渡渉があり、今の状況では、水量が増え危険と判断し、予定通りパノラマコースから下ることにしました。雨は小やみになっていましたが、ゴロゴロと雷は遠くで鳴っている中、尾根をパノラマコースに向けて小走りで進みました。周囲のガスが引いて、神室山の姿が目の前に広がっていました。ふと、目に飛び込んできたのが、避難小屋でした。この状況では、パノラマコースの尾根を下山するより、避難小屋に避難するのが賢明だと判断し、山頂への分岐を身を屈めながら登り切り、無事避難小屋に逃げ込みました。小屋に入ると、再び大粒の雨音が屋根をたたき始めました。小屋には誰もいませんでした。全身びしょ濡れでしたが、寒さは感じませんでした。30分程小屋で様子を見ていると、屋根をたたく雨音が収まり、窓の外が少し明るくなってきたので、外に出てみると、南の展望が広がり、下界に雲海が広がっています。これを潮時に再び神室山に戻り、そのまま一目散に前神室山へ向かいました。雷は遠ざかり、風一つない穏やかな空気の中、パノラマ尾根を進み、無事下山することができました。前の日に、翌日の天気を『てんきとくらす』で何度も確認し、A評価を見届けての登山でしたが、この時期、不安定な天候は予想もつかない事態を引き起こすのだと実感しました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する