9歳児とゆくキノコと絶景の五湖山【甲府名山】


- GPS
- 04:15
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 510m
- 下り
- 491m
コースタイム
天候 | くもり 富士山は不在でした |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
きれいな道 思ったより危険箇所なし |
その他周辺情報 | 西湖温泉……と思ったら金土日しかやってないのね |
写真
感想
息子の2022年夏休み、最後の週末。
小3の夏休みは1度きりだ、ということで遊びに行くことに。
節刀ヶ岳に登ることを想定して、河口湖で泊まる。
涼しい夜、いちやまマートでちょっといい肉と海産物を買って
バーベキューをした。
これが楽しくて、ちょっと夜更かししてしまった……
ので、翌朝あまり早く起きられず。
そのかわり朝食をしっかりいただいた。
天気があまりピリッとしないし時間も遅いので節刀はまたこんど。
もう少しライトな山がこのへんにないかな、と探して
甲府名山のひとつ・五湖山に登ることにした。
車を精進湖畔にとめて、虫取りをしたがる息子をおさえて出発。
1年半前に三方分山に登ったときと同じように、旧・中道往還をあがっていく。前回はまだ息子は歴史に興味がなかったけれど、今は戦国時代を面白がるようになった。この道が徳川家康や武田信玄も通ったんだ、というと、多少興味深そうにしていた。多少かよ。
古い廃屋と新しい家が並ぶ精進集落を抜けて山道へ。老菌のタマゴタケがお出迎えしてくれた。
気温は20度台前半らしく、陽があたると暑いけれども吹き抜ける風がクーラーのように気持ちいい。中道往還は馬も通った道ゆえのんびりした坂道で、のんびり登ることができる。
道に沿う沢のまわりには小さなカエルが飛び跳ねていて、息子はなんとかつかまえようと必死である。
シロソウメンタケ、カバイロツルタケ、ドクツルタケ、ウスタケ。道端にたくさんのキノコが生えている。道からはずれたところには巨大な白いキノコ(オオモミタケ?)、サルノコシカケ系を除いて今までで見た最大のキノコだった。ちょっと山の主っぽかったのでそっと挨拶をして登山続行。
道が大きく折り返すようにして高度を上げ、やがてほぼ平坦なまっすぐの道になって女坂峠に到着。ここを左に進むと前回行った三方分山、まっすぐ下りると上九一色。右が今回目指す五湖山である。
ここが女坂と呼ばれるようになった悲しい言い伝えとお地蔵様は前回よく確認したので、今回は少し休んで五湖山に向かうことにする。
最初平坦、すぐに急登に変わる。山梨百名山であり富士山ビュースポットのある三方分山に比べてどうもマイナーなこちら、明らかに通った人が少ない道である。短いながらけっこうな急登だが道はまっすぐつけてある。これはいまいち人が来ない山の特徴だと思う。
この急登をのぼりつめると、名前のない小ピークに到着。岩の展望台のようになっていて、どことなく森林限界を超えた高山のような雰囲気がある。眼下に精進湖が見渡せて、自分たちの車も見える。青空だったらとてつもなく気持ちいいだろう。
岩を急降下し、五湖山の山頂へ。いったんゆるやかな道になる。あまり人がこない山なので、キノコが満開である。妻が愛してやまないキイボタケもきれいな姿でそこにいた。イグチも多種多様なものが生えていたが、食べられそうなものはあまりないようだった。
再び岩っぽいところを登っていくと、またしても視界が大きく開ける。息子に「うしろをみて!」と言われて振り向くと、見事なパノラマ。絶景である。この、ぜんぜん高山じゃないし危険個所もないのに大冒険をしているような雰囲気を味わえる感じは三方分山より上だ。湖からひやっとした風が吹き上げてくるのも最高に気持ちがいい。
ヤブっぽくなっているところを抜けて、オオセンチコガネを息子が捕まえる。そしてほどなく、山頂に到着。五湖山に登ったよ!
山頂からなのか、昔は五湖が全部見渡せたということだが、少なくとも今の山頂は林の中でちょっと暗い。少し戻ったところに小さな広場のようなところがあったので、そこでお昼をいただくことにする。
ここも眺望こそないけれど、小さな公園の芝生のような雰囲気がとても心地よい。一瞬、どこにいるのかよくわからなくなる。
お湯を沸かして、ラーメンをいただく。おいしく食べたあと、食器をそのままにしておいたところ、スズメバチが「なんだこれうまそうなにおいだな?」と寄ってきてずっと離れなくなってしまった。ハチが気を抜いて少し離れたところでサッと食器を回収し、下山!
このくだりがまた、気持ちがいい。三方分山を前に、左に精進湖と山々、右に上九一色方面を見下ろしながら進んでいく。やっぱり高山の稜線歩きのような雰囲気、めちゃくちゃ気持ちいい。500メートルそこそこ登っただけでこれなのだ、マイナーな山にしておくにはちょっともったいない。
小ピークでまた絶景を楽しみ、どんどん下りる。一部の急斜面以外はゆるやかな坂が多いので、息子は我々親をおいてどんどんスピードを上げておりていく。たまに「もー遅いなあ」という顔をして待っているのでややしゃくにさわる。
女坂峠を過ぎて、中道往還を駆けおりる。峠から30分で精進集落に到着してしまった。五湖山に登ってきたよ、というわけでおつかれさま!
ちょっと文字通り駆け足になってしまったけれど、それもこれも温泉に入るため。下山後の温泉を、ということで西湖温泉に向かったけれど、ここは金土日しかやっていない様子(この日は月曜日)。河口湖の「開運の湯」に向かったところ、平日夕方とあってほとんど貸し切り状態だった。
夏休みのあいだに富士山か南アルプスに登るつもりだったけれど、それはまた次回のお楽しみ。もうすぐ秋、夏は暑くて登れなかった山をどんどん登っていきたい。
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