野門集落より布引滝まで、長い林道のスタート。
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9/3 6:06
野門集落より布引滝まで、長い林道のスタート。
道路はつづら折りが大きいため、歩くのにかなり時間がかかりそうだ。試しに、尾根地形らしいポイントからのショートカットをしてみる。すなわち、地形図の破線に準拠して歩いてみたい。
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9/3 6:16
道路はつづら折りが大きいため、歩くのにかなり時間がかかりそうだ。試しに、尾根地形らしいポイントからのショートカットをしてみる。すなわち、地形図の破線に準拠して歩いてみたい。
うっすらとフミアトを感じるので、そちらに誘われていくと人工物が立っていた。
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9/3 6:20
うっすらとフミアトを感じるので、そちらに誘われていくと人工物が立っていた。
早くもフミアトが不明瞭になっている。雨水の浸食などで、もはやかつての道型は流れ消えてしまったのかもしれない。
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9/3 6:24
早くもフミアトが不明瞭になっている。雨水の浸食などで、もはやかつての道型は流れ消えてしまったのかもしれない。
今日は歩き出しから小雨がぱらつく天気だ。とても湿気ったムードの登山になることは、間違いなさそうだ。
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9/3 6:28
今日は歩き出しから小雨がぱらつく天気だ。とても湿気ったムードの登山になることは、間違いなさそうだ。
しょっぱなからルート採りがうまくいかず、尾根への最適な取り付き地点を見出せず、ふらつく。ぐずぐずした急斜面を無理やり登って尾根筋に合流した。
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9/3 6:40
しょっぱなからルート採りがうまくいかず、尾根への最適な取り付き地点を見出せず、ふらつく。ぐずぐずした急斜面を無理やり登って尾根筋に合流した。
林道ショートカットをほとんど失敗しながら終え、この後も続行するか悩む。破線が現在どんな様子なのかは気になるが。優柔不断だ。
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9/3 7:03
林道ショートカットをほとんど失敗しながら終え、この後も続行するか悩む。破線が現在どんな様子なのかは気になるが。優柔不断だ。
地形図では緩やかな斜面を示しているため、やはりショートカットを続けることにした。
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9/3 7:10
地形図では緩やかな斜面を示しているため、やはりショートカットを続けることにした。
この区間は平和だ。ルートも明瞭。
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9/3 7:11
この区間は平和だ。ルートも明瞭。
明瞭。
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9/3 7:14
明瞭。
布引滝の展望台だろうか。何も見えず虚無。
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9/3 7:17
布引滝の展望台だろうか。何も見えず虚無。
林道終点。布引滝登山道の入口だ。ここまでが、まず長かった。ショートカット作戦は体力的、時間的にに吉とでたのか凶とでたのか。あやしいところだ。
たしかガイド登山であれば、特別な許可によりここまで車移動でワープできるのだとか。
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9/3 7:33
林道終点。布引滝登山道の入口だ。ここまでが、まず長かった。ショートカット作戦は体力的、時間的にに吉とでたのか凶とでたのか。あやしいところだ。
たしかガイド登山であれば、特別な許可によりここまで車移動でワープできるのだとか。
自然遊歩道を歩く。
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9/3 7:34
自然遊歩道を歩く。
整備された一般登山道。
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9/3 7:43
整備された一般登山道。
ここから分岐する。矢印方向は滝を見る遊歩道の続き。富士見峠への古道跡が正面に明瞭に拓かれている。
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9/3 7:51
ここから分岐する。矢印方向は滝を見る遊歩道の続き。富士見峠への古道跡が正面に明瞭に拓かれている。
バリエーションルートが始まるわけだが、古道、廃道とはいえ導入部は一般登山道と大差ない。
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9/3 7:53
バリエーションルートが始まるわけだが、古道、廃道とはいえ導入部は一般登山道と大差ない。
山ノ神が祀られていた。
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9/3 7:54
山ノ神が祀られていた。
供物。
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9/3 7:55
供物。
とても歩きやすい。
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9/3 7:57
とても歩きやすい。
道幅も広く、快適。
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9/3 8:00
道幅も広く、快適。
と甘く見ていたら、徐々に荒れてくる。
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9/3 8:05
と甘く見ていたら、徐々に荒れてくる。
前半はテープなどの目印も少しある。迷わず進める。
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9/3 8:12
前半はテープなどの目印も少しある。迷わず進める。
浮き石、また前夜の雨が乾かずに滑りやすい石が増える。歩行が減速。
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9/3 8:17
浮き石、また前夜の雨が乾かずに滑りやすい石が増える。歩行が減速。
コケが目立つようになり、日光の雑然とした原生林らしくなってきた。
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9/3 8:19
コケが目立つようになり、日光の雑然とした原生林らしくなってきた。
往還古道だ。
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9/3 8:21
往還古道だ。
峠は遠い。
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9/3 8:22
峠は遠い。
フミアトを追う。
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9/3 8:28
フミアトを追う。
倒木が増える。
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9/3 8:31
倒木が増える。
江戸から昭和まで、交易路であった。
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9/3 8:33
江戸から昭和まで、交易路であった。
低木の小枝が煩わしくなってきた。ピンクテープをはじめ目印も無くなっていく。前夜の雨滴をふくむ藪は、あっという間にトレランシューズやソックスを濡らしてしまった。
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9/3 8:45
低木の小枝が煩わしくなってきた。ピンクテープをはじめ目印も無くなっていく。前夜の雨滴をふくむ藪は、あっという間にトレランシューズやソックスを濡らしてしまった。
いっとき、雨が止まり木漏れ日がさしてきた。森を見上げ、このまま天気が安定することを願う。そうはならないのだが。
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9/3 8:53
いっとき、雨が止まり木漏れ日がさしてきた。森を見上げ、このまま天気が安定することを願う。そうはならないのだが。
掻き分ければ、足場は古道跡であることがわかる。藪漕ぎよりも足取りを乱すのは、蜘蛛の巣だ。多すぎる。終わりがない。口や目に入れたくないからバグズネットをかぶってしまった。
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9/3 8:54
掻き分ければ、足場は古道跡であることがわかる。藪漕ぎよりも足取りを乱すのは、蜘蛛の巣だ。多すぎる。終わりがない。口や目に入れたくないからバグズネットをかぶってしまった。
薮が濃くなり、倒木を迂回するとルートからズレて進路が解らなくなりそうな区間だ。そのかわり地面に廃棄物が散乱している。これらを一応の目印とする?
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9/3 9:01
薮が濃くなり、倒木を迂回するとルートからズレて進路が解らなくなりそうな区間だ。そのかわり地面に廃棄物が散乱している。これらを一応の目印とする?
登山道や林道の整備なのか、かつての作業後にでた廃棄物という印象だ。
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9/3 9:03
登山道や林道の整備なのか、かつての作業後にでた廃棄物という印象だ。
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9/3 9:04
空き瓶も多い。飯場の跡地だろうか。
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9/3 9:05
空き瓶も多い。飯場の跡地だろうか。
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9/3 9:07
ゴミ捨て場を抜けると、明瞭さが回復した。
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9/3 9:11
ゴミ捨て場を抜けると、明瞭さが回復した。
だが、その直後にこれだ。それにしても蜘蛛の巣がひどい!
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9/3 9:13
だが、その直後にこれだ。それにしても蜘蛛の巣がひどい!
薮が薄まったり濃くなったりを最後まで交互に繰り返すコースである。
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9/3 9:22
薮が薄まったり濃くなったりを最後まで交互に繰り返すコースである。
なるほど、古道跡というわけですね。わかりみです。
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9/3 9:25
なるほど、古道跡というわけですね。わかりみです。
涸れ沢に遺構。
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9/3 9:27
涸れ沢に遺構。
ドラム缶。この位置でこの大きさのモノたちは、南の日光側から野州原林道を経由して、運ばれてきたのだろうか。
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9/3 9:42
ドラム缶。この位置でこの大きさのモノたちは、南の日光側から野州原林道を経由して、運ばれてきたのだろうか。
正規ルートとショートカット道に分岐しているのか。
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9/3 9:57
正規ルートとショートカット道に分岐しているのか。
古道は大きくつづら折りしている。登りだけショートカットしてみる。
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9/3 9:59
古道は大きくつづら折りしている。登りだけショートカットしてみる。
手も使ってダイレクトに登り、沢地形を突破していく。
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9/3 10:09
手も使ってダイレクトに登り、沢地形を突破していく。
古道に復帰。ゴールは近い。
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9/3 10:27
古道に復帰。ゴールは近い。
樹林帯がひらけてきたのと同時に、雨脚が強くなってきた。標高が上がり、もう暑くもないので、レインコートとレインハットをしっかり身につけた。これで下山時の藪漕ぎも捗るだろう。
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9/3 10:33
樹林帯がひらけてきたのと同時に、雨脚が強くなってきた。標高が上がり、もう暑くもないので、レインコートとレインハットをしっかり身につけた。これで下山時の藪漕ぎも捗るだろう。
富士見峠2036mにゴールした。
一年ぶり。日光修験の修行路〈夏峯〉をスルーハイクしたとき以来の再訪だ。
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9/3 10:35
富士見峠2036mにゴールした。
一年ぶり。日光修験の修行路〈夏峯〉をスルーハイクしたとき以来の再訪だ。
交差点に、今日はなぜか数珠がかけられている。
野門集落と日光市街地の交易のために、この峠には物品を置き配する小屋まで建っていたという。
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9/3 10:36
交差点に、今日はなぜか数珠がかけられている。
野門集落と日光市街地の交易のために、この峠には物品を置き配する小屋まで建っていたという。
中世から近世にかけて、日光の修験道において、この峠は専女ノ宿と呼ばれた。夏修行の〈夏峯〉と秋修行の〈五禅頂(惣禅頂)〉における要衝の地でもあった。現在でもとある寺院の山伏が、惣禅頂の簡略版を果敢にも実践し、記念の碑伝を奉納されている。
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9/3 10:36
中世から近世にかけて、日光の修験道において、この峠は専女ノ宿と呼ばれた。夏修行の〈夏峯〉と秋修行の〈五禅頂(惣禅頂)〉における要衝の地でもあった。現在でもとある寺院の山伏が、惣禅頂の簡略版を果敢にも実践し、記念の碑伝を奉納されている。
小真名子山方面を見ると、今日はじめて出会う日光マークがあった。
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9/3 10:37
小真名子山方面を見ると、今日はじめて出会う日光マークがあった。
歩いてきた野門方向。さて帰るか。
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9/3 10:37
歩いてきた野門方向。さて帰るか。
復路ではショートカットは企まず、古道跡を素直に辿る。歩行距離は相当に長くなるが、滑落しやすい沢筋の岩を下りには使いたくないし、なにより破線ルートがどうなっているか足で確認したい。
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9/3 10:58
復路ではショートカットは企まず、古道跡を素直に辿る。歩行距離は相当に長くなるが、滑落しやすい沢筋の岩を下りには使いたくないし、なにより破線ルートがどうなっているか足で確認したい。
踏査を始めるやいなや、ワイルドな光景に出会う。散乱する鹿の骨。
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9/3 11:00
踏査を始めるやいなや、ワイルドな光景に出会う。散乱する鹿の骨。
そして、おびただしい量の鹿の体毛が吹き溜まっていた。だが、肉片は微塵もない。何が起きたのやら。
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9/3 11:00
そして、おびただしい量の鹿の体毛が吹き溜まっていた。だが、肉片は微塵もない。何が起きたのやら。
蛇行する破線ルート上にもドラム缶などが。
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9/3 11:07
蛇行する破線ルート上にもドラム缶などが。
ときに藪に覆われるが、明瞭と言ってよい古道跡がしばらく続いてくれた。
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9/3 11:26
ときに藪に覆われるが、明瞭と言ってよい古道跡がしばらく続いてくれた。
ファミコンソフト。
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9/3 12:55
ファミコンソフト。
小雨は降り続くのであった。湿気った風景。
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9/3 13:14
小雨は降り続くのであった。湿気った風景。
古道終点近くにある石祠。
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9/3 13:15
古道終点近くにある石祠。
祠の中には地蔵尊。ここまでお参りに来る人もいるようだ。
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9/3 13:16
祠の中には地蔵尊。ここまでお参りに来る人もいるようだ。
帰路は、おおむね林道を歩いた。落石が少なくはないようだ。
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9/3 14:29
帰路は、おおむね林道を歩いた。落石が少なくはないようだ。
車止めゲート。このあたりのスペースも工事用車両が使用する可能性があるとかで、駐車不可だったかな。
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9/3 14:41
車止めゲート。このあたりのスペースも工事用車両が使用する可能性があるとかで、駐車不可だったかな。
というわけで長い長いワインディングロードを歩き、野門の集落にゴール。予想以上に時間のかかった登山だった。
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9/3 15:07
というわけで長い長いワインディングロードを歩き、野門の集落にゴール。予想以上に時間のかかった登山だった。
集落の中心に位置する栗山東照宮。
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9/3 15:44
集落の中心に位置する栗山東照宮。
戊辰戦争の混乱期、徳川領である日光周辺は戦場になったが、日光東照宮の御神体が秘密裏にこの地まで運び出されたという逸話か。となると、富士見峠を経て今日私が歩いた野門ルートを使ってという意味だ。昔の人の足は強かった。
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9/3 15:46
戊辰戦争の混乱期、徳川領である日光周辺は戦場になったが、日光東照宮の御神体が秘密裏にこの地まで運び出されたという逸話か。となると、富士見峠を経て今日私が歩いた野門ルートを使ってという意味だ。昔の人の足は強かった。
栗山温泉に入り、車で帰る途中。今市IC近くのファミレス「パロット」で夕食。ステーキをいただく。
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9/3 18:05
栗山温泉に入り、車で帰る途中。今市IC近くのファミレス「パロット」で夕食。ステーキをいただく。
日光市で43年の老舗。今夜も地元の子連れファミリー客が複数いた。子どもたちのちょっとした祝いの日などに、この店のハンバーグやパフェが食べられ、思い出となってきたのだろう。
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9/3 18:30
日光市で43年の老舗。今夜も地元の子連れファミリー客が複数いた。子どもたちのちょっとした祝いの日などに、この店のハンバーグやパフェが食べられ、思い出となってきたのだろう。
会計の際、ウェイターさんが栗山地区出身とのことで、今日の登山の話などをした。接客が個人店並みのクオリティなのは、ポリシーなのだろう。
チェーン店ではないファミレスって、いいよね。
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9/3 18:36
会計の際、ウェイターさんが栗山地区出身とのことで、今日の登山の話などをした。接客が個人店並みのクオリティなのは、ポリシーなのだろう。
チェーン店ではないファミレスって、いいよね。
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