ツムット氷河トレイル

- GPS
- 08:01
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 1,601m
- 下り
- 1,599m
コースタイム
天候 | 高曇り・4000m以上は基本雲の中・偶にポツポツ来る程度の雨もあり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
ハイキング@スイス2日目
天気予報が良くなかったこともあり、尾根には出ずにZmutt(ツムット)氷河沿いにSch?nbielh?tteを越え、Dent Blanche南側の氷河までハイキングをしてきました。
朝食を終え、8時にホテルを出発。ロープウェイは使わず、左岸側の林道に沿ってひたすら緩やかに登っていきます。1950mを越えたあたりから林道を離れ山道へ。山道と言ってもかなり歩きやすく、途中放牧された牛や野生のマーモットを大量に見つつ進んでいきます。注意点は牛の糞が大量にあることぐらいで、左手にマッターホルン北壁を眺めながら楽しめるコースです(残念ながらこの時点では4000m以上は雲に覆われていました)。また直下には氷河からの流れる河川や池・ダムが綺麗に見えました。途中崩落地を過ぎたあたりで一旦林道に合流したりしますが、特に迷うこともなく進めます。林道の終点を過ぎたあたりから徐々に登り始め、2694mのSch?nbielh?tteに着きます。
ここまでは牛の糞以外何も危なくないですが、この先は少し注意が必要でした。まず最初に細い尾根上になった地形上を進みます。まさに現在絶賛崩壊中の地形の際を歩く様な感じで、踏み跡がほぼ崖ギリギリに付いています。高度感がかなりあるので注意です(写真)。一旦開けた場所に着くとそこからはひたすら登ります。踏み跡が一部明瞭じゃないので、見失わない様に注意。ある程度登ると氷河の崩壊地の際にある小尾根を登ります。三俣山荘→鷲羽岳を思い出す急登(200mほど)でした。一部ザレているので下山時は注意。登りきるとそこには雄大な氷河が!氷河で削られたっぽい滑らかな岩や、雲で山頂が見えないDent Blancheを眺めながらゆっくり休憩しました。
そこからは特に危険箇所もなく、ひたすら下ります。途中Sch?nbielhutte ではポストカードが買えました。帰りはあえて途中から林道をたどり、氷河地形のど真ん中へ。一瞬雲が薄くなり、マッターホルンが山頂まで見えてラッキーでした。ただこの選択はイマイチで、結構道が蛇行してたのでかなりのロスに。結局登りとあまり時間が変わらなくなってしまいました。マウンテンバイクなら良いんでしょうねえ…降りきる前にGornera Gorge(5フラン)に寄ってホテルまで。最後にZermatt Museumでマッターホルンの歴史を学んで一日を終えました。
割とマイナーなコースでしたが、行く価値はありました。最初にマッターホルンに登った登山家Edward Whymperは、マッターホルン東壁の登攀可能性をツムット氷河とマッターホルン氷河の間から見出したと記述しています。確かに実際に同方向から見てみると、昨日東壁正面から見た印象と違って、確かにヘルンリ稜の斜度は平均して40度程度に見えました(写真参照)。こういう足跡を辿る登山も偶には良いですね。
もしZermattに来るなら、Edward Whymperのアルプス登攀記(岩波文庫にあります)は必読です。めちゃくちゃ楽しくなりますので、オススメ。
YAMAPにも同じ記録を公開しています(写真は一部異なります)
https://yamap.com/activities/19370052
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