記録ID: 4666258
全員に公開
沢登り
磐梯・吾妻・安達太良
前川大滝沢
2022年09月10日(土) [日帰り]
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 09:02
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 665m
- 下り
- 642m
コースタイム
天候 | 曇のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
滑川温泉福島屋方向へ向かうと滑川橋、渡って右側に5台ほどの駐車場。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
参考遡行図/記録 - 宗像 兵一(2010).『東京起点 沢登りルート120』山と溪谷社 p.34-37 ボルダリングジムの先輩に誘ってもらい参加。 遠くまででかけて日帰り沢をやってそのまま旅館で一泊しようという宴会登山である。そのため終始和気あいあいとした楽しい旅となった。 メンバー5人ともジムの常連で、登攀力のあるパーティだった。とはいえ沢の経験はまちまちなので随所で確認を行いながら遡行した。 入渓した時点は早い時間であるためか天気も優れず、渓相はよいものの期待していたよりかは幾分物足りない感じだったが、大滝を超えて谷に日が差すようになってからは白い沢床に水色が映え、素晴らしい渓相となった。 全体的にヌメリは少なく、順層の岩で登りやすい滝が多かった。厳しい滝には巻き道がきちんと踏まれていて、どうにもならないということにもならなくて済みそう。 下山の特に前半は悪路で、笹が道にせり出しており足元が確認しにくい。道中切り立っている箇所も笹のせいで道が見えず、確認しながら歩いていく必要がある。 沢自体は初級者だけでも十分楽しめそうだったが、下山の難易度が地形図で見るよりも高いため、バリエーションルート等で悪路に慣れているのでなければ初級者だけで入渓するのは避けたほうが良さそう。 駐車スペース。5台ほどの車が停められるスペースがある。橋を渡ってすぐなので見逃すこともないだろう。もう少し道をいくと福島屋という旅館があり下山時は通過するので、利用予定があればそちらに一言ことわって停めてもいいかもしれないが今回はしなかった。入渓までは道を少し戻り橋の反対側から歩いて沢に降りられる。5分もかからなかったと思う。 入渓して小滝をいくつか越えると3段15mが早速視認できる。大きな深い釜をもった幅広の見事な滝で、泳いで取り付いてもよし、左側からへつってもよし。 そこそこ立ってはいるがフリクションが効くので不安要素はなく、我々はロープを出さなかった。その後は小滝、ナメ滝を快適に登りながら大滝を目指す。幅の広い沢なので各々で登りたいラインで登っていく。この沢は小滝であっても深い釜があるので都度おもしろい。 右にゆるく沢が方向を変える所まで差し掛かれば、木の間から大滝が視認できる。 その時点でスケールの大きさを確認でき、思わず声が出た。 近づくとよりその大きさに圧倒される。写真でみたよりもずっと大きく、ぜひ生で、できれば間近で見てもらいたい。 遡行図では少し戻って登山道まで詰めあげる巻き道が紹介されているが、近年のルートでは滝間近左側のルンゼから小尾根に詰めて巻き上がるのがメインのようである。 実際踏み跡はわかりやすく、途中のトラバースを除けば特に困難な箇所はないと思われる。木の根や枝などを確保しながら登れないトラバース箇所が2回あり、そこではロープを出した。大滝の落口上15mくらいで沢に歩いて降りることができる。 その後は登れる小滝が連続する。ロープを出すような箇所はなかった。ここら辺から雲が晴れ、沢にも太陽の光が差すようになったので渓相の綺麗さを口々に言い合う。 ネコノ沢、ホラノガイ沢出合いともに明瞭で迷うことはない。 ホラノガイ沢出合いを過ぎたあたりにある幅広8m滝が唯一登攀力が少し必要かもしれない。中央少し右に明瞭なガバがあるので、その手前にある岩から飛びつくように登り始めるのだが、その飛びつき後2,3手が水流の中にあり、探る必要がある。持ててしまえば問題はなさそうだが、初級者にはロープを出す内容だと感じた。 別パーティが左岸を小さく巻こうとしていたが思ったより悪かったらしく(上で会話した)ロープを出していた。 その後のヒョングリ滝12mは2段で、1段目は中央のリッジから水流を受けながら左にマントルを返した。水量によっては無理かも。 その後2段目、ぼくはトラバースが悪く感じたので右岸から木の枝を伝って巻いたが、メンバーによると釜があるので落ちても大丈夫、かつ最初の1,2歩が悪かっただけとのこと。やっても良かったなと後悔した。 その後Y字状滝を簡単にこえてからは目立った滝はなかった。 遡行図にある沢を横切る黒線だが、沢上空に何らかのワイヤーが張られていたのでおそらくそれだと思われる。遡行図にある岩小屋は確認できなかった。 次第に細くなっていく沢を詰めていくと登山道に合流する。多少わかりにくいが岩に赤丸、登山道となる部分にテープが下げられているので、注意していれば見逃すこともないと思われる。 荷物をデポしてその先にある潜り滝20mを見学。これはとても登れそうにない滝だと感じた。岩が両側に開いて中に滝が水を落としている不思議な形で、見に行ってよかった。 下山は中盤まで冒頭通りの悪路だった。泥がぬかるんでいる箇所、渡渉する箇所がいくつかあるので、アプローチシューズに履き替えたメンバーは少し大変そうだった。 笹薮は目の高さ以上に茂っているので目の保護を考えたほうが良さそう。軍手もあればよかったかもしれない。 中盤以降は特に困ることもない下山路だった。大滝展望台では遠くに大滝を視認できたが、間近で見てきた身ではあまり感動もできないw 大滝展望台までは登山客では無い方も来るようで登山の格好ではなさそうな人とすれ違った。実際道もかなり整備されており、展望台から下は歩きやすくなっていた。 福島屋旅館へかかる橋を渡り、通りすぎて無事下山。 |
その他周辺情報 | 山行開始前 - ラストコンビニ: セブンイレブン福島飯中ノ壇店(東北中央自動車道が夜間工事中のため福島飯坂インターからアプローチした) - ラストトイレ: JR峠駅(峠駅を経由しない場合は上記コンビニ) 山行終了後 滑川温泉福島屋で一泊。古い建物だが、掃除が行く届いておりキレイだった。トイレ等もリノベーションされており不便しない。夕食で出た米沢牛(たぶん)のしゃぶしゃぶと鯉の料理各種がおいしかった |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
ザック
昼ご飯
行動食
ハイドレーション
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
ツェルト
ナイフ
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
カム
アッセンダー
ハンマーバイル
渓流シューズ
トポ
ルート図
|
---|
感想
全体を通して和気あいあいとした、沢登りとしての緊張感は持ちつつ楽しい遡行となった。企画をして誘ってくださったKさんありがとうございます。
沢自体が幅広く、好きなラインを行けるので難しいところにチャレンジするもよし、簡単なところで体力温存するもよしといった内容だった。
今回始めて脱渓した近所の宿場で泊まるといった旅行に参加させてもらったが、すぐに酒を飲めるのがよい。温泉も良かったし、夕飯もおいしかった。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1239人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する