記録ID: 4720608
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沢登り
丹沢
葛葉川本谷(前半) 増水時の沢登り
2022年09月25日(日) [日帰り]


体力度
1
日帰りが可能
- GPS
- 05:35
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 382m
- 下り
- 373m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
台風15号は9/24 AM9:00に東海沖で温帯低気圧に変わったもののそれまでに関東圏でも激しい降雨があった影響で増水状態であった。 遡行日は25日であったが、それに先立つ24日、雨が弱足になったのを見計らってメンバーを代表して入渓点付近を視察。このときの状態下では明らかに実施困難だったが、夕方から好転し翌日一杯にかけて周辺山域の天気は良く降雨量も0との予報。明日までに水量がどの程度引くかが焦点になった。 メンバーと相談して、とりあえずダメ元で現地まで足を運び、沢の状態を見て、実施の可否を判断することにした。水量はまだ多いものの前日よりは明らかに減っており、水の濁りも無くなっていたこと、水流の中に足を踏み入れたときに感じる水圧も常識レベルに収まっていたことが確認されたので、遡行することにした。 とは言え、増水状態であることには変わりなく、これまでの個人的な経験の中では最も荒々しい葛葉川の姿を目にすることになった。初級沢とされる葛葉川であるが、本日の条件は、正直なところ人を選ぶかと思う。手足のホールドはしっかりしており、ヌメりもほぼ気にならないため、登攀自体にはさほど困難はないが、滝に取り付くまでが「ど」シャワーで、水を被ることに慣れていないとメンタル面で困難な状況に陥るリスクはある。 |
写真
板立ノ滝。メインの水流が太くなっている上に、その左にも水の流れが・・・今日は右壁を登る。
これまでの上から落ちてくる大量の水をどっかりと被りながらでないと取り付けない滝を経験してきたからか、板立ノ滝が癒しの滝に思えてくる。
これまでの上から落ちてくる大量の水をどっかりと被りながらでないと取り付けない滝を経験してきたからか、板立ノ滝が癒しの滝に思えてくる。
撮影機器:
装備
個人装備 |
昼ご飯
地図(地形図)
コンパス
ロープ
ハーネス
ヘルメット
カラビナ
スリング
渓流シューズ
|
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感想
平水時であれば軽く水飛沫を浴びる程度で済む滝も、「ど」のつくシャワーを余儀なくされる場面がいくつかあった。
まずはとにかく安全を第一優先とし、その上でなるべく水を被らないルートを選ぶようにしたが、平水時であれば各々が自分の好きな場所を登れる自由度は、激しく幅の広い水流に阻まれてほぼ失われ、際どい滝でのルートはほぼ一択だったように思う。
今回の参加メンバーのみなさんが、沢の経験数は少ないものの全く初めてというわけではなく(平水時の葛葉川の経験もアリ)、何よりも強靭な心身をお持ちだったこと、そしてクライミングジムで事前の練習と確保のシミュレーションを行なっていたこともあり、大きなトラブルも無く、総じて順調に終えることができたことは幸運だ。
天気や降水量などの細かい情報、ほかの人たちが残してくれている遡行記録や動画の分析、信頼のおける沢仲間や沢の先生の助言などを総合的に集約した上で、最後は自分の体感で判断。その上でメンバーの意向も事前に確認しての入渓ではあったが、敢えて言えば、もう少し丁寧に想定し得るリスクと遡行可能との判断に至った根拠を説明すべきだったかな〜というのは今回の反省点だ。
葛葉川での沢登りは本日を含めて今シーズンで7回目。本日のような増水状態も体感し、だいぶ理解が深まった。パーティのリーダーとしての経験値も上がり(もちろんまだまだ未熟であることは重々承知)、とても充実した楽しい山行であったが、このように思っているのが自分一人ではないことを祈るばかりだ。
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