【東濃】大船牧場からアライダシ原生林へ


- GPS
- 03:14
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 287m
- 下り
- 293m
コースタイム
そういえば、うちの近くに住みついていたフクロウは、住宅開発の影響で二度と鳴き声を聞かせてくれなくなった。
けれども、いい知らせもある。近くの神社の社叢で、フクロウではないのだが、ミミズクが鳴くようになった。自然環境の保全は野生鳥獣の保護につながっていることを実感する。
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
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感想
さあ、今日は原生林歩きを楽しみにきた。入林届けを出すために、上矢作振興事務所に立ち寄る。入林規定の確認をして、環境整備協力金(¥200)を払う。ていねいにも請求書と領収書を手渡された。
『未来塾』と書かれた集会室には中学生の姿があった。「田舎は塾がないから・・・」と事務所のTさん。地域の大人が交替で学習指導にあたる。将来の地域を支える人材が育ちますように。
大船牧場の展望台に上がってみる。軽トラが南京錠を開けて登っていく。展望台の桟板の修繕に来た地元の工務店の方だった。「どこから?」と問われ、答えると「海はいいなぁ。山には何もねえから」。そんなことはない。山には山の魅力が・・・おたがい、ない物ねだりかな。初秋の風に吹かれて楽しく会話する。
大展望をたっぷり楽しんでから、アライダシ原生林へ。看視舎に車を止める。前から、ご夫婦がやってきた。入林許可が必要だと知らず、戻ってきたそうだ。許可の取り方を教えてあげると「ありがとうございます。次の楽しみにします」だって。
アライダシ原生林へ。雨後で足元が緩い。コケが美しい。沢水が流れ込んでくる。沢の源頭を横切ったり、湿原を歩く感じ。切り株をステップにした管理道は滑りやすい。水が豊富。振興事務所の方は「治水の意味で山を残したのでしょう」と言っていたが、なるほどだ。
洗出林道の詰めに飛び出すと、緩い下りになった。原生林へは、Dコースを基本に歩き出す。
ワイルドさはないけど、大木や共生木、根上がり木など、見所はたくさん。季節風や雪の影響を受けやすい北西斜面はブナが優占している。そうでない所にはモミやツガ、サワラ、コメツガ、ヒノキなどの針葉樹が育っている。
亜高木では、ミズメ、イヌシデ、ホオノキ、カナクギノキなど。低木層は、アブラチャン、ニシキウツギ、クマイザサ(九枚笹)。
看視舎まで戻った。「山神さま」と「動物の慰霊碑」に頭を下げる。風車がゆるりと回り、夏の日の終わりを告げているようだった。
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