記録ID: 4793787
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ハイキング
東北
みちのく潮風トレイル石巻雄勝エリア1 大川小学校〜名振漁港
2022年10月15日(土) [日帰り]
宮城県
ちゃってぃ
2ton
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 08:14
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 836m
- 下り
- 834m
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日帰り
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:55
距離 26.0km
登り 844m
下り 836m
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
潮風トレイルのルート上には特に危険な場所はない。だが帰路に選んだ釜谷峠越えの旧道は各所で崩落が進んでいる廃道なので自己責任にて。もっとも現道の国道も歩道のない怖い道なのでどっちもどっちかも…。 |
| その他周辺情報 | 道の駅雄勝で飲食が可能。沿線に商店の類は無い。自販機がたまにある程度。 トレッキング後は道の駅上品の郷にある「ふたごの湯」を利用した。茶色いお湯の温泉でなかなか良い泉質だった。土日祝日は750円/人。 https://joubon.com/spa/ |
写真
何もないところに学校を作ったように見えるが、震災前は家が建ち商店が並んでいたようだ。
長面浦手前は堤防工事終了とともにコースが大幅に変わっている。基本的に道なりに進めば問題ない。
長面浦を周回する道から外れ山に入っていく。廃墟や枯れ木が立ち並び異様な雰囲気。
林道を進むのかと思いきや、トレイルの杭は変な斜面に我々を誘う。マヂか…。
森に入ったらそこそこ歩きやすい道になった。道なき道に見えたのは最初だけだったようでホッとする。
林道を横断。うっかり林道に誘い込まれそうになったが、この林道はトレイルのコースではない。コースは対面にある。
林道を横断してしばらくすると道はピークを迎える。地図上では尾ノ崎峠とあるが現地には地名を示すようなものは何もない。
海だ！ 沖に浮かぶ小さな島は八景島というらしい。有名な方の八景島は人でいっぱいだが、こちらは静かなものだ。
穏やかな海を眺めながら少し休憩する。やはり山越えは体力を使うな。昨日より足が続かない。
名振漁港にも新しい堤防が完成していた。眺望優先で少しだけルートから外れて堤防上を歩いていく。
名振漁港の外れにある交差点にたどり着いた。トレイルのコースは左だが、今日はここまで。一旦コースを離脱し車を取りに戻らなければならない。
半島を横断する道は二車線のワインディング。下手に道が広いと車がスピードを出して走ってくるので怖い。いつでも路肩に逃げられるようにしておかなければ。
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半島を横断する道は二車線のワインディング。下手に道が広いと車がスピードを出して走ってくるので怖い。いつでも路肩に逃げられるようにしておかなければ。
大川小学校に戻るには国道398号を進むのが常道だ。しかし工事のダンプトラックがひっきりなしに通り歩道が無いことを前日のうちに確認していたので旧道を通ることにした。
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大川小学校に戻るには国道398号を進むのが常道だ。しかし工事のダンプトラックがひっきりなしに通り歩道が無いことを前日のうちに確認していたので旧道を通ることにした。
距離も長くなり稼がなければならない標高差も大きくなるが車の少ない旧道のほうが歩きやすいだろう。
旧道の途中にゴミ処理場があった。…まさか、この施設のために旧道が整備されているのではあるまいな？ 嫌な予感が頭をかすめる。
しかしこの先の小渕山登山道へのアプローチとして登山者には利用されている。徒歩での通過は可能と判断し先へ進む。
しかし崩落したのはだいぶ前のことのようで崩壊面は落ち着いている。車両通行は確かに厳しいが徒歩道と思えばなんの問題もない。
崩壊地帯を抜けると頭上に電線が現れた。路面の状態も良くなる。おそらく鉄塔巡視路として使われているのだろう。
間もなく浅い掘割で峠を越えた。…ん？ また車止めがあるな。これは旧河北町側から、さっきの崩壊地帯に侵入させないためのものだろう。不通区間は突破したらしい。
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間もなく浅い掘割で峠を越えた。…ん？ また車止めがあるな。これは旧河北町側から、さっきの崩壊地帯に侵入させないためのものだろう。不通区間は突破したらしい。
ところが暫く進むと目を疑う光景が現れた。さっきまでの比ではなく大規模な崩落現場に遭遇したのだ。幸い人は通れるが、この先どうなっているんだ！？
崩落により開けた場所から新北上大橋が見えた。ゴールはあの橋の袂である。思ったよりも近く感じる。
しかしそれも通り抜けられればの話だ。人ひとりが通れる幅を残して路盤がごっそり崩壊した場所を何度か通過する。ここが一番やばかった。
いつ果てるとも知れない廃道区間に胃をキリキリさせながら進んでいった。途中で新しいバイクのタイヤ痕、次いで四輪の轍を確認して道の貫通を確信した時には精神的にかなり参っていた。
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いつ果てるとも知れない廃道区間に胃をキリキリさせながら進んでいった。途中で新しいバイクのタイヤ痕、次いで四輪の轍を確認して道の貫通を確信した時には精神的にかなり参っていた。
斜面の下にようやく現道が見えてきた。どうやら無事に通り抜けられそうである。ヤレヤレ。
驚いたことに河北側には通行止めを示す看板やバリゲード等が一切無かった。入り口から峠までの区間は現在でも開放されていることになる。いやいや、ありえんでしょ。
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驚いたことに河北側には通行止めを示す看板やバリゲード等が一切無かった。入り口から峠までの区間は現在でも開放されていることになる。いやいや、ありえんでしょ。
生還！
ツ「ぐったりだっぺ…」
茶「まさか廃道探索することになるとは思わなかった…」
ツ「ぐったりだっぺ…」
茶「まさか廃道探索することになるとは思わなかった…」
無事に通り抜けられたから言うのだが、それでも歩道のない国道を歩くよりは安全だったと思うのよ。ここから入釜谷の僅かな区間でもダンプトラックの風圧に翻弄される路肩歩きは恐怖でしかなかったもの。
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無事に通り抜けられたから言うのだが、それでも歩道のない国道を歩くよりは安全だったと思うのよ。ここから入釜谷の僅かな区間でもダンプトラックの風圧に翻弄される路肩歩きは恐怖でしかなかったもの。
昨日、市民バスに乗り込んだ入釜谷のバス停を通過。
ツ「すでに懐かしいっぺ…」
ツ「すでに懐かしいっぺ…」
感想
みちのく潮風トレイル石巻市雄勝エリアを歩いてきた。
正規コースは河北エリアから長面浦をかすめ大須崎・白金崎を巡るというものなのだが、それに加えて車を回収するために河北エリアに戻るとなると一日の歩行距離が50km近くなってしまう。そのため途中でエスケープすることにして二回に分けて攻略することにした。今回はその第一回目である。
広大な農地の中を行く長面地区。一転登山道で山を越える尾ノ崎峠区間。山を越えると八景島が浮かぶ名振湾を見ながら歩く名振区間。今回歩いたトレイルのコースは以上になる。その距離およそ10.5km。この日歩いた総距離は26kmだから、実に16km近くを車を回収するために歩いたことになる。
なぜこんな非効率なことになるのかと言えば、雄勝地区には土日祝に利用できる公共交通機関がないからだ。平日ならば市民バスを利用することによってもう少し…いや、かなり楽をできるのだが…。ただ、その市民バスすら雄勝中心エリアより奥は前日までの予約を必要とするから、決して利用しやすいとは言い難い。車の回収を必要とするセクションハイカーにとっては厳しい区間である。
厳しいといえば帰路に通った釜谷峠も厳しかった。旧道を通れば相次ぐ路盤崩壊にヒヤヒヤさせられるし、現道を通ればダンプトラックに怯える羽目になるという、こちらもハイカー泣かせの峠だった。
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