下ノ廊下(黒部ダム〜欅平)
- GPS
- 09:54
- 距離
- 29.3km
- 登り
- 4,474m
- 下り
- 5,382m
コースタイム
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:45
天候 | 初日、快晴。2日目、曇りぎみ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
・前夜、東京から松本へ中央道高速バス。 ・松本駅最寄りのカプセルホテル(松本BTから徒歩3分)、ホテルMマツモト2980円。 ・初日、JR始発で、松本(5:56)から信濃大町(7:02)。 ・バスで、信濃大町(7:10)から扇沢(7:50)。 ・アルペンルート電気バスで、扇沢(8:00)から黒部ダム(8:16)。 ・2日目、欅平から黒部峡谷鉄道など乗り継いでJR黒部宇奈月温泉駅まで。 ・黒部宇奈月温泉駅から北陸新幹線で東京へ。 ・ホテル代を除く交通費総額20670円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ログの標高差は明らかにおかしい。累積上りは500-600m程度(感覚的に100-200の登りが3-4回)。2日目、朝イチ、小屋から200mの登りが一番ツラい笑。 ・よほどのアクシデント(気を失う、蜂の大群に襲われる、熊が出るなど)がない限り、黒部川へは転落しない。谷側は崖地形ではあるが、ほぼ全線で手摺番線があり、過度に怖がる必要はない。 ・旧日電歩道、水平歩道ともに、足元は前後左右に水平で、道幅もかなり広く、ほとんどの区間ですれ違い、追い抜きも問題なく出来る。大太鼓のような区間は実際にはほとんどない。今回はすれ違いはほぼなかった。逆コースでは多数すれ違いがあった様子。 ・移動距離はやや長いが上り下りが大きくなく登山に求められる体力もそれほど必要ない(アルプス登山できる人なら問題ないレベル)。 ・志合谷のトンネルは150m、真っ暗で足元にはかなりの水が流れている。ローカットだと間違いなく浸水する。 ・初日、欅平から日帰りで黒部ダムへという登山者とすれ違った。いろんな事情があるとは思うが、このルートを日帰りなんてもったいなすぎる。阿曽原温泉は絶対に外せない。 |
その他周辺情報 | ・阿曽原温泉小屋キャンプ場1000円。温泉代800円。 草地でペグ刺さりやすく平らで(空いていれば)快適。水場、トイレも近くてトイレは水洗(紙なし)。奥黒部ヒュッテも水洗だったが汚水はどこへ行くのだろう。 ・小屋から温泉は5分ほどの下り。短いが足場の悪い結構な急斜面なので登山靴で行った方がいい。サンダルなどではとても歩きにくく足が痛いと思う。 ・下山後は欅平駅そばの猿飛温泉がおすすめ。500円で露天風呂からは河原が一望でき解放感ありすぎ(念のため向こうからこちらは見えない)。1つだけ洗い場があり体を洗える。 |
写真
感想
北アルプスにはしばらく来ないと思っていたが、また北アルプス界隈に。ただ、今回は、山にはまったく登ってないから北アルプスに来たとは言わないか?
この夏秋、歩いてみたいシリーズ第4弾(1から3はどこだ?)、黒部、下ノ廊下。ずっと前から行ってみたいと思っていたこの下ノ廊下は通行可能期間が非常に短く、そして、紅葉期にあたるとすごい混雑するので、今回はその期間を外し、秋晴れの金曜にも絡めて黒部川へ。夏に、黒部源流域の薬師沢小屋から鷲羽岳、そして、読売新道を黒部ダムまで下ってきたので、その続きにもなる。
朝、今年、4度目、紅葉が美しい扇沢からバスで黒部ダムへ。ほとんどの場合、この先、まだまだアルペンルートを乗り継いでいくが、今回は乗り物はここで終わり、黒部川へ下りていく。始めてのコース、ワクワクして楽しみだ。
ほとんどがダム堰堤へ向かう中、一人だけ日電歩道方面へ。建物の外へ出るといきなり眼前に広がるピークの紅葉が素晴らしい。そこから黒部川まで200m下り、その先はほぼひたすらまさに水平に歩いていく。その間、道中、黒部峡谷の美しさ、迫力に圧倒されっぱなしだ。立山の称名川もそうだが、黒部川が悠久の時間をかけて刻んできたその深い峡谷を静かに歩いていると、人類史がいかに短いかを思い知る。ただ、こんな険しい山の中、そして、こんな特殊な登山道を歩けるのは、そんな人類が築いてきた黒部川電源開発の歴史があり、また、関西電力や阿曽原小屋の絶え間ない整備のおかげであり、整備されなければ夏が来ても誰も歩けない。本当に感謝だ。
白竜峡、十字峡、S字峡と次々と現れる渓谷美を堪能。そして、黒四発電所が見えてきて、ここでスマホから中島みゆき、地上の星を流してみる。今回、自分の中ではこれが一番の楽しみ。狙いどおり、この場にピッタリ笑。プロジェクトXの中にワープしたような感覚、テンション爆上がりで最高だった笑。
その後、しばらくで14時過ぎに小屋に到着。テントを張って、タイミングよくお風呂が男性時間だったのでさっそく露天風呂へ。
ふわぁー、たまらん!土日なら湯船は隙間がないほどらしいが、今日は広い湯船に7人ほど。石鹸もあり顔を洗ってさっぱり。温泉登山はたまらない。
テントに戻ってビールを飲んで、あとはまったり。夜になりまた、温泉に行き、足の指先までポカポカになり、快適な夜を過ごせた。
翌日は欅平まで4時間の行程なので朝、ゆっくり出発。
小屋から先は水平歩道と呼ばれ、下の廊下を象徴する大太鼓が見どころ。日本最大の岩壁、奥鐘山の西壁などを楽しみながら歩いていく。途中から眼下に欅平駅が見え始める。小屋から欅平まではわずか4時間。もう少し歩きたいと思いつつも、10時前、あっという間に欅平駅に到着してしまった。温泉ポイントはいくつもあるが、一番、空いていそうな欅平駅最寄りの猿飛の湯へドボン。狙い通り、誰もいない開放感あふれる露天風呂であったまり、その後は10年ぶりの黒部峡谷鉄道、富山地鉄、新幹線を乗り継いで17時前に帰宅。楽しかった黒部の遠足はおしまい。
次はいつ北アルプス来るかな〜。あと、いつか、上ノ廊下も歩きたいがあっちは超上級コース。行ける日が来るのか?!
今年の下ノ廊下の状況がとてもよくわかりました ありがとうございます😊
私も火曜日から行く予定ですが、アイゼンまたは軽アイゼンは必要でしょうか?
コメントありがとうございます。ご質問の件ですが、雪の上を歩くことはまったくないので滑り止めは不要だと思います。厳密にはほんの1ヵ所だけ雪の上に乗りましたが泥で汚れていて気がつかないのと一瞬で終わるので心配ありません。レコに記載しましたが150mのトンネルは足元が本当に川のようになっているのでそこの対策(ハイカットなら大丈夫)だけはした方がよいと思います。特に逆コースで序盤で浸水すると最悪なので。
お天気よいといいですね!ぜひ、お気をつけて行ってらしてください!
私もレコを拝見していて150mのトンネルの水が気になっていました笑 靴はアプローチシューズのハイカットなのでなんとか行けるかもです。今回、初めての下ノ廊下なので楽しんできます。ありがとうございました!
いつの間に下ノ廊下行かれてたのですか!紅葉に当てようと思うとタイミングが難しく、、阿曽原のHPの残雪みて今年もまた諦めてました。良いなあ、、やっぱり良いですね🤗
上ノ廊下行かれる際はご一緒させて下さい。
下ノ廊下、素晴らしかったですよー!
普段登山している人なら登りがほとんどなくて注意さえ怠らなければ、疲れるところはほとんどなくてこの満足感は他にはなかなかないですね!
今週末と、小屋閉まるけどテントなら来週末まで行けますよ!
おぉ!マジですか!上ノ廊下、一緒してくれるんですか!それは心強い!
私、まともな沢登りすらほぼしたことないですけどね笑。そんなやつが上ノ廊下行けるのかと思いますが笑。
さっそく、冬のスキーの時に打ち合わせしましょう!あと、北鎌尾根もやりたいんで、そちらもお願いします🙇♂️。
ところで、最近、全然レコないですけど山行ってないんですか?
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