南八甲田 逆川岳 ・ 横岳

コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2005年03月の天気図 |
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写真
感想
城ヶ倉大橋で支度中に、後続の奥さん、小さんが到着。一足先に我等は入山。前日のトレースがブナ林の中に続いている。滑降トレースもあり、そのいずれかを前さんがラッセルしてくれる。林の中は、無風で暑く、上着を脱いで、ザックにつける。ぶなの木には、少女の、ルーズソックスよろしく、段々にだぶついたように雪が纏わり付いている。不思議な光景だ。今までこんなブナに付く雪の形を見たことがない。前さんも不思議に思って、「なーんだこれは」と声を発する。
荒川側の高台からは、北八甲田の山並みが頂上を雲に隠しているが、田茂萢岳から石倉岳まで一望の下に見渡せる。奥さんらも到着。ここは、彼のお気に入りのテント場だ。ここからすぐに「くの字湿原」となる。彼らは東側へ移動。我等は、横岳に向かう。逆川岳付近の樹氷は、ところどころに、松の枝が見えたりしてぱっとしなかったが、高度が上がるにつれて、本来のがっしりした樹氷となってきた。
南には、猿倉岳から、櫛ヶ峰までの尾根が一望だ。その山並みはたおやかに上下していておとなしい。北、南の八甲田の地形が手に取るように認識出来る逆川岳、横岳は格好の山だ。平原状の逆川岳山頂から、横岳に向かうが、山頂尾根だけにやはり風が強い。尾根筋の乱雪帯を避け西からの強い風に向かい、西側の湿原、湿原と辿りながらフラッグを立て立て進む。横岳山頂直下からは、前さんのフラッグも使う。前さんが最後まで、登りのラッセルを一人でやってくれた。小さんに代わるラッセルマンだ。山頂は地吹雪で立ち止まっていられない。南端の風下に雪庇を崩して、ツエルトを張る。風が回って吹き付けるが、中は暖かい。コンロをつけビールタイムとなる。
食後のコーヒーを飲み干し撤収。山頂直下に、男性一人がシールを取って下山準備中。彼の下山ルートは、七沢らしい。我々は、フラッグを回収しながら来たルートを戻る。とうとう大岳は、最後まで頂上を見せてくれなかった。逆川岳でタイミングよく奥さんらと合流できたので、皆で林間に残っているトレースを辿り、一気に駐車場まで滑降する。
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