酸ヶ湯から八甲田大岳周回、おまけの蔦沼散策


コースタイム
天候 | 晴れ〜薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
ぬかるんだ場所等たまにありましたが、たいへん良く整備されており歩きやすかったです |
写真
感想
高齢の祖母がまだ健在のうちに、集まれる人は集合!の号令がかかったので久しぶりの青森。
ついでに八甲田と岩木山に登ってきました。
酸ヶ湯の駐車場はお盆時期朝七時半でもまだ余裕あり。ひんやりとした空気の中山頂目指して出発。
八甲田、というと雪中行軍のイメージぐらいしかなかったのが、奥入瀬をはじめたくさんの地塘、池や沼、沢の流れ、水に恵まれた山であることをしりました。
山容は優しく、高山植物が咲きすばらしい夏の山歩きを満喫することができました。
山頂からは白神山地〜岩木山、津軽半島・津軽平野を抱える陸奥湾、大間までの下北半島、振り返ると十和田湖や岩木山、青森県の風景が360度のパノラマで見渡せました。
下ってからの湿原歩きも大変に気持ちよく、今よりも交通の発達していない時代にここまで来て登山をし、この山を世間に広く紹介した深田久弥さんのすごさをあらためて感じました。
私は生まれも育ちも関東圏で、故郷と呼べる風景も言葉もなく、今は寝たきりの祖母や、上京してからのほうが長くなっている母、いまだ田舎にとどまり続ける母の従妹たち、そのみんなが故郷の山、親しみを込めて”ダケ”とよぶ八甲田の山がなんだか私にとっても故郷の山のような気がします。
まだ八甲田にはのぼったことがない、という地元在住の従妹たちも、わたしが八甲田に登りたいんだ、というととても喜んでくれました。
ヤマセの吹き荒れる冷たい夏も、豊作の年も、今は寝たきりの祖母がずっと小さかったころから眺め続けてきたであろう八甲田山。
子育てや生活に追われ、遊びに行くなんて思いもつかなかったであろう祖母が生涯一度も登ることのなかったその山にのぼり、ばあちゃん、八甲田にのぼってきたよ、と報告すると、今はもう話すこともできない祖母の、そうが、えがったな、という声が聞こえたような気がして涙が出ました。
いつもは夜行バスや登山列車、高速道路をつかってディズニーランドのアトラクションを楽しむように登山口ー山頂ー下山口だけを通過して登った登った、と喜んでいることが多い私の登山。
こうやってその山とそれを眺め暮らす人々の生活と言葉、その山に対する思いなどを感じる山旅は大変意義深いものになりました。
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