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記録ID: 5008816
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ハイキング
近畿

高旗山 〜日本最古級の町石道を辿り雪の舞う山頂へ〜

2022年12月17日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:46
距離
12.3km
登り
664m
下り
655m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:42
休憩
0:04
合計
3:46
9:43
143
スタート地点
12:07
12:11
24
12:35
12:35
55
13:30
ゴール地点
天候 小雨。山頂では雪が舞う。
過去天気図(気象庁) 2022年12月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
【西高倉集落〜廃補陀落寺跡】
町石道を歩く。伊賀コリドールロード沿いの旧道。スニーカーでもOK🙆‍♂️

【廃補陀落寺跡〜御斎峠】
舗装路約3.3km。車の往来は少ない。峠手前の右側に高旗山登山口。

【御斎峠〜高旗山山頂】
歩きやすい山道。1箇所グジュグジュ。

【御斎峠〜西山集落】
御斎峠の古道がしっかり残っている。途中に磨崖仏があるのでお見逃しなく😉
今発見されている廃補陀落寺町石道では最も離れたところにある十五丁石からスタート!

梵字の下に「十五丁」右側に「願主」左側に「文佛」と刻まれています。

近くに住むおばあちゃんと少しお話ししました。一言目で「町石道歩くん?」って聞かれました。
大正解1ポイントゲット👍
2022年12月17日 09:45撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
2
12/17 9:45
今発見されている廃補陀落寺町石道では最も離れたところにある十五丁石からスタート!

梵字の下に「十五丁」右側に「願主」左側に「文佛」と刻まれています。

近くに住むおばあちゃんと少しお話ししました。一言目で「町石道歩くん?」って聞かれました。
大正解1ポイントゲット👍
廃補陀落寺町石のことを説明している碑。

昔の人々が奈良街道から補陀落寺までお参りをしに行く際の道しるべになったのがこの町石です。
2022年12月17日 09:47撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
12/17 9:47
廃補陀落寺町石のことを説明している碑。

昔の人々が奈良街道から補陀落寺までお参りをしに行く際の道しるべになったのがこの町石です。
十四丁石をとばして十三丁石。十四丁石は未発見の町石の1つ。

実は補陀落寺の町石は鎌倉時代に設置された当初は15基あったはずですが、現存するのは10基。残り5基もどっかで見つかってくれへんかな〜

梵字の右下に「願主」左下に「□木為貞」(or「□木□貞」)
※十三丁石から三丁石には解説板がついており、そこに書いてある解読案を書きます。
2022年12月17日 09:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
12/17 9:52
十四丁石をとばして十三丁石。十四丁石は未発見の町石の1つ。

実は補陀落寺の町石は鎌倉時代に設置された当初は15基あったはずですが、現存するのは10基。残り5基もどっかで見つかってくれへんかな〜

梵字の右下に「願主」左下に「□木為貞」(or「□木□貞」)
※十三丁石から三丁石には解説板がついており、そこに書いてある解読案を書きます。
十二丁石。

梵字の右下に「藤原氏」(願主とは刻まれていない)
2022年12月17日 09:54撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 9:54
十二丁石。

梵字の右下に「藤原氏」(願主とは刻まれていない)
九丁石。
十・十一丁石があったと思われるあたりの両脇は民家。庭石が実は…みたいなことがあったら嬉しいですね。

梵字の右下に「願主」左下に「下守実」(or「□安□」)
2022年12月17日 10:06撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
12/17 10:06
九丁石。
十・十一丁石があったと思われるあたりの両脇は民家。庭石が実は…みたいなことがあったら嬉しいですね。

梵字の右下に「願主」左下に「下守実」(or「□安□」)
八丁石。
彫り込みがけっこうハッキリしていて読みやすい!

梵字の右下に「願主」左下に「源守清」
2022年12月17日 10:10撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 10:10
八丁石。
彫り込みがけっこうハッキリしていて読みやすい!

梵字の右下に「願主」左下に「源守清」
防獣フェンスの向こうに七丁石。

梵字の右下に「願主」左下に「藤原友重」
2022年12月17日 10:19撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
12/17 10:19
防獣フェンスの向こうに七丁石。

梵字の右下に「願主」左下に「藤原友重」
五丁石。

梵字の右下に「願主」左下に「国重吉」(or「□重吉」)
2022年12月17日 10:34撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 10:34
五丁石。

梵字の右下に「願主」左下に「国重吉」(or「□重吉」)
四丁石。
この町石には何と「建長五年七月十八日」と刻まれています!
1253年につくられたことを教えてくれるすごく貴重なもの!

梵字の右下に「願主」下に「建長五年癸丑七月十八日」左下に「覚円」
2022年12月17日 10:37撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 10:37
四丁石。
この町石には何と「建長五年七月十八日」と刻まれています!
1253年につくられたことを教えてくれるすごく貴重なもの!

梵字の右下に「願主」下に「建長五年癸丑七月十八日」左下に「覚円」
補陀落の滝。
義経がここを通るのを避けたと伝えられているそうです。
2022年12月17日 10:39撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
12/17 10:39
補陀落の滝。
義経がここを通るのを避けたと伝えられているそうです。
再び町石道に復帰して三丁石へ。

梵字の右下に「願主」左下に「僧印増」
2022年12月17日 10:42撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 10:42
再び町石道に復帰して三丁石へ。

梵字の右下に「願主」左下に「僧印増」
水上地蔵。
補陀落寺の山門があったところらしい。ここにあった町石を寺跡に移したって書いてあるけど、どの町石やろ?
この後行く基石(町石道のゴールの石)かな?
2022年12月17日 10:48撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 10:48
水上地蔵。
補陀落寺の山門があったところらしい。ここにあった町石を寺跡に移したって書いてあるけど、どの町石やろ?
この後行く基石(町石道のゴールの石)かな?
補陀落寺は不明なことがとにかく多いようですが、町石の建てられた鎌倉時代には既にあって、16世紀末までは存続していたことが確かなようです。

伊賀は信長の焼き討ちにあった寺院が多いですが、補陀落寺はどうだったのでしょうね。
2022年12月17日 10:57撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
12/17 10:57
補陀落寺は不明なことがとにかく多いようですが、町石の建てられた鎌倉時代には既にあって、16世紀末までは存続していたことが確かなようです。

伊賀は信長の焼き討ちにあった寺院が多いですが、補陀落寺はどうだったのでしょうね。
こちらが町石道のゴールとなる基石。

梵字の下に「願主 多真水 建長五年癸丑」

建長五年に一気に15基町石を建てたのかな?🤔

さて町石道歩きを十分楽しめたので、水上地蔵に戻り、そこから御斎峠へ3kmほど西に登っていきます。舗装された路面なので軽く走ります🏃‍♂️
2022年12月17日 10:57撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 10:57
こちらが町石道のゴールとなる基石。

梵字の下に「願主 多真水 建長五年癸丑」

建長五年に一気に15基町石を建てたのかな?🤔

さて町石道歩きを十分楽しめたので、水上地蔵に戻り、そこから御斎峠へ3kmほど西に登っていきます。舗装された路面なので軽く走ります🏃‍♂️
御斎峠手前の右側に高旗山登山口があり、そこから山頂を目指します。

道がしっかりしているので山頂はあっという間です。

途中1箇所だけグジュグジュのところがあったから注意⚠️
2022年12月17日 12:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
12/17 12:01
御斎峠手前の右側に高旗山登山口があり、そこから山頂を目指します。

道がしっかりしているので山頂はあっという間です。

途中1箇所だけグジュグジュのところがあったから注意⚠️
高旗山山頂のシンボル🏳

昔、米の相場の様子を山上から上野へ合図したから高旗山という山名になっているらしいです。

にしても旗でどうやって合図したんやろ?
旗を高くあげれば米の値が高いとか?
な訳ないかw
2022年12月17日 12:03撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 12:03
高旗山山頂のシンボル🏳

昔、米の相場の様子を山上から上野へ合図したから高旗山という山名になっているらしいです。

にしても旗でどうやって合図したんやろ?
旗を高くあげれば米の値が高いとか?
な訳ないかw
高旗山頂上。
平成20年に開かれたのか、意外と最近なんやなぁ!
2022年12月17日 12:03撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
3
12/17 12:03
高旗山頂上。
平成20年に開かれたのか、意外と最近なんやなぁ!
山頂の雰囲気。
春の晴れた日にここでのんびりするのとかええやろなぁ😊

晴れてないのですが、伊賀方面の展望がいいです👍
ちなみにスマホカメラでは捉えられていませんが、なんと山頂だけ雨ではなく雪が降ってますw

さっきまで雨と雪の境目を登ってきてたっぽい!
2022年12月17日 12:05撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 12:05
山頂の雰囲気。
春の晴れた日にここでのんびりするのとかええやろなぁ😊

晴れてないのですが、伊賀方面の展望がいいです👍
ちなみにスマホカメラでは捉えられていませんが、なんと山頂だけ雨ではなく雪が降ってますw

さっきまで雨と雪の境目を登ってきてたっぽい!
御斎峠まで下りてきました。

鎌倉時代に夢窓国師が伊賀三田の空鉢山寺へ来た時にここで接待を受けたから「御斎峠」と名付けられているそうです。

ちなみに空鉢山寺は次回行くことがあったら山行記録を出す予定です。一度行ったことがありますが、なかなか楽しかったので。
2022年12月17日 12:34撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 12:34
御斎峠まで下りてきました。

鎌倉時代に夢窓国師が伊賀三田の空鉢山寺へ来た時にここで接待を受けたから「御斎峠」と名付けられているそうです。

ちなみに空鉢山寺は次回行くことがあったら山行記録を出す予定です。一度行ったことがありますが、なかなか楽しかったので。
御斎峠のガードレールの隙間から、西山集落へ下りていく古道が始まります。しっかり古道が残っていて歩きやすいです。

途中には磨崖仏があります!

その後、西山集落へ下りてスタートの西高倉集落へ戻りゴール!
いや〜楽しかったな〜!!
2022年12月17日 12:43撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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12/17 12:43
御斎峠のガードレールの隙間から、西山集落へ下りていく古道が始まります。しっかり古道が残っていて歩きやすいです。

途中には磨崖仏があります!

その後、西山集落へ下りてスタートの西高倉集落へ戻りゴール!
いや〜楽しかったな〜!!

感想

滋賀県北部の山はガッツリ雪シーズン突入。ということで南の方の山へしばらくは登る予定⛰

行き先として真っ先に思い浮かんだのが、三重県伊賀市西高倉の廃補陀落寺町石道。ここの町石道は、有名な高野山町石道よりも古い建長五年(1253年)に建てられたことを示す銘文があり、日本最古級のものです。

(日本最古は宝治元年(1247年)に建てられたことが古文書に残っている勝尾寺町石道なので、廃補陀落寺町石道は'紀年銘を持つもの'としては日本最古)

町石道の近くの山として高旗山が行きやすそうだったので、町石道を辿り歩いた後は、御斎峠経由で高旗山に登り、下りは御斎峠の古道を歩いて西山集落へ下りるというコースにしました。

高旗山はゴルフ場ができた影響で近江百山から漏れた山らしいですが、眺望はかなりよさそう。今日は残念ながら小雨が降っていて、高旗山山頂では雪に変わるという天気だったので展望は微妙でしたが、歩きたいと思っていたところを回れたので今日も満足な山行になりました!

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