山行記録: 三つ峠

記録ID: 5076

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講習／トレーニング

富士・御坂

三つ峠

2011年06月04日(土) [日帰り]

haru その他1人

天候	晴れ
過去天気図（気象庁）	2011年06月の天気図
アクセス	利用交通機関：自家用車
コース状況／危険箇所等	写真、コースタイムは↓ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-113890.html
ファイル	非公開 5076.xls 計画書（更新時刻：2011/06/01 05:00）

感想

haru

kamog講習最終日。三つ峠でマルチピッチ講習です。
本当はO夫妻も講習に参加予定でしたが、お仕事の都合で欠席。
ひ～～kamogさんとマンツーマン・・・・。
お手柔らかにお願いします。。。

　朝7時前に三つ峠登山口駐車場を出発。
屏風岩までの歩き約1時間。この時間、意外と大事。
ウォーミングアップにもなるし、緊張しつつも心構えができるし。

山荘から屏風岩までの下りの階段で登山道が崩壊していました。
まだ崩れたばっかりって感じ。3月の地震で岩が緩んで、さらに雨で崩れたのかな?
怖い怖い。

さて、またまた来てしまった三つ峠屏風岩。
さすがの4回目なので、今日は岩の前で見上げて口は開きませんでした(^^)。

梅雨なのに最高の青空。晴れ!
講習最後なのでがんばらなくちゃ!

◆1ピッチ目　リーダーピッチ　haruリード。
　4月末のカモ企画講習でフォローで登った所。
朝の最初からリードって・・・・。緊張します。落ち付いて。
相変わらず登攀速度はスロー(^^;)です。
でも、意外と落ち付いて登れました。
カモ講習時ttanaさんに「ここは足で登るんだよ。足を良く見て探して。」
と言われた事を思いだす。「足・足」って思って登りました。
　セカンドの引き上げ、セットで確保器の向きを間違えてしまって
ちょっと時間が掛かってしまった。

◆2ピッチ目　十字クラック　kamogさんリード。
　最初はクーロワールに行こうかな～とkamogさん。
ちょっとまった!!日本語にしたら「苦労悪」。ネーミングよろしくないっす。
そんなわけで、十字クラック。
でもクラックあまり好きじゃないカモ・・・・。

◆3ピッチ目　No15クラック　haruリード。
　クラック好きじゃない・・・・・。
No15クラックって最初2通りルートがあるらしい。今回は右側。
クラックの間にハーケンあるのでヌンチャク着けたはいいけど、
その先、登れる要素が全く見つけられず・・・・。A0。。。

◆4ピッチ目　権兵衛チムニー　kamogさんリード。
　チムニーって聞くと「居酒屋チムニー」しか思い浮かばない。
下から見上げても、「チムニー」は見えないし。凹状の岩ってことよね?くらいな。
出発前に「あまり内側に入りすぎずに。背中・足・手で突っ張りながら登ってきて」
と登り方を教えていただき、「は～い」って答えたものの、あまり想像できず。。
で、「登って来て～」のコールで登り始めて「チムニー」の目の前に着いて
「・・・・・・。ええええ(@_@)?・・・・。」見上げて口開きました。。
チムニー1歩目からもう大変。内側に入りすぎたら足動かせなくなるし。
かといって、外側は手も足も見当たらないし。
ひ～ひ～ぜ～ぜ～ぐるぐる、A0もちろん。
常に背中か手か足で右左両側に力入れ続けなくちゃいけないってかなり疲れます。
足、小さくてずり落ちそうで怖いし。
途中、岩の間とかに梅雨だけに水とか乾いてなくって靴底が濡れてしまって
さらに滑って怖い。(ズボンの裾で拭いたりしてみた。)
こんな所で落ちようものなら落ちた勢いで内側の岩の間に太い体がハマッて動けなく
なるのが目に見えるよう。
絶対落ちたくない～～(><)。
恐怖と戦いつつどうにかこうにかモガいてなんとか上に着いた時にはもう体力的にクタクタ。
膝や肘もヒリヒリ。だいぶ時間掛かった。。
これとリーダーピッチが同じⅣ級とはとても思えません(><)!!
もう2度とここは登っちゃいけない・・・・。

◆念願?の天狗の鼻・・・ではなく、踊り場へ。
なんと～。素敵な空間。
目の前に大きい富士山。素晴らしい展望。青い空に涼しい風。
天狗さんが踊りたくなるのも頷けます。
おにぎりは持って登れなかったけど、「ゆべし」でお茶タイム♪
このままここに居たいわ～。
haru「三つ峠山頂まで行って、歩いて下りたいな～」
kamog「靴無いから。」
ふつ～に返された・・・・・(-_-)。。。。。冗談ですってばぁ・・・。

◆靴ないのでしかたなく?(^^;)?3ピッチラペリング。
ラペリングもいつも緊張します。セット後は3回は指差し確認。慎重に。

◆5ピッチ目　地蔵ルート左　kamogさん・haruリード
　まずはkamogさんがリードで登って、大サービス?でヌンチャクを
セットしてきてくださいました。
　さて、深呼吸して出発。1ピン目にロープ掛けて、次ぎ・・・・。
が、全く進めない。両手を広げて片足上げたまではいいものの、
その後、ぜんぜん。何度もチャレンジして見るものの、
とにかく怖くて手も足も進めず・・・・。結局は腕が疲れてしまう。
kamog「降りてきて。怖くて登れないっていうのはダメだよ!!」
haru「・・・・・・・。。。」
そう言いつつも、最初の所の登り方を再度教えてくださいました。
3ピン目までロープを掛けて降りてきてくださり、
kamog「これで登ってもいいし、止めてもいいよ。モチベーションの問題だから。」
haru「・・・・・・・。。。」
その後、数分?数十分?地蔵の下でうろうろうろうろ。
最後なのにこのままで終わるのやだな。。これだと去年の前川大滝と同じだな。。
でも、怖いし。。最後の所はもっと難しいって言うし。
とにかくいろいろ葛藤して、もう1回だけ。。。。。。
3ピンまで掛けてもらったロープも外して、最初から再チャレンジ。
教えていただいた様に足と手を恐々運んで、1つ上までなんとかクリア!
怖かった(T_T)。
その後も下から見るより立ってる壁を慎重に進む。
そして、右に廻り込んで最後に現れたのは、クラック?・・・・。
手を上げると届く位置にヌンチャクが掛かってるものの、
その先、1mほどを登らないといけない。
廻りをみても、安心できる手や足は無し。下は崖(あたりまえか・・・。)。
A0でチャレンジするも、自分の両足も片手も全く信用できず、
とにかく怖くてA0の手が放せない。
足や手の場所をいろいろ替えても最後はやっぱり怖くてA0の手が放せない。。。
もし落ちて、錆びたハーケンに自分の重い体重の衝撃加重が掛かったら・・・・
とか考えたら、さらに恐怖心倍増。クラック嫌い・・・・。
7・8回くらいA0を試みるも、結局ダメ。腕はもうクタクタだし。
怖いのと情けないので、3滴くらい涙。。。その後、また数分クラック下でうろうろ。
もう1回だけ。。それでダメならkamogさんにごめんなさいしよう。。
何回も試した中で一番マシだった手と足の場所を決めて、最後のチャレンジ。
A0左手に信用できない足と右手。意を決して左手を放して1手上に手を出したものの、
どれも甘いとこばかり。
やだやだ。手も足も放れちゃうよ。
落ちちゃう落ちちゃう。やだやだ。
どう登ったか全くわからないけど、安定した場所に。
その瞬間に目から涙がボロボロボロボロボロ。怖かった怖かった怖かった。。
上には東京労山の救助隊仲間のおじ様達が居て、ボロ泣きしてるのを見て
ニコニコ笑いながら「がんばったね～」と迎えて?くれました。
さらに「怖いのは大事だよ。でも、またきっと来たくなるよ。ニコニコ。」
とやさしいお言葉。
その後、おじ様達は私の初ロープの掛け替えとロワーダウンも見守ってくださいました。
どうもありがとうございます。
下でビレイしてくださってたkamogさんはと言うと、私がセルフを取った事をすっかり
伝え忘れていたので心配?(イライラ?)してたみたいです。すいません。。。。
ロワーダウンして下に着いてから、kamogさんとお話。
みんないつも怖いのと戦ってるんだよ。って。
怖かったのと安心したのでまたボロボロボロ。
haru「上に着いた瞬間にボロ泣きしたらおじ様達に笑われました。」
kamog「わはは。地蔵で泣くやつは普通いないからな・・・・。」
haru「・・・・・。(あぁぁぁぁはずかしい・・・・・・。@%&#@。。。)」
そんなわけで、地蔵左ルート、精神的にも体力的にもかなりヘトヘト。。。。。
このルートだけで、恐らく1時間30分くらい掛かったカモ・・・・。

◆6ピッチ目　一般ルート右　haruリード。
このまま帰ったら間違いなく岩恐怖症確定である。それはまずい。
そんなわけで、一番簡単なルートを最後にリード。
・基本足で。
・ヌンチャクに掛けるロープは自分に繋がってる方が空を向くように。
・丸環にヌンチャクやビナを掛ける時は下から。
・コミュニケーション忘れずに
等など、いろいろ確認しながら登りました。

　クライミング3ヶ月講習終了です。
昨年の秋にいろいろ思う所があって受ける事にした講習。
　基本のロープワークシステム、まだ完璧には身についてないけど、
これまで複雑でさっぱりわからんと思ってた所が自分でやって見て
だいぶ明確になりました。
でも、マルチピッチはまだまだ。ロープはこんがらがるし、
2本のロープがクロスしないように掛けて行くのは全くわからず。
　リードは怖い・・・と思ってたけど、やっぱり怖かった。
こんなに怖い思いをしてるんだと思ったら、いつもリードしてくれるみんなに
あらためて感謝!
　自分のレベル?もちょっとくらいは判ったかしらん。
　今回の講習で成果がどれくらいあったのか・・・・いまいち良くわからない。
それでも何もしないよりはずっと良かったと思います。
2週間に1回の岩講習、かなりキツかったけれど。
(教えていただいた事を忘れない様にしないと!)
kamogさん、ありがとうございました!(今後もよろしくお願いします!)