日原雲取道(旧日原林道)
- GPS
- 06:24
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 734m
- 下り
- 734m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:25
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
それぞれ沢の前後は易しくない。 「オロセー休場」はオロセ尾根コースを外しすぐにあるので、是非古の往来を偲びつつ立ち寄って欲しい。 |
写真
感想
現在の日原林道ができる前、日原鍾乳洞の分岐から日原川左岸を大きく高巻き、水ノ窪、三ツ又窪、ガニ沢を越え、オロセー休場(やすんば)から雪隠橋(今は無い)で孫惣谷を渡り、天祖山表参道のハタゴヤへ登り返し大ブナ分れ(わかされ)へ至る雲取山への道があった。
表参道から先は現在も水源林巡視路として現役であるためか歩きやすいが、日原から孫惣谷まではネット上の「樵路巡遊」で記録が見られるのみで、それも今から11年前のもので2019年の台風19号の影響は計り知れないものがあり、はたして現況はどうなっているのか詳細が分からない。
日原鍾乳洞への道を分ける小川谷橋から日原林道に入り、日原川を右岸に渡り返す伊勢橋にクルマを停める。
日原林道を戻る形に歩き出し、小川谷橋手前の日原渓流釣場駐車場の対面にある水道施設(?)左脇の石段から入る。
直上後すぐにミヤブ岩と呼ばれる大岩を頭上に見て左へ斜上する。
小さな尾根を回り込んだ先の沢状部のトラバースが悪い。
道は落ち葉で不安定な上にホールドの少ない岩を手がかりにしなくてはならず、足下はかなり切れ落ちていて高度感がスゴイ。
水ノ窪を越えると大きな二本杉と背後に松岩という大岩がそそり立っている場所があり、今までの緊張を和らげるにはイイ場所である。
フェンスが立っている水ノ窪右岸尾根に乗ると、その先には悪そうな岩場のトラバースで進めそうにない。
高度30mほど尾根を上がると鉄柱がささった場所から左に踏み跡が続いているのでそちらへ進むが、次第に踏み跡が怪しくなってくる。
なおも進むと三又窪の手前で左下からしっかりした山道が合流してきた。
確かめるべくその道を戻る形にたどってみると、次第に先ほどのフェンスの続きが見えてきた。
本来のルートは、水ノ窪右岸尾根からフェンス沿いに、あの悪い岩場のトラバースだったのである。
水ノ窪右岸尾根を目指したが悪場のトラバースを諦め尾根に乗ることはできなかった。
三又窪から先の対岸の道は見た目では分からないがわずかに残っている石積みが見え、そこを目指して悪い踏み跡を左上する。
ノケ岩尾根は下部で二手に分かれるがガニ沢側の尾根に乗ると谷側に掘っ立て小屋がかろうじて立っている。
山側には鹿柵の扉があり、ノケ岩尾根の上部に向けてピンクテープが続いている。
いよいよ最後の難所、ガニ沢の横断に進む。
沢に降りる手前にはトラロープが残置されているが固定が甘く、全体重をかけると谷側に大きく降られて危ない。
ガニ沢には直径1m以上の導管(天祖山採掘場から石灰石の搬出管?)が架かっており異様な光景である。
導管の下をくぐりトラバースを続けると眼下に孫惣谷林道と小屋の屋根が見えてきた。
ここまで来ればもう危険は無いはずである。
何度も歩いたオロセ尾根への山道を横切り少し行くと、大岩の裾が広く開けた場所に出た。
これまでのトラバースを終え一休みするには絶好の場所である。
「樵路巡遊」でも”推定”しているここが「オロセー休場」であると確信する。
旧道は、ここから斜め先へ孫惣谷に下っていたと言うが、孫惣谷林道に分断され、もはや跡をたどることは不可能である。
私たちも「休場」で休み、孫惣谷林道半ばの鉱山事務所に向けてトラバースを再開する。
するとすぐ先の岩下窪が完全に崩落していてかなり難儀そうである。
もはや先へ進んで鉱山事務所まで行くことに益はないと判断し、戻ってオロセ尾根コースを下った。
詳しくは、
https://yama2syouyou.blog.fc2.com/blog-entry-182.html
をご覧ください。
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