鷲羽山〜風の道☆時の回廊でタイムスリップ
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 45m
- 下り
- 123m
コースタイム
- 山行
- 1:15
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 1:50
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
家内と娘と共に倉敷から児島に移動して鷲羽山を訪れる。ここは以前にも家族全員で訪れたことがあるが、娘が幼少の頃だったので当然ながら憶えていないようだ。
空は曇ってはいたが鉛色の雲の合間からわずかに差し込む薄明の陽光が瀬戸内海に金属的な輝きを落としている。岡山で眺める瀬戸内は晴天のイメージが強いが、こういう曇り空も冬らしくて悪くない。
鷲羽山のビジターセンターに立ち寄ると、どうやらこの日に訪れた来訪者は初めてだったようで、職員が入れ替わり立ち替わりパンフレットや折り紙を娘のところに持ってきて、熱烈な歓迎を受ける。
鷲羽山から旧下津井電鉄に廃線跡「風の道」に入る手前に「時の回廊」という名曲喫茶がある。この道は何度も通ってはいるがこの店を訪れる機会を逸していたのだった。娘も訪れてみたいというので立ち寄ることにする。
店構えは一見、なんの変哲もない白壁の建物ではあるが、カーテンが下された店の扉を開けて店内に足を踏み入れると薄暗い店内は異次元の世界であった。店の奥の席に案内される。
スピーカーのあるステージの右手にはアップライト・ピアノ、左手にはコントラバスが飾ってある。店内の左手の壁には大作曲家達のポートレートがずらりと飾られ、右手には掛け時計がいくつも掛けられている。天井から吊り下げられた紫陽花のドライフラワーがさらに幻想的な雰囲気を強調する。
スピーカーから流れていたのはカザルス(チェロ)・ホルショウスキー(ピアノ)・ヴェーグ(ヴァイオリン)によるベートーヴェンのピアノ三重奏曲第3番の最終楽章であった。演奏が非常に秀逸なのはわかったが、それよりも非常に古いレコードにも関わらず非常に心地よい音が聞こえていたに驚いた。
平日の午後なので店内は空いていることが期待されたが、驚いたことにほぼ満席であった。まもなくして後から訪れた客で完全に満席となる。休日はさらに多くの人が訪れるのだろう。それにしても完全にタイムスリップしたかのようなこの独特な空間を堪能するためにも遠方から訪れる価値がありそうだ。
児島からのマリン・ライナーの時間があるので、時の回廊を後にすると風の道を通って児島駅に向かう。かつての下津井電鉄の廃線跡を歩くたびに短い区間ではあるが、実際にこの鉄道からの風光明媚な車窓を眺めてみたかったものだと思う。
児島駅の近くで食べた寿司が美味しかったせいもあってか、この日は娘は終始上機嫌であった。
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