基山〜柿ノ原峠 旧九州自然歩道を探訪

2023年02月05日(日) [日帰り]

• GPS: 03:23
• 距離: 20.6km
• 登り: 656m
• 下り: 650m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:18
• 休憩: 0:06
• 合計: 3:24

10:16 スタート地点
11:04 11:07 基山
13:22 13:25 柿ノ原峠
13:26 13:26 柿ノ原分岐
13:40 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自転車

コース状況／危険箇所等

山道は全般に登山道ではないトレイルを歩いた。一部に藪化しているところがあり要注意。今回は自転車を担いで歩いたが、つる草が車体に絡まって難儀した。

写真

2/5 10:24

自転車で基山へ向かう。基山の斜面は杉が赤くなってまだら模様。

2/5 11:07

これから進む山列を眺める。奥に薄色の産廃山が見える。更にその奥に権現山。

2/5 11:24

九州自然歩道の古い看板。「日本最初の植林地である基山を背後にしながら、佐賀・福岡県堺の尾根に作られた林道を行く。林道からの眺めはすばらしい。茶園から植林地に入る。なだらかな起伏のある歩道である」旧ルートのキーワードは茶園だ。

2/5 11:37

昨日の訪問で、この奥に荒れたお茶の木の林があることが分かっている。念のため国土地理院の年代別航空写真1987-1990年も確認してみると、やはり大規模な農園だったようだ。

2/5 11:38

農園の跡地は立入禁止。罰金30,000也。

2/5 11:39

立入禁止外の廃道。自転車を担いで進む。

2/5 11:42

植林の足元はお茶の木だ。

2/5 11:43

明らかにお茶の葉

2/5 11:44

ここが茶園と植林地の境界で、そこに道が走っている。おそらくこちらが旧九州自然歩道だろう。

2/5 11:46

この大きな壺は何なんだろう？かつてここを通ったことがある方ならば、懐かしいと思うかもしれない。

2/5 11:48

うん。このトレイルは林道から茶園に入る起点まで続いている。おそらく旧九州自然歩道だ。

2/5 11:49

気を取り直して、この林道からの起点から再スタート。(左のトレイル。右の道ではない)

2/5 11:52

右が植林。左が茶園。

2/5 11:56

こちらは谷筋に平等寺下村へと続く道か。

2/5 11:58

茶園の外縁を県境沿いに進む。つる草の藪は自転車を担ぐ身に辛い。

2/5 12:02

左の柵は立入禁止

2/5 12:04

ここで一旦道は途切れる。ここを抜けて、植林との際を進むことにする。

2/5 12:05

この辺りは歩きやすい。

2/5 12:09

ここで、ふと斜面の数メートル下の方に道があることに気づく。こちらが旧九州自然歩道かもしれない。本来は、二つ前の写真のところからスムーズにつながっていたのだろう。

2/5 12:15

右方へ道は続く

2/5 12:16

道標あり。

2/5 12:16

ここで、間違って左の斜面を上がってしまった。

2/5 12:22

正しくは、道標が平等寺を示す方向へ。この薄い藪を抜けると

2/5 12:22

柵の跡沿いに道は続く

2/5 12:23

造成中とあるが完成してない。

2/5 12:24

脊振山21.0kmだそうです。

2/5 12:25

この辺りは道標が集中配置

2/5 12:26

古屋敷への道跡は残っているようだが、平等寺への道は造成のため消失か。

2/5 12:28

倒木で荒れ荒れ。自転車を担いでいるとバランスを取りづらく、脛を何度もぶつけた。

2/5 12:30

壊れた道標。看板は足元に転がっている。

2/5 12:31

荒れているが、道の跡はしっかりと残っている。

2/5 12:33

2/5 12:34

痩せた地形。たしか昨日ここで休憩をして、リュックをおろしたときに熊鈴を落としたと思うが・・・

2/5 12:38

自転車を置いて念入りに探したが、見つけることはできなかった。残念。

2/5 12:41

ここから先、産廃山から落ちてきた建築廃材が散乱して、道は残念な状態。

2/5 12:46

この辺りは自転車にツル草が絡まって、なかなか前進できない。

2/5 12:47

ちょっと歩きやすい空間もたまに現れる。明らかに道の跡。

2/5 12:49

つる草と格闘中。

2/5 12:51

すぐ右手は産廃山

2/5 12:52

ゴミの道・・・だから、九州自然歩道失格になっちゃったのね。

2/5 12:53

ふと、左手に道が

2/5 12:54

現役の九州自然歩道に出た。

2/5 12:59

産廃山の脇の道を進む。

この辺りは今昔マップ1982-1986年記載の徒歩道を参考にした。というか、産廃処理場との境界を通るしかない。

2/5 12:59

昨日ピークハントしてしまった産廃山。

2/5 13:00

うん。道は残っている。

2/5 13:01

広場のようなところに出ると、

2/5 13:04

目の前に産廃処理工場がそびえる

2/5 13:04

ここも壁際に道が残っているようだ。

2/5 13:07

2/5 13:09

崩落しかけている斜面もあり。

2/5 13:11

産廃施設にありがちな高い壁。こりゃ九州自然歩道失格だな…

2/5 13:12

清々しさがまったくない山行（泣）まあ、これはこれで楽しいのだが。

2/5 13:16

産廃工場の壁際の道を外れて、過去の地形図に記載の道を降りる。

2/5 13:17

薪を積んで行き止まりにしているようだ。

2/5 13:19

林道に出た。

2/5 13:20

眼下に基山平等寺筑紫野線。そして九州自然歩道の入口が見える。

2/5 13:21

木調のコンクリ柵。かつて自然歩道の入口だった名残だろう。

2/5 13:22

降りてきました。

2/5 13:23

柿の原峠にやっとこさ。

2/5 13:23

ここにも旧い九州自然歩道の看板。「県境沿いに杉・ヒノキの植林地の中を歩いてゆくと茶園に出る。これより車道を歩くことになるが、見晴らしがよく、進むにつれて基山（基肄城跡）の全容が目に入ってくる。・・・」県境で茶園…やはり、今回の道は、かつての九州自然歩道なのだろう。

撮影機器：

Xperia 5 III SOG05 au SONY

装備

MYアイテム

niko-

重量：0.23kg

感想

niko-

基山〜柿ノ原峠間の旧九州自然歩道を探訪した。
当時のガイド地図など確実な資料を入手できず、ネット上にも確定的な情報は見つからず…なので下記を参考にしてルートを推定した。間違いがあればご指摘頂きたい。

・yamap きよぞ氏のレポート
　九千部　県境の九州自然歩道を歩く https://yamap.com/activities/22090617 #YAMAP
・今昔マップ 1982-1986年
・国土地理院の年代別航空写真1987-1990年
・九州自然歩道　基山草スキー場の旧い看板

旧ルートは柿ノ原峠から基山牧場北の茶園跡まで。ほぼ全線道の跡は残っていたが、一部は産廃処理場からの土砂の流れ込みや農地化で消失、また藪の区間もある。美しい景色など何一つないが、遺跡探しのような楽しさはあった。

おそらく、産廃処理場の操業によって景観が悪くなり、現在のルートに変更になったと思われる。山野を崩した新興住宅地に住む私が批判する資格などないが、失われた山や谷を想えば寂しい気がする。