【足尾】仁加又沢[仁下又沢]氷瀑探索と登攀


- GPS
- 11:19
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 944m
- 下り
- 932m
コースタイム
- 山行
- 11:11
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 11:19
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【アプローチ】 ・仁加又林道の入口の橋には厳重な柵があり渡れないが、その下流の水管橋付近の小川本流は渡渉可能。水管橋も渡れなくはないが滑りやすい。 ・仁加又林道は現役の林道で歩きやすいが、除雪はされておらず、軽いラッセル。 【氷瀑】 ・1162m左岸支流に入ってすぐのところに仁加又の氷柱(仮称)がある。VI-、落差25m、RS35m程度。本流の渡渉は容易。 ・1175m左岸支流の1240m付近左岸ルンゼにアードベック(今回登らず)、1310m左岸支流にラフロイグ(仮称)(IV+、落差30m)、1330m左岸支流にスモーキージョー(IV、落差30m強)がある。 |
その他周辺情報 | ・仁加又沢の名称は、地理院地図では「仁下又沢」となっているが、現地では「仁加又沢」。読みは「にがまたざわ」らしい。 ・アードベックとスモーキージョーの簡易記録(山岳同人マーモット): http://marmot.blog.jp/archives/85147981.html この記録の方に確認したところ、ラフロイグと仁加又の氷柱は登っていないとのこと。 |
写真
感想
【計画の経緯】
仁加又沢流域は、地形的に見て氷瀑がありそうだと思っていたが、同じことを考えた人もいたらしく、同人マーモットのページにささやかながら情報が載っていた。2つあるなら、他にもあるかもしれないと思い、今回行ってみることにした。
【山行】
仁加又林道の入口の橋は厳重に封鎖されているため、近くの水管橋を渡って林道へ。林道の雪は登るにつれて増え、途中でかんじき類を装着。林道歩きに飽き飽きしたころに対岸に「仁加又の氷柱」を発見。この時点ではこれがアードベックだろうと思っていたので、とりあえず後回しにして先へ進む。
本流をちょっと苦労して渡渉し、目を付けていた1185m左岸支流に入ると、少し登ったところで左岸ルンゼに小さい氷柱を確認。小さいし氷結が微妙だったのでスルーしたが、帰ってから確認したところ、これがアードベックだった。
遡行を続けると正面に雪が多く載った傾斜の緩い小さい滝が、右手に大きい滝が出てきたので、立派な右手の滝を登ることにして、S井リード。立ってはいないが結構長い。登ってみると捨縄があり、これがスモーキージョーだった。
これより上流は何もなさそうなので懸垂下降し、少し下って左岸ルンゼを覗いてみると、別の氷瀑発見。ここはtamoshimaリード。下部は短いが垂直に近く、上部は氷が薄くてちょっと嫌な感じ。灌木まで登って懸垂下降。スモーキージョーとアードベックの近くということで、ラフロイグと名付けておく。
まだ時間は残っているので、仁加又の氷柱に向かう。ここは楽に渡渉でき、楽に到達できたが、見上げる氷柱は20m程度あって垂直部も10m程度あり、難しそう。tamoshimaがリードしようとしたが、垂直部が終わって一息ついたところでスクリューをきめようとしたら、アックスが抜けてフォールし、また垂直部をやり直すのは厳しいので、HGにリード交代。すると垂直部の先に氷のない穴があり、かなり苦労して登っていた。フォローのtamoshimaも苦労したがなんとかフォローし、滝上にあったでかい倒木を支点に懸垂下降して終了。フォールのせいでS井が登る時間が残らず申し訳なかった。
あとは暗くなった林道を下り、小川本流を渡渉して戻った。
【感想・総評】
アプローチの大変さの割に、さほど立派な氷瀑ではなかったが、気になっていた仁加又沢流域を満足できるまで探索出来て良い一日だった。山行中はよくわかっていなかったが、結果として2本を開拓できたようなので、成果も十分。
仁加又の氷柱では初めて派手にフォールしたが、怪我なく、リーシュが切れることもなく、無事でよかった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する