【秩父】大血川西谷流域氷瀑探索

- GPS
- 07:40
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 931m
- 下り
- 961m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:40
天候 | 小雨時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【アプローチ】 ・取水堰までは明瞭な道がある。 ・取水堰から先はやや不明瞭になるが、1100m付近までは多くのピンクテープがある。 ・さらに1160m付近までは古いピンクテープと一部崩れかけた径路が続いているが、その先は道らしきものは確認できず。ここまでの径路は、東大秩父演習林の管理に使われていたものではないかと考えられる。 【氷瀑】 ・登れる氷瀑があったのは、西谷1250m右岸支流(イヌオテ沢)だけであった。RS25m、IV+(弱点ではないラインで)。「イヌオテ滝」とする。 |
その他周辺情報 | ・周辺一帯は東大秩父演習林の大血川地区であるが、あまり管理されている様子はない。 https://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/chichibu/outline/gaiyo_chichibu.pdf ・西谷流域の枝谷の名称は資料によって一定しないため、今回整理した。整理結果を1枚目の画像に示す。今回の記録では一番下の整理結果の枝谷名を使用する。 ・「その空の下で」の遡行記録は奥秩父・両神の谷100ルートを参考にしているようだが、本谷を遡行しているのにイヌオテ沢を遡行したと書いており、間違っている。 |
写真
感想
【経緯】
大血川流域には気になる岩壁が2箇所(+氷瀑があっても小さい岩壁が1箇所)あるが、水量が足りない気がしていて、わざわざ行くのもなぁ、という感じであった。たまたま、この日は暖かくて狙っていた他の氷瀑は駄目そうだし、雨も降りそうということで、この期待度の高くない探索を行うことにした。
【山行】
西谷の奥へと歩いていくと、意外にも新しいピンクテープが多数あり、それに導かれて順調に進む。途中、やや不明瞭な場所や崩れたような場所もあったが、大きな問題はなく、東大演習林の植林地まで辿り着いた。大正時代に造林されたことを示す標柱もあり、東大農学部出身のtamoshimaとしては、大先輩がこんなところに来て植林したこともあったのだろうか、と思いを馳せる。
最後は道を外れて尾根を急登し、目的の岩壁の1つ目を目指したが、残念、トラバースの途中で、ただの水のない岩壁であることが分かってしまった。近づいて見ると石灰岩で白っぽい。この谷が白岩谷ならば、この岩壁が由来かもしれない。岩壁のすぐ下流で多量の水が湧いており、本流との出合での水量は結構あるため、この谷に名称がついている可能性は高いと思う。
登れそうもない、などと暫し岩壁を観察した後、東方へトラバースしていき、水の殆ど無い本流を越え、大して大きくはない滝がありそうなイヌオテ沢へ。近づいていくと、今度は一応氷瀑がある。大きくもないし、登り応えもなさそうだし、中央部は氷が薄いが、左部は登れそうなので、ボウズ回避のためにも一応tamoshimaリードで登ることにする。すると見た目よりは登りにくい氷で、まあ一応アイスクライミングやった感が出たので良かった。それにしても、暖かさと雨とで氷が表からも裏からも融けていく感じが気持ち悪かった。mt_maruもささっとフォローして立木で懸垂下降し、次へ向かう。
それなりに悪いトラバースを続けていくと、遠目には氷が見えた。しかし、近づくにつれてそれは目的の場所にある訳ではないことが分かり、落胆。結局近づいて見ると、上部にベルグラ状と細い氷柱があるだけだった。惜しい。雨も降っているのでハングした岩の下で休憩後、帰ろうかと思ったが、帰りがけに見えた上段には氷がある。そこでいったん引き返し、下段を沢登りらしい泥臭い高巻きで巻き、上段へ。しかし、上段の全貌が見えるところまで来ると、またしても下部が繋がっていない! 超惜しい! 巻きはそれなりに悪かったので、下段を懸垂下降でくだり、今度こそ帰ることにする。
往路で少し悩んだ場所も復路は楽勝で、下りであることもあり速かったが、融けかけた雪が何度も団子になるのには閉口した。
【感想】
前日のような大きな成果はなかったが、天気が悪い日をうまく活用して、気にはなっていたが期待度の低い場所を確認でき、有意義な一日だった。一応しょぼいの1本登れたしね。
道もない山の中を自由に歩き回る感じが、久しぶりで楽しかった。雨の中歩き回って、ビショ濡れになっただけだったが、前日のと合わせればトータル勝ちでショ!
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