つづら岩で岩トレ
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 643m
- 下り
- 630m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス | 武蔵五日市から藤倉行きバスで千足下車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
アプローチは意外と急登 |
写真
感想
連休も終わり通常運転。10月の連休に向けて岩トレ。
と言ってもどこ行くかまだ決めてないのですが。
近くてマルチピッチできて空いててよい岩場という事で、つづら岩に行ってきました。
歴史あるゲレンデながらもアプローチに1時間程度、しかも結構急登りとあって、汗だくになりながら岩場に到着したのが9時過ぎ。
人がいない事もあるの話だったのですが、その日は既に山岳会の岩トレPTがかちあたって大賑わい。日和田山のような雰囲気となってました。
とりあえず空いている内に4級の右クラックに一般ルートを登る人に最初の1ピン目をとられているので、カムをかまして出発。
クラックルートという程クラックでもなく、探せばガバがあるので50mザイル1回で終了点まで抜ける。岩のトップからの景色は中々だ。
しかし最近本チャンばっかやってたのでうっかりしていたが、ここから降りなければいけないので、50mザイルいっぱい伸ばしたらダメじゃん!と気づく。
しょうがないので、一応登ったスラブをビレイなしでクライムダウンして途中に残ったザイルを下ろして2回に分けて降りて事無きを得た。
一般ルートは取り付けそうもないので、中央の5級ルートを下見。
コングのジジを使った新しいシステムを試すために途中のピンを使って落下テストをしてみる。ううむ。すぐ止まるし行けそうだ。
とかやってたら、他に人が来て登るというので支点を一旦はずして場所を変える。
一番左のオケラルート3級。
つづら岩に来たのだから登らないといけないだろう、このルート。
簡単なチムニーから狭いクラックの中に体を入れてチョックストーンを足がかりに洞窟を潜り抜けるようにして上に出るのだが、マジで狭い。
ナッツになった気分になって抜けると一応トップまで抜けるように4級のフェイスをサクッと登ってトップアウト。1ピンしかなかったのでちょっと怖かった。
さて、このルートの核心は懸垂下降にある。
なんせあっちこっち通ってくるからザイルが絡む。一回降りてチムニーの手前でピッチを切ってから降りたが、案の定下に下りて引いて見たらザイルが動かない。
面倒なのでノービレイで解きにいって結局もう一度隙間抜けをやって苦戦しまくって終わった。
最後、つり上げルート下部〜中央クラックルート下部〜三段ハング上部〜一般ルート上部。という変則ルート
一応つり上げルート5級からスタート。この岩場はセルビレイ用の残置ピンがないので、支点作りに工夫が必要。ここでは露出した木の根っこにスリングを通して支点を作成した。
4級と言われても違和感ない下部を越えてバンドに抜け、ルートがあっちこっちに見える。とりあえずルート的に違和感のない真っ直ぐに伸びる中央クラックにザイルを伸ばす事を決めるが、ヌンチャクがもうないので一回懸垂下降してビレイ点を真ん中のバンドまで持ってくる。
中央クラックは普通に登れば5.10bくらいは付きそうだが、クラック正面に木が生えていてこれを使えば確かに5級マイナスくらいだろう。クラックは上部でハングになっていて垂壁からハング越えしなければならない。ここだけベツルのハンガーが取り付けられて核心の様相を見せていた。
今一飛び出す勇気がないまま、ホールドを探しているとパンプしてテンション。上部にヌンチャクをかけてゆっくりとソロイストのカムを効かせる。
よーく見ると、上部にこれ以上ないって程のガバが見える。なんだこれを使えば余裕じゃないかと、飛び出すとやっぱりガバが続いて楽々クリア。室内壁ならボルダー6級程度のムーブだろう。レイバック気味になってからマントルを反す。
最後のフェイスは斜めに入った階段状の岩場のガバを掴んで終了。
懸垂下降は一応3回に分けて降りた。三段ハングルートは懸垂下降点がいい具合に作られていないので、振られると結構しんどい。
ゲレンデでの登攀とは言え結構残置ピンも危ういものばかりでカムやナッツを多様するいい岩場だった。クラックルートが多いのではじめてのクラック登攀の練習にいいかもしれない。
こんな岩トレなどをやりつつも、入ってくる御嶽山のニュースは本当に心苦しい。
今回の事故は山をやっている人間なら誰でも遭遇する可能性があったと思う。
職業柄いつも思うのは、事故と言うのは自分のミスではなく、第三要素によって起こる場合が多いという事。これを回避するには危険を予知する他なく、常に情報収集に努め余裕のある行動を……。と理屈では思っても今回の噴火は誰も予想なんかできやしなかった。出来たのかもしれないけど、日本にはもっと活発な火山なんていくらでもあるし、登山禁止となってる火山に登ってる連中はいくらでもいるわけで……。
テレビでインタビューに応じていた行方不明の子供を捜す親の姿が自分の親と重なって見えました。あれが、自分の父親であってもおかしくはなかった。
つくづく山に登るってのは何て親不孝なんだと、頭を殴られた気分になりました。
本当にショックな事故です。
今はただ、被害者の無事を祈るばかりです。
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