鋸岳

コースタイム
9/27 六合目石室5:00―第二高点8:00―鋸岳10:00―角兵衛沢出合13:50―戸台15:50
天候 | 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
タイトルに『憧れのバリエーションルート』とあるように、2年越しの想いであった。2年前、六合目石室で早朝の雨のために撤退した経験があり、そのリベンジに燃えていた。
【9/26(金)】早朝、駐車場に到着。誰もいない…。ここであっているのか。先々週の新穂高温泉の記憶がまだ新しい私にとって車が1台もないというのは逆に不安になる。しかし立看板もあったのでここでテントを張り仮眠する。
8:15戸台大橋発のバスで北沢峠をめざす。バスは満員で運転手のガイドがあり登山観光バスを呈していた。
北沢峠からは仙水小屋経由で登る。直登コースではないので甘く考えていたが全然甘くなかった。元気なCL,SLについていくのが必死だった。バテ気味だったが快晴で景色が最高に良かったため何とか甲斐駒ヶ岳山頂に到着。平日であったので山頂も人がまばらだった。
ここからヘルメットを装着。岩場が増えてくる。気持ちは元気だが足が疲れてきているので慎重に岩場を歩いていく。本日1番の難所に到着。10m程の岩場を鎖で下降する。皆難なくクリアする。その後六合目石室に到着。
荷物を置き3人で水を汲みに行く。私は留守番だった。40分位経ち戻ってくると本来あるだろう水場には水が涸れていてその先100m下ったそうである。その水がなかったら引き返さないといけない状況だったので探してくれたCL有難うございました。結局、六合目石室は私たちの貸し切りだった。避難小屋なので室温は低いが本来10名程寝られるスペースで4人なので防寒さえすれば快適なこと極まりない。平日に出てきて正解だった。担いだ2日分のお酒の消費配分を間違えてしまった…。
【9/27(土)】薄明りの中出発する。三ッ頭までのルートが解りづらく、藪漕ぎ急登を経て、ひょっこりしっかりした道標に出た。どこで間違ったか…?その後、中ノ川乗越から第2高点まではガラガラ石の急登で足を置いた所から崩れていく。前後に他のパーティーがなく、また対向者も来なかったためよかったが『ラクッ』の連続だった。
第2高点からは巻道で鹿の窓を目指す。鹿の窓の登りも脆い岩肌で落石多発帯だ。鎖を掴み登り切る。いよいよ本日の核心部、小ギャップだ。岩場を15m下りすぐ8m登る。緊張しながら通過した。気の抜けないところの連続だったがあと少しで山頂だ。後ろから『山頂に着いたらみんなでハグしあおう!!』とささやきが聞こえる。山頂に着き、隣にいた登山者が気になったが4人でハグしあった。山頂を堪能し下山を始める。
角兵衛沢の長い下りが大変だった。ガレ場の急下りで、ラクしないように歩くがガラガラ落ちていく。戸台川に出た後は河原をひたすら下り何とか予定通りに下山できた。(IN)
【水場】この年は夏に雨が多かった。2日前にも台風16号の影響で雨が降り、六合目石室の水場は十分潤っているだろうと高をくくっていたが予測は外れた。水場が涸れていることを知ったとき、夕食の水がない!と頭の中が真っ白になったが、50mほど下ってみるとチョロチョロと水音がする。助かったと思った。
【鹿ノ窓・小ギャップの通過】鹿ノ窓のルンゼは岩肌がもろく、小石の落石が激しいところ。しかしこの日は前後に他のパーティがいなかった。このため多少の落石も気にする必要がなく、二人1組になって鎖を伝って登った。
小ギャップの15m下りは草付の下降路を下った。下部に露岩部があったが、その部分は鎖を頼りに降りた。登り返しの8mには鎖があったが、ザイルで確保した方が安全なので、上から確保して一人ずつ登攀した。
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