記録ID: 5286382
全員に公開
ハイキング
中国
岡山市北区御津 天満城跡〜三角点「天満」〜城ノ段跡 史跡＆動植物
2023年03月19日(日) [日帰り]
Machapuchare
その他1人
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 04:16
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 514m
- 下り
- 503m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:16
8:35
5分
常在寺北東路肩
8:40
8:44
22分
セツブンソウ自生地
9:06
9:06
26分
天満城跡&瓶石池分岐
9:32
9:38
28分
天満城跡
10:06
10:08
22分
三角点「天満」
10:30
10:30
6分
日蓮宗寺院？
10:36
10:43
19分
宇甘神社
11:02
11:04
44分
城ノ段跡
11:48
11:49
33分
標高310〜320m池東側
12:22
12:22
11分
標高180m分岐
12:33
12:34
9分
瓶石池
12:43
12:43
8分
天満城跡&瓶石池分岐（2回目）
12:51
常在寺北東路肩
史跡や旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離7.5km、歩行時間4時間、歩行数12,700歩、消費カロリー1,110Kcal
歩行距離7.5km、歩行時間4時間、歩行数12,700歩、消費カロリー1,110Kcal
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
なお、常在寺の駐車場は寺に用のない人は駐車禁止です。日蓮宗不受不施派の寺院なので、檀家以外は利用不可だと思います。宇甘（うかい）神社＜写真26〜29＞周辺には駐車スペースがありません。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。スエヒロタケ＜写真38＞撮影地点辺りから南下する途中で何か所か木の枝をかき分けた所もありますが、すぐに終わりました。今回のように反時計回りのほうが急斜面が上りになるので安全です。 出発点から三角点「天満」＜写真23＞を経て日蓮宗寺院？＜写真24＞までは、一部不明瞭な箇所がありましたが、ヤブコギはなく歩きやすいです。 白の西洋水仙＜写真10＞撮影地点を過ぎてすぐ右折すると土道が始まりました。落ち葉で多少滑りやすいこともありましたが、その下に小石がゴロゴロしていても大丈夫でした。この道は天満城跡北西神社＜写真15＞まで明瞭で、天満城跡＜写真16〜18＞へも細道がありました。天満城跡南斜面曲輪＜写真17＞から少なくとも、標高250m辺りの曲輪らしき段差の南端までは道がありそうですが、引き返しました。 天満城跡北西神社＜写真15＞からさらに西には、こんもりした部分があり、適当に越えました。周辺はササが茂っていましたが、下りきるとなんとなく細道がありました。 標高260mのピーク周辺で急に道が怪しくなったので、ヤブを避けて南西に進みました。ヤブツバキ＜写真21＞撮影地点からヤブはなく、木の間を適当に北上すると尾根に合流し、再び歩きやすくなりました。標高270m辺りから落ち葉で滑りやすい急斜面となり、木を掴みながら登りました。 標高293.1m三角点「天満」＜写真23＞周辺は開けており平坦です。ここからは急斜面はなく下りやすい尾根で、当初は標高200m辺りから北上して宇甘（うかい）神社＜写真26〜29＞に下山する予定でしたが、そちらのほうは木が茂って歩きにくそうだったので、北東尾根を下ることにしました。すぐに地籍調査のものらしきピンクテープや境界標柱が現れ、標高100m辺りの墓地からはコンクリート道ですんなり舗装道路に下りられました。 宇甘（うかい）神社＜写真26〜29＞からゴール地点までは、すぐに終わりますが木の枝をよけることが何度かありました。 宇甘（うかい）神社＜写真26〜29＞南西にある新池の北東端からは低い草の生えた土道で、池の畔から北上する木の間の細道に入りました。 標高100m辺りは分岐で、直進する細道があったのですが、左折して手すりのついた階段状の道に入り地形図の破線の道を辿りました。ところが、ミツマタ＜写真31＞撮影地点の墓地で行き止まりになり周辺はヤブでした。分岐のあった標高100m辺りまで引き返しましたが、なぜか直進する細道に気づかず、諦めてトラバース道のようにも思える所を南下しながら登れる場所を探していると、すぐに細い踏み跡が見つかりました。ここから道は明瞭で、気づけば地形図の破線の道に合流していました。 標高155〜165mは北寄りに巻き道がありますが、木を掴んで直登しました。尾根上も急斜面の上りがあったように思いますが、これが城ノ段跡＜写真32,33＞東端の切岸だったのかもしれません。 城ノ段跡主郭＜写真32＞周辺は平坦ですがあまり広くはなかったので、主郭と気づかずスルーしてしまいました。城ノ段跡堀切＆土塁周辺＜写真33＞も平坦な痩せ尾根で、南北に微妙なくびれがありました。ここを過ぎるとすぐに木を掴んで急登しましたが、これが西端の切岸と思われます。ここからだいたい地形図の破線の道を辿っていることになっていますが、実際には明瞭な道はなく、ヤブのない尾根上の木の間を適当に歩きました。 標高300m手前から地形図の破線の道は尾根から逸れていますが、道に気づかず尾根上をキープしました。一部急登を経て標高330m辺りで地形図にはない道に出合いましたが、すぐに不明瞭になり南下を開始しました。標高320m辺りで木の枝を少しかき分けるとすぐに細道となり、標高310m辺りで地形図の破線の道に出合いました。きれいな細道のT字路を右折し西へ向かいましたが、池の東側は削られた崖のようになっており、上がれませんでした。幸い、谷沿いはほとんど水がなく木の間を歩けたのでしばらく進むと、南側に岩と木＜写真37＞がありました。この辺りから南下して地形図の破線の道に上ろうかとも思ったのですが、歩けるのでそのまま谷沿いに進み合流することにしました。 標高280m辺りから杉の間を歩くようになり、次第に道らしくなってきました。標高250mを切り地形図の破線の道に合流して西方面を見ると、ヤブで道は消滅しているようでした。 一方、南下する方向も道は怪しく、木の枝をよけることが何度かありました。少しかき分ければすぐに歩けるようになりますが、足に低木の枝などが当たるのは断続的に続きました。標高230m辺りからしばらくは幅10�冂�の崩れやすい踏み跡で少し気を遣いました。 標高180mの分岐は四差路で、東西に延びるきれいな地形図の破線の道の他に、北西に延びる作業道らしき細道がありました。左折すると最初は低木もありましたがすぐに歩きやすくなり、キヅタの実＜写真43＞撮影地点からは舗装道路でした。 |
| その他周辺情報 | 宇甘（うかい）川沿い北西に進むと、岡山市指定重要文化財の河原邸があります。見学は月曜日以外の9〜17時、そばは金曜から日曜の11〜14時までで売切れ御免です。 |
写真
01天満集落の地霧…地上に立ったときの目の高さより低い所にたちこめる霧です。太陽の熱で温められた地中の水分が蒸発してできた水蒸気が、冷たい空気で冷やされて発生します。冬の朝、畑などでよく見られますが、前日に雨が降り、当日晴れてかつ寒の戻りで気温が低かったため、3月下旬でも見られたようです。動画も撮りました。
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01天満集落の地霧…地上に立ったときの目の高さより低い所にたちこめる霧です。太陽の熱で温められた地中の水分が蒸発してできた水蒸気が、冷たい空気で冷やされて発生します。冬の朝、畑などでよく見られますが、前日に雨が降り、当日晴れてかつ寒の戻りで気温が低かったため、3月下旬でも見られたようです。動画も撮りました。
02セツブンソウ自生地白梅…セツブンソウ自生地はここから用水路を渡ったところですが、ちょうどこの正面に柵があり、立ち入り禁止になっていました。セツブンソウの開花時期には、管理の方がおられれば見学が可能でしょう。さすがにセツブンソウは咲き終わっており、ズームしても見当たりませんでした。
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02セツブンソウ自生地白梅…セツブンソウ自生地はここから用水路を渡ったところですが、ちょうどこの正面に柵があり、立ち入り禁止になっていました。セツブンソウの開花時期には、管理の方がおられれば見学が可能でしょう。さすがにセツブンソウは咲き終わっており、ズームしても見当たりませんでした。
03天満城跡南東斜面…北西方面にこれから登る天満（てんま）城跡＜写真16〜18＞のある260m峰の南東斜面が見えました。
04ヒメオドリコソウ…長さ1�兮�らずの小さな花はオドリコソウよりもホトケノザに似ています。上部の葉が赤みを帯び毛が多いので間違えることはないでしょう。動画のBGMはカワラヒワです。鈴を転がすような美声と低めのビーという鳴き声が入り交じって聞こえます。
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04ヒメオドリコソウ…長さ1�兮�らずの小さな花はオドリコソウよりもホトケノザに似ています。上部の葉が赤みを帯び毛が多いので間違えることはないでしょう。動画のBGMはカワラヒワです。鈴を転がすような美声と低めのビーという鳴き声が入り交じって聞こえます。
05伊丹家の跡…岡山市北区島田本町の出身で日本の児童文学の第一人者として知られる坪田譲治ゆかりの地です。ここは姉である政野の嫁ぎ先の跡です。代表作『風の中の子供』で、三平が預けられた家のモデルとなったとされています。
05伊丹家の跡…岡山市北区島田本町の出身で日本の児童文学の第一人者として知られる坪田譲治ゆかりの地です。ここは姉である政野の嫁ぎ先の跡です。代表作『風の中の子供』で、三平が預けられた家のモデルとなったとされています。
06暖地サクランボ…少し奥まった所にあった大木です。見頃は河津桜と同じかやや早め、この木はほぼ満開でした。ごく淡いピンク色であること、花の中心部に穴が開いているように見えること、萼筒が真っ赤にはならず丸っこいふくらみもないことが、花期が似ている彼岸桜系との違いです。動画も撮りました。
06暖地サクランボ…少し奥まった所にあった大木です。見頃は河津桜と同じかやや早め、この木はほぼ満開でした。ごく淡いピンク色であること、花の中心部に穴が開いているように見えること、萼筒が真っ赤にはならず丸っこいふくらみもないことが、花期が似ている彼岸桜系との違いです。動画も撮りました。
08セイヨウオキナグサ…ヨーロッパ原産の園芸植物です。石垣の基部にたくさん生えて満開でした。日本のオキナグサよりもかなり大きく、花の長さは5cm前後もあります。ちなみに、オキナグサのほうは岡山県では絶滅危惧�砧爐忙慊蠅気譴討�り、岡山市には分布していません。
08セイヨウオキナグサ…ヨーロッパ原産の園芸植物です。石垣の基部にたくさん生えて満開でした。日本のオキナグサよりもかなり大きく、花の長さは5cm前後もあります。ちなみに、オキナグサのほうは岡山県では絶滅危惧�砧爐忙慊蠅気譴討�り、岡山市には分布していません。
10白の西洋水仙…黄色＜写真09＞と同じ場所です。西洋水仙は品種が多く花期もさまざまになってきています。
11ハナニラ…土道の端に埋もれ気味に咲いていました。直径3cm程の花の色はうっすら青みがかったものからほとんど白まであります。ちなみに、ニラの花は直径2cm足らずで真っ白、茎の先端に多数つきます。
11ハナニラ…土道の端に埋もれ気味に咲いていました。直径3cm程の花の色はうっすら青みがかったものからほとんど白まであります。ちなみに、ニラの花は直径2cm足らずで真っ白、茎の先端に多数つきます。
12ナガバタチツボスミレ…早春から見られるスミレです。春先はハート形の葉の表側に葉脈に沿って赤紫色が入り、葉裏は赤紫色を帯びます。そのうちに色は薄くなり消えてしまいますが、代わりに長い三角形の葉が見られるようになります。ここからしばらく足元に点在していました。
12ナガバタチツボスミレ…早春から見られるスミレです。春先はハート形の葉の表側に葉脈に沿って赤紫色が入り、葉裏は赤紫色を帯びます。そのうちに色は薄くなり消えてしまいますが、代わりに長い三角形の葉が見られるようになります。ここからしばらく足元に点在していました。
13ユリワサビ…渓谷の落葉広葉樹林下などに生育します。花はタネツケバナの仲間に似ていますが、少し大きく長さは1cmちかくあります。また、葉を見れば間違えることはないでしょう。1株だけですがかなり大きく、草丈は30cm程でした。
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13ユリワサビ…渓谷の落葉広葉樹林下などに生育します。花はタネツケバナの仲間に似ていますが、少し大きく長さは1cmちかくあります。また、葉を見れば間違えることはないでしょう。1株だけですがかなり大きく、草丈は30cm程でした。
14謎の石垣…土道の左側です。高さは数十cmだったと思います。山城跡とは無関係のような気がしました。
15天満城跡北西神社…詳細は不明です。拝殿は四角く、新しそうなデザインでした。これは本殿側から見たところです。壁が剥ぎ取られたようになっており、拝殿内部がのぞけました。ご神体は何処？
15天満城跡北西神社…詳細は不明です。拝殿は四角く、新しそうなデザインでした。これは本殿側から見たところです。壁が剥ぎ取られたようになっており、拝殿内部がのぞけました。ご神体は何処？
16天満城跡主郭…標高260mのピークは開けて平坦ですが展望は効きません。ここはNHKの受信局となっているようです。天満（てんま）城は文献や伝承が一切残っておらず、謎の城跡です。岡山県の埋蔵文化財地図には、名称未定で室町時代の見張り所の可能性があると書かれています。写ってはいませんが、このすぐ右に咲き始めのコバノミツバツツジ＜写真36＞が1本ありました。
16天満城跡主郭…標高260mのピークは開けて平坦ですが展望は効きません。ここはNHKの受信局となっているようです。天満（てんま）城は文献や伝承が一切残っておらず、謎の城跡です。岡山県の埋蔵文化財地図には、名称未定で室町時代の見張り所の可能性があると書かれています。写ってはいませんが、このすぐ右に咲き始めのコバノミツバツツジ＜写真36＞が1本ありました。
17天満城跡南斜面曲輪…細道が続いていたので辿ってみました。このような段差がいくつか続くようですが、はっきり曲輪（くるわ）とは言い切れないそうです。少なくとも、標高250m辺りの曲輪らしき段差の南端までは道がありそうですが、ここで引き返しました。
17天満城跡南斜面曲輪…細道が続いていたので辿ってみました。このような段差がいくつか続くようですが、はっきり曲輪（くるわ）とは言い切れないそうです。少なくとも、標高250m辺りの曲輪らしき段差の南端までは道がありそうですが、ここで引き返しました。
18天満城跡切岸＆堀切…右の斜面が天満城の主郭跡＜写真16＞西側の切岸、正面の溝状のくぼみが堀切で南北に延びています。
19天満城跡北西神社背後の石積み…天満城跡北西神社＜写真15＞からさらに西には、こんもりした部分があり、木が生えていました。適当に登ると、石積みとまではいきませんが、石がいくつか転がっていました。このすぐ西は石がサークル状に並んでおり、明らかに人工的に見えました。
19天満城跡北西神社背後の石積み…天満城跡北西神社＜写真15＞からさらに西には、こんもりした部分があり、木が生えていました。適当に登ると、石積みとまではいきませんが、石がいくつか転がっていました。このすぐ西は石がサークル状に並んでおり、明らかに人工的に見えました。
20天満城跡北西神社背後の磐座？…こんもりした部分からわずかに下った所でサークル状に並んだ石を見上げてみました。岡山県の埋蔵文化財地図に祭祀跡として記載されているのがこの辺りでしょうか。磐座（いわくら）の可能性が指摘されています。周辺はこのようにササが茂っていましたが、下りきるとなんとなく細道がありました。
20天満城跡北西神社背後の磐座？…こんもりした部分からわずかに下った所でサークル状に並んだ石を見上げてみました。岡山県の埋蔵文化財地図に祭祀跡として記載されているのがこの辺りでしょうか。磐座（いわくら）の可能性が指摘されています。周辺はこのようにササが茂っていましたが、下りきるとなんとなく細道がありました。
21ヤブツバキ…このすぐ東の標高260mのピーク周辺で急に道が怪しくなったので、ヤブを避けて南西に進みました。この辺りで連れに呼び止められ、ヤブツバキの写真を撮りました。枝が枝垂れ気味で見やすい高さに10以上の花が咲いており、まだつぼみもありました。ここからヤブはなく、木の間を適当に北上すると尾根に合流し、再び歩きやすくなりました。
21ヤブツバキ…このすぐ東の標高260mのピーク周辺で急に道が怪しくなったので、ヤブを避けて南西に進みました。この辺りで連れに呼び止められ、ヤブツバキの写真を撮りました。枝が枝垂れ気味で見やすい高さに10以上の花が咲いており、まだつぼみもありました。ここからヤブはなく、木の間を適当に北上すると尾根に合流し、再び歩きやすくなりました。
22根元にこぶのある大木…二股に分かれた幹の根元には直径80�冂�のこぶがあり、穴が開いていました。こぶ病でしょうか。坊主でしたが、落葉樹のようなので、これから元気に葉を茂らせると思います。
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22根元にこぶのある大木…二股に分かれた幹の根元には直径80�冂�のこぶがあり、穴が開いていました。こぶ病でしょうか。坊主でしたが、落葉樹のようなので、これから元気に葉を茂らせると思います。
23三角点「天満」…標高293.1mの頂上三角点「天満」です。山名はわかりませんでした。周辺は開けており平坦で、南方面のみ坊主の木々の間からわずかに展望が効きました。
23三角点「天満」…標高293.1mの頂上三角点「天満」です。山名はわかりませんでした。周辺は開けており平坦で、南方面のみ坊主の木々の間からわずかに展望が効きました。
24日蓮宗寺院？…できれば宇甘（うかい）神社＜写真26〜29＞に下りたかったのですが、より歩きやすそうな尾根に予定変更しました。標高100m辺りには連れの予想通り墓地があり、すんなり舗装道路に下りられました。建物のすぐ右の石灯篭の背後に題目石があったので、日蓮宗の寺院かもしれません。お堂のような小さな建物でした。この向かいに車数台分の私有地があります。所有者の許可を得れば駐車できそうな気がしました。
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24日蓮宗寺院？…できれば宇甘（うかい）神社＜写真26〜29＞に下りたかったのですが、より歩きやすそうな尾根に予定変更しました。標高100m辺りには連れの予想通り墓地があり、すんなり舗装道路に下りられました。建物のすぐ右の石灯篭の背後に題目石があったので、日蓮宗の寺院かもしれません。お堂のような小さな建物でした。この向かいに車数台分の私有地があります。所有者の許可を得れば駐車できそうな気がしました。
25オオイヌノフグリ…別名を星の瞳といい、春を告げる直径1�冂�の青い花は可憐で人気があります。
26宇甘神社鳥居越しに随身門…ネットでは駐車スペースがあると書かれていましたが、車1台分ギリギリで邪魔になるのでおすすめしません。文政8年の鳥居越しに随身門が見えています。
26宇甘神社鳥居越しに随身門…ネットでは駐車スペースがあると書かれていましたが、車1台分ギリギリで邪魔になるのでおすすめしません。文政8年の鳥居越しに随身門が見えています。
27宇甘神社拝殿…安政4（1857）年の拝殿は宇甘（うかい）の名にふさわしく、なかなか大きく立派でした。背後に本殿＜写真29＞の赤い屋根がのぞいています。
27宇甘神社拝殿…安政4（1857）年の拝殿は宇甘（うかい）の名にふさわしく、なかなか大きく立派でした。背後に本殿＜写真29＞の赤い屋根がのぞいています。
28宇甘神社鬼瓦…本殿西側の境内社の下にありました。左の卍のデザインの瓦は神仏習合の名残で、古い神社には残っていることが多いようです。
29宇甘神社本殿…永仁2（1294）年にここ宮脇大蔵の氏神様として大蔵大明神を奉祀したのが起源と思われます。明応5（1496）年、洪水により吉備中央町加茂市場の加茂総社宮の社殿が流れ着いて鎮座したとあることから、そちらのご祭神も祀られているのかもしれません。
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29宇甘神社本殿…永仁2（1294）年にここ宮脇大蔵の氏神様として大蔵大明神を奉祀したのが起源と思われます。明応5（1496）年、洪水により吉備中央町加茂市場の加茂総社宮の社殿が流れ着いて鎮座したとあることから、そちらのご祭神も祀られているのかもしれません。
31ミツマタ…階段を上ったら、小さな墓地で行き止まりでした。1本だけミツマタがあり、満開に近かったので動画も撮りました。
32城ノ段跡主郭巻きつかれた木…地元には城跡だとの伝承があります。岡山県の埋蔵文化財地図では、やはり室町時代となっていました。平坦ではありますが、あまり広くはなかったので、主郭と気づかずスルーしてしまいました。
32城ノ段跡主郭巻きつかれた木…地元には城跡だとの伝承があります。岡山県の埋蔵文化財地図では、やはり室町時代となっていました。平坦ではありますが、あまり広くはなかったので、主郭と気づかずスルーしてしまいました。
33城ノ段跡堀切＆土塁周辺ねじれた木…城ノ段跡主郭＜写真32＞の西側です。この周辺も平坦な痩せ尾根で、南北に微妙なくびれがありました。これを南北から見ると、堀切や土塁に気づけたようです。ここを過ぎるとすぐに急登となりましたが、これが西端の切岸と思われます。
33城ノ段跡堀切＆土塁周辺ねじれた木…城ノ段跡主郭＜写真32＞の西側です。この周辺も平坦な痩せ尾根で、南北に微妙なくびれがありました。これを南北から見ると、堀切や土塁に気づけたようです。ここを過ぎるとすぐに急登となりましたが、これが西端の切岸と思われます。
34ダンコウバイ…直径5�伉�の花は、よく似たものが多く間近で見ないと区別しにくいです。葉が花の後に出ること、花序には柄がなく1つ1つの花には長さ1�冂�の花柄があること、花柄に毛があること、花被片が6であることから、クロモジ、シロモジ、アブラチャン、ヤマコウバシ、サンシュユと区別できます。
34ダンコウバイ…直径5�伉�の花は、よく似たものが多く間近で見ないと区別しにくいです。葉が花の後に出ること、花序には柄がなく1つ1つの花には長さ1�冂�の花柄があること、花柄に毛があること、花被片が6であることから、クロモジ、シロモジ、アブラチャン、ヤマコウバシ、サンシュユと区別できます。
35ニホンカナヘビ…ニホントカゲとは違い、目の周辺を通る筋模様は白色もあります。また、幼体も成体と同じ色合いです。
36コバノミツバツツジ…この日何度か見かけたコバノミツバツツジの中で最も花数が多かった木です。ソメイヨシノが散り始める頃に見頃となることが多いのですが、開花時期にはかなり個体差があり、早いものは3月初めから、遅いと4月中旬から咲き始めます。ちなみに、ミツバツツジは関東から中部地方に分布しており、岡山県内では見られません。
36コバノミツバツツジ…この日何度か見かけたコバノミツバツツジの中で最も花数が多かった木です。ソメイヨシノが散り始める頃に見頃となることが多いのですが、開花時期にはかなり個体差があり、早いものは3月初めから、遅いと4月中旬から咲き始めます。ちなみに、ミツバツツジは関東から中部地方に分布しており、岡山県内では見られません。
37谷の南側…地形図上は標高310〜320mに池がありますが、東側は削られた崖のようになっており、上がれませんでした。しばらく谷沿いに進むと、南側にこの岩と木がありました。この辺りから南下して地形図の破線の道に上ろうかとも思ったのですが、歩けるのでそのまま谷沿いに進み合流することにしました。
37谷の南側…地形図上は標高310〜320mに池がありますが、東側は削られた崖のようになっており、上がれませんでした。しばらく谷沿いに進むと、南側にこの岩と木がありました。この辺りから南下して地形図の破線の道に上ろうかとも思ったのですが、歩けるのでそのまま谷沿いに進み合流することにしました。
38スエヒロタケ…倒木がかたまっているのをまたいだところです。カサの直径は1�冂�で、表面には白い毛が密生します。裏は灰褐色でひだがあります。小さいですが要注意のキノコで、免疫力の弱い人が胞子を吸い込むと肺で炎症を起こすことがあります。一方、このキノコに含まれる抗がん作用をもつ物質の利用研究が進められています。まさに諸刃の剣です。
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38スエヒロタケ…倒木がかたまっているのをまたいだところです。カサの直径は1�冂�で、表面には白い毛が密生します。裏は灰褐色でひだがあります。小さいですが要注意のキノコで、免疫力の弱い人が胞子を吸い込むと肺で炎症を起こすことがあります。一方、このキノコに含まれる抗がん作用をもつ物質の利用研究が進められています。まさに諸刃の剣です。
39ヤマネコノメソウ…黄色いおしべの葯を囲むように4裂した萼がつき、花弁はありません。ネコノメソウに似ていますが、葉の先端が丸みを帯び、茎につく葉が互生することで見分けられます。ここからしばらく断続的に見られました。
39ヤマネコノメソウ…黄色いおしべの葯を囲むように4裂した萼がつき、花弁はありません。ネコノメソウに似ていますが、葉の先端が丸みを帯び、茎につく葉が互生することで見分けられます。ここからしばらく断続的に見られました。
40フキ雄株…この1株だけでした。いわゆるフキノトウの状態は終わり、もう花が咲いています。雄株につく雄花は5裂し、中心部から白い花柱が長く突き出ます。雌株のほうは白い毛がぎっしり詰まったように見える花を咲かせ、結実します。
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40フキ雄株…この1株だけでした。いわゆるフキノトウの状態は終わり、もう花が咲いています。雄株につく雄花は5裂し、中心部から白い花柱が長く突き出ます。雌株のほうは白い毛がぎっしり詰まったように見える花を咲かせ、結実します。
41カワウ…瓶石（かめいし）池に1羽だけいました。ウミウとは違い、くちばしの基部の黄色い部分がきつい「く」の字に曲がりません。動画を撮り始めるとすぐに気づいて飛び去ってしまいました。
41カワウ…瓶石（かめいし）池に1羽だけいました。ウミウとは違い、くちばしの基部の黄色い部分がきつい「く」の字に曲がりません。動画を撮り始めるとすぐに気づいて飛び去ってしまいました。
42瓶石池…西方面を望みました。カワウ＜写真41＞が飛び去ると、生き物の気配はなくなりました。
43キヅタ実…気根を出して他の木や岩の上に這い上ります。直径1�儷瓩ぜ造寮菽蕊�分には花盤と花柱があり、特徴的な見た目から間違えることはないでしょう。
43キヅタ実…気根を出して他の木や岩の上に這い上ります。直径1�儷瓩ぜ造寮菽蕊�分には花盤と花柱があり、特徴的な見た目から間違えることはないでしょう。
44キビシロタンポポ…シロバナタンポポに似ていますが、花の直径が3�冂�と小さめで黄色みが強く、縁が赤みを帯びた総苞外片は短く合着し、角状突起がありません。基準産地は岡山県新見市ですが、県中南部に多く見られます。
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44キビシロタンポポ…シロバナタンポポに似ていますが、花の直径が3�冂�と小さめで黄色みが強く、縁が赤みを帯びた総苞外片は短く合着し、角状突起がありません。基準産地は岡山県新見市ですが、県中南部に多く見られます。
46シキミ…仏事で使用されますが、有毒植物です。数本あり、どれも満開でした。ズームして動画も撮りました。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
防寒具
手袋（防水加工）
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
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|---|
感想
【紙の加工＝紙工とは(?_?)】
今回は岡山市北区の北部に位置する御津紙工地区を訪問しました。“紙工”は“しとり”と読みます。鼻紙を製造する職人が多く住んでいたため、紙の加工を意味する“紙工”が地名になったそうです。江戸時代に編纂された『吉備温故秘録』には、現在の紙工地区に含まれている天満（てんま）、久保、紙工の集落を紙工三ヶ村と称していたと記されています。御津郡御津町が岡山市に編入されるのに伴い、旧町名である御津を冠して御津紙工に改称されました。
今回は、登山者が少ないと思われる御津紙工の魅力を深掘りしたいと思います。ちなみに、出発点は天満です。
【桜早咲き？実は同じバラ科の梅とサクランボ(*^-^*)】
この日は大阪城公園でソメイヨシノの開花宣言がありました。岡山市の開花予想は21〜23日だったので、多少は開花を期待しました。
最初に向かったのは、出発点の天満（てんま）集落にあるセツブンソウ自生地です。もちろん、この時季には咲き終わっていますが、こうした山野草の自生地ではこの後、イチリンソウやアマナ、カタクリなどが咲くことが多いです。残念ながら、自生地内は立ち入り禁止となっており、花を確認することは叶いませんでした。しかし、傍らに白梅の花＜写真02＞が綺麗に咲いていました。
この後もいくつかの場所で梅の花を観賞することができました。また、我が家ではもうすでに散り終えた暖地サクランボの花も見られました。御津エリアはやはりバラ科の植物の宝庫でした。
【概ね歩きやすかった山城跡コース】
御津紙工（しとり）を訪問したもう一つの目的が山城跡を探索することでした。今回のコース上には、天満（てんま）城跡＜写真16〜18＞と城ノ段（しろのだん）跡＜写真32,33＞があります。二つの城跡を結ぶルート上には地形図では道がありません。しかも、城跡があることはあまり知られておらず、よほどの山城マニアでない限り訪問者もいないことから、ヤブコギ覚悟で歩きました。もっとも、連れは最初からヤブコギ目的だったそうですが😅
白の西洋水仙＜写真10＞撮影地点を過ぎてすぐ右折すると土道が始まりました。この道は天満城跡北西神社＜写真15＞まで明瞭で、天満城跡＜写真16〜18＞へも細道がありました。この城跡は規模は小さいものの、切岸や堀切がはっきりしており楽しめました。
天満城跡北西神社＜写真15＞から尾根上の木の間を歩きさらに西に向かいました。標高293.1m三角点「天満」＜写真23＞周辺は開けており平坦です。南方面のみ坊主の木々の間からわずかに展望が効く程度ですが、ゆっくり休憩できます。
ここからは急斜面はなく下りやすい尾根で、当初は標高200m辺りから北上して宇甘（うかい）神社＜写真26〜29＞に下山する予定でしたが、そちらのほうは木が茂って歩きにくそうだったので、北東尾根を下ることにしました。すぐに地籍調査のものらしきピンクテープや境界標柱が現れ、標高100m辺りの墓地からはコンクリート道ですんなり舗装道路に下りられました。
宇甘（うかい）神社＜写真26〜29＞南西にある新池の北東端からは低い草の生えた土道で、池の畔から北上する木の間の細道に入りました。地形図の破線の道は明瞭で、標高155〜165mは北寄りに巻き道がありますが、木を掴んで直登しました。尾根上も急斜面の上りがあったように思いますが、これが城ノ段跡＜写真32,33＞東端の切岸だったのかもしれません。城ノ段跡主郭＜写真32＞周辺は平坦ですがあまり広くはなかったので、主郭と気づかずスルーしてしまいました。城ノ段跡堀切＆土塁周辺＜写真33＞も平坦な痩せ尾根で、南北に微妙なくびれがありました。これを南北から見ると、堀切や土塁に気づけたようです。ここを過ぎるとすぐに木を掴んで急登しましたが、これが西端の切岸と思われます。
ここからだいたい地形図の破線の道を辿っていることになっていますが、実際には明瞭な道はなく、ヤブのない尾根上の木の間を適当に歩きました。地形図上は標高310〜320mに池がありますが、東側は削られた崖のようになっており、上がれませんでした。幸い、谷沿いはほとんど水がなく木の間を歩けたので、そのまま谷沿いに進み地形図の破線の道に合流することにしました。
合流しても道は怪しく、木の枝をよけることが何度かありました。標高180mの分岐からは、最初は低木もありましたがすぐに歩きやすくなり、キヅタの実＜写真43＞撮影地点からは舗装道路でした。
多少歩きにくいこともありましたが、完全なヤブコギはなく、予想以上に歩きやすくてよかったです。
【山城跡コースはコバノミツバツツジ開花(^_^)/】
今回、天満（てんま）城跡＜写真16〜18＞と城ノ段（しろのだん）跡＜写真32,33＞とを結ぶ尾根上で、咲き始めたばかりのコバノミツバツツジを何度も見ることができました。また、麓では梅やミツマタ、ナガバタチツボスミレなども咲いており、たった1週間で一気に季節が進んだことに驚かされました。
3月下旬には梅、桜、コバノミツバツツジの競演が奇跡的に見られるかもしれません。自然の気まぐれによる想定外のコラボも、春の山行＆散策の楽しみの一つです。週末は雨の予報が出ていますが、さらなる春を求めたいと思います。
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