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Yamareco

記録ID: 53436
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

穂高連峰縦走

2006年07月31日(月) 〜 2006年08月02日(水)
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コースタイム

7月31日
05:15 沢渡(シャトルバス)⇒ 05:40 上高地バスターミナル(1505m)⇒ 06:35 明神館(1530m)⇒ 07:35徳沢(1560m)⇒ 08:50 横尾⇒ 10:15 ⇒本谷橋 11:00⇒ 12:45 涸沢小屋(2350m)

8月1日
06:00 涸沢小屋出発⇒ 08:50 北穂高岳(3106m)⇒ 10:30 涸沢槍手前コル⇒ 12:25 涸沢岳(3103.1m)⇒ 13:30 穂高岳山荘⇒ 14:04 奥穂高岳(3190m)⇒14:35⇒ 15:00 穂高岳山荘(2996m)

8月2日
05:25 穂高岳山荘出発⇒ 06:05 奥穂高岳⇒ 07:00⇒ 07:55 紀美子平⇒ 08:30 前穂高岳(3090.2m)⇒ 09:20 紀美子平⇒ 09:50 雷鳥広島⇒ 10:15 岳沢パノラマ⇒ 10:40 カモシカの立場⇒ 11:30 岳沢小屋跡⇒ 13:10 上高地岳沢登山口⇒ 13:30 上高地バスターミナル⇒ 14:00 沢渡到着
天候 7月31日晴れ
8月1日 雨後晴れ
8月2日 晴れ
過去天気図(気象庁) 2006年07月の天気図
コース状況/
危険箇所等
7月30日
夕方に長野県松本インターを下りて、国道158号線を沢渡へ向かいました。沢渡大橋を渡り、近くにあった「あずさ」駐車場(1日500円)に車を預け車中泊をしました。水道、水洗トイレが駐車場内に完備されていました。

7月31日
沢渡大橋始発駅よりシャトルバス(往復1,800円)に乗り上高地公園線を通り、上高地バスターミナルへと向かいました。
登山計画書を提出し、なだらかな道を梓川沿いに明神、徳沢と進んで横尾に着きました。槍ヶ岳方面への道を分けて梓川に架かる吊り橋を渡り、横尾谷方向に進みました。大きな屏風岩(日本国内で最大級)を巻くように見ながら進んで、本谷橋の河原で昼食を採りました。
本谷橋を過ぎると登山道の勾配が急になりましたが、石畳のように良く整備されていました。涸沢手前には、まだ雪が多く残っていましたが、アイゼンを付けなくても登ることができました。涸沢カールにもたくさんの雪が残っていました。
今日は涸沢小屋に、宿泊することにしました。

8月1日
目がさめた時に降っていた霧雨が、本降りの雨になりました。空模様を見ながら天候の回復を待ち小雨になったので、出発時間を遅らせて涸沢小屋を出発しました。
涸沢小屋横からの登りには残雪がたくさんあり、夏場の道は雪の下に隠れていました。雪がシャーベット状になった登山道は、登るに連れてアイスバーンになり、滑り易く、勾配も急になり、やっとの思いで登りました。細かい岩場の道に変わり、高山植物の花がたくさん咲いていました。
降っていた雨もやんで青空が覗いてきました。長い鉄製のハシゴやクサリ場を登り高度を上げて行きました。テント場を過ぎた北穂高岳手前のコルにも、雪が残っていました。残雪の上を難なく通過して、北穂高岳標高3106mに着くと遠く槍ヶ岳がガスの切れ間から見えました。眼下には大キレットの岩場が見え、ひとりの登山者が岩場を通過していました。
北穂高岳南峰分岐点まで戻り、岐阜県側を進むと滝谷へと鋭く切れ落ちた、岩場があり、ここの通過はとても緊張しました。コル手前の少し平らな所で昼食を採りました。
涸沢槍は巻いて進み、涸沢岳標高3110mに向いました。ここまでが険しく、体力的にも厳しい道のりでした。涸沢岳山頂に着いた時は、緊張感から解放されて「ほっ」としました。穂高岳山荘への下りは、少しガスがかかり始めてきましたが登山道は険しい所は無く、スムーズに穂高岳山荘に着きました。
山荘には到着予定時間より早く着いたので、奥穂高岳へ向いました。山荘を出発するとすぐに、鉄ハシゴとクサリ場のほぼ垂直の険しい登りになりました。
奥穂高岳標高3190m山頂には、祠と山名表示などがあり、ガスの切れ間から、ジャンダルムの険しい岩場が見えました。30分ほど山頂で過ごして穂高岳山荘へ戻りました。

8月2日
奥穂高岳山頂からの展望は、天気に恵まれて昨日見え隠れしていたジャンダルムがすぐ近くに見え、涸沢小屋はカールの底に小さく見えました。
南綾を慎重に下がり吊尾根を紀美子平へ向かうと、少し手前の小さなお花畑には、黄色のシナノキンバイが咲いていました。
紀美子平にザックを置いて、前穂高岳標高3090.2mに向かうと登山道にはピンやクサリなどの補助用人工物はありませんでした。
前穂高岳山頂からは通過して来た、奥穂高岳方面から西穂高岳へかけての岩綾がよく見え、涸沢カール、前穂高岳北尾根や明神岳も見えました。これから下がる岳沢方面も眼下に見えました。
紀美子平へ戻り、早い昼食を採りました。重太郎新道を岳沢へと下がると、途中にはクサリ場や長いハシゴの下りがありました。岳沢手前の草付きにはフウロなどの花が咲くお花畑がありました。岳沢ヒュッテでは雪崩で崩壊した、あとかたずけをしていて、しばらく休憩してから上高地岳沢登山口へ下がりました。
梓川に映った明神岳東綾
2009年12月22日 12:51撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 12:51
梓川に映った明神岳東綾
本谷橋手前付近からの屏風岩
2009年12月22日 12:50撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 12:50
本谷橋手前付近からの屏風岩
本谷橋から上部の登山道脇に咲いていたキヌガサソウ
2009年12月22日 13:20撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:20
本谷橋から上部の登山道脇に咲いていたキヌガサソウ
涸沢手前から見えた三角錐の涸沢槍と涸沢岳
2009年12月22日 12:55撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 12:55
涸沢手前から見えた三角錐の涸沢槍と涸沢岳
涸沢小屋
2009年12月22日 13:18撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:18
涸沢小屋
北穂高岳南綾登山道に咲いていたヤハヅハハコ
2009年12月22日 13:19撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:19
北穂高岳南綾登山道に咲いていたヤハヅハハコ
北穂高岳南綾からの前穂高岳北尾根
2009年12月22日 13:17撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:17
北穂高岳南綾からの前穂高岳北尾根
北穂高岳からの槍ヶ岳
2009年12月22日 13:17撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:17
北穂高岳からの槍ヶ岳
穂高岳からの滝谷
2009年12月22日 13:15撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:15
穂高岳からの滝谷
奥穂高岳への登りから眼下には穂高岳山荘と涸沢岳
2009年12月22日 13:16撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:16
奥穂高岳への登りから眼下には穂高岳山荘と涸沢岳
奥穂高岳からのジャンダルム
2009年12月22日 13:13撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:13
奥穂高岳からのジャンダルム
前穂高岳付近からの奥穂高岳方面
2009年12月22日 13:14撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:14
前穂高岳付近からの奥穂高岳方面
紀美子平手前のお花畑
2009年12月22日 13:11撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:11
紀美子平手前のお花畑
前穂高岳より涸沢カール
2009年12月22日 13:12撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:12
前穂高岳より涸沢カール
岳沢へ下がる重太郎新道
2009年12月22日 13:10撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:10
岳沢へ下がる重太郎新道
雪が残っていた岳沢
2009年12月22日 13:09撮影 by  MP610 series, Canon
12/22 13:09
雪が残っていた岳沢

感想

初めての岩場体験でした。
低山の岩場で、日ごろからアルプスの岩を想定して練習してきました。高度順応は、南アルプスに登頂していたので自信はありました。涸沢小屋のテラスで生ビールを飲みながら見上げた、穂高岳連峰は雄大過ぎて一抹の不安が頭をよぎりました。北穂高岳から見えた槍ヶ岳は、山岳写真で紹介されていた風景そのものでした。標高3000mの岩尾根の縦走は時間が経つにつれて高度感が麻痺して、緊張はしましたが恐怖感はありませんでした。
穂高岳山荘に宿泊した際には、ジャンダルムを越えて来た登山者から西穂高岳からの岩場ルートの体験談を聞かせてもらい、その上に本人が細かい情報を書き入れた地図を、記念にいただきました。
奥穂高岳からは険しい岩場の尾根や、ジャンダルム標高3163mを見渡すことができ、登頂した人だけが味わえる感動と喜びでした。うれしくてつらい苦しみなどは、どこかへ行ってしまいました。
前穂高岳手前のシナノキンバイのお花畑は、緊張していた身体に和みを与えてくれました。前穂高岳への登りは人工物が無く、自然のままの岩場を楽しみました。今回の山行での反省点はアイゼンを持っていかたかったことです。登頂にばかり気をとられて、低い所の状態は頭に浮かびませんでした。幸いに転倒や滑落の事態にはなりませんでしたが、準備の段階で大きなミスをしてしまいました。

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