【土湯】男沼〜仁田沼〜女沼 カタクリとミズバショウに出会う春の里山


- GPS
- 02:35
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 381m
- 下り
- 371m
コースタイム
天候 | はれ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最初の車道分岐から林道を横断するまでの区間が倒木で歩きにくいですが、以降はよく整備されたハイキングコースです |
その他周辺情報 | 土湯温泉の公衆浴場 中之湯に立ち寄り入浴(500円) 入浴後、足湯カフェ キャスバルさんでビールとオムライスセットをいただく。食後のコーヒーも美味。合計で1500円くらいだったかな? |
写真
感想
春の青春18きっぷ山行ラストとなる5回目は、花粉地獄から逃れるべく関東を離れ福島県の土湯温泉から男沼、仁田沼、女沼を繋いで歩いてきました。東北自然歩道(別名:新 奥の細道)のひとつとして「こけしの里から沼を巡るみち」という(ちょっと冗長な感じの)名前がついているコースなのですが、前回歩いた首都圏自然歩道「三浦・岩礁のみち」( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5327429.html )と違い、こちらのコース名はあまり人口に膾炙していないようです。いっそ「土湯・沼めぐりのみち」くらいのスパッとした短い名称にした方が良いような気もしますが……。閑話休題、例年通りなら花の時期にはちょっと早いのですが、今年は全国的に花の開花時期が早いこともあり「ひょっとしたら」という期待を込めて訪れたところドンピシャで、見頃のカタクリと咲き始めのミズバショウに出会うことができました。なお、今回の山行では雪解けの泥濘対策で長靴を履いていきましたが、コース上に雪は跡形もなく普通の登山靴でも大丈夫そうでした。まあ湿地帯周辺では泥っぽいところもあったんで、まったく無駄ということもありませんでしたが。
【土湯温泉バス停〜あけぼの湿原】
電車とバスを乗り継いで土湯温泉についた時点で既に結構いい時間になっていましたが、一息ついてから出発することにしました。風が強く少し肌寒いくらいでしたが「このくらいの気温だからスギ花粉もあまり飛んでいないんだな」とひとり納得し、身体を温めるつもりで足早に温泉街を抜けました。交通量の少ない舗装路を登っていき「新 奥の細道」の道標がある分岐で車道を離れて男沼方面の登山道に入っていきますが、上の駐車場までマイカーで入って行けるためか、こちらの道は倒木も多く荒れ気味でした。バス停から歩いていく人は少数派なのかもしれません。一度林道を横切ると道は駐車場からのコースと合流し、格段に歩きやすくなります。この辺りから左右には無数のカタクリが姿を見せ始めます。時間が早いのか、気温が低いからか、コース前半のカタクリはつぼみ状のものが多かったです。男沼の手前にあけぼの湿原の入口を示す道標が立っているので、寄り道していくことに。カタクリを避けるように歩いていくと周囲は湿地帯となり、そこここにミズバショウの姿を目にすることができました。手元の登山地図には4月下旬からとなっているので、今年はかなり早い開花といえそうです。湿原は周回できるようになっているようでしたが、今の時期はまだ歩く人が少ないのか道形が不明瞭だったので、ミズバショウを見れたことに満足して引き返すことにしました。
【男沼〜仁田沼】
湿原から戻ると男沼はすぐそこです。沼を一周していこうかどうか悩みましたが、くもり空で花もあまり期待できそうになく、風も強くて寒かったので早々に仁田沼へ向かうことにしました。一度緩やかな坂道を上り、おなじくらい下っていくと仁田沼の入口に到着です。入口周辺は湿地帯となっておりコバイケイソウが群落が無数にありました。木道の道を進んでいくと山の上から流れてくる小沢をいくつか横断し、その沢の流れの先に仁田沼の水面があります。かつての仁田沼はミズバショウの名所だったそうですが、数年前に野生動物に荒らされてだいぶ数を減らしてしまったそうです。実際こちらでは数株を目にしただけでした。帰りに立ち寄った土湯温泉のカフェのご主人の話だと、かつては雪中で生育していたミズバショウの新芽が、温暖化で雪解けの時期が早くなったことで育ちきる前に地表にでてしまい、動物の食害にあいやすくなってしまったとのことです。ミズバショウが減ってしまったことは残念ですが、それでも仁田沼が気持ちのいい場所なのは変わりありません。三つの池沼の中では一番小さな沼ですが、もっとも雰囲気のいいところだと思います。仁田沼を一周し終えると、次は思いの滝を目指して森の中を進んでいきます。
【思いの滝〜女沼〜土湯温泉】
思いの滝は、女沼へ向かう道の途中で一時的にコースを外れた急坂を下った先にあります。柵があってあまり近くに寄れないのが残念ですが、遠くから眺めても見事な二段構成の滝でした。新緑や紅葉の時期にはもっと見事な姿を見せてくれることでしょう。ルートに復帰し、ふたたび坂道を下っていくと視界が開けた先に待っているのが女沼です。三つの沼の中ではもっとも大きく、沼というよりは湖といった方が相応しそうな雰囲気でした。この頃になると日差しも出てきて、残雪が白く輝く遠くの山並み(安達太良山の箕輪山でしょうか?)を眺めながら気持ちのいい湖畔歩きを楽しめました。湖畔でゆっくりしていっても良かったのですが、温泉で入浴と食事をしていきたかったので、帰りは小走りで戻ることにしました。湖畔からは少し上り坂がありますが、すぐに下り調子になり、それが土湯温泉まで続いています。あっという間に温泉街に到着です。公衆浴場 中ノ湯で汗を流し、足湯カフェ キャスバルさんでビールとランチをゆっくり楽しんでから帰路に着きました。里山に春の訪れを感じる静かな山旅となりました。
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