トヨニ岳(敗退)



- GPS
- 28:50
- 距離
- 2.9km
- 登り
- 694m
- 下り
- 36m
コースタイム
【二日目】7:00C1発-9:00Co1162-9:30 撤退-11:30C1撤収-12:30 野塚トンネル駐車場
天候 | 【一日目】 晴れのち曇り・夜半より雪 【二日目】 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪が深く手こずる。尾根は稜線までスキー使用可能。Co1162付近は岩陵帯でアイゼン必須 |
写真
感想
2010年の新年山行はピリカヌプリへの挑戦を計画していた。
しかし、大晦日から3日にわたり二玉低気圧の接近により荒れた天気が予想された。
我々は日程を短縮しトヨニ岳を目指したが、結局、撤退した。
野塚トンネル駐車場(広尾側)から西に下りて沢を越えるが雪が積もっていて容易に越えることができた。
天馬街道を進んでいると側面の斜面には雪が乗っていないように見え、スキー登行を断念したが、実際は尾根に乗ると雪が深くワカンの私はズボズボ埋まる。
見かねた同行者が彼のスノーシューを貸してくれるのだがまだ埋まる。
忘年会と新年の餅の食べ過ぎで体重が大幅に増加したこともあるだろうがきっとバランスが悪いのだと思う。
スキー登行を諦めた判断ミスを悔やむと同時にラッセルはワカンでも軽快に登っていく同行者に任せるしか無く申し訳ない思いで後に続く。
途中、野塚岳が意外と格好良く見えて、昨年の残雪期に天気に恵まれた中、HYMLのメンバーと共に稜線を踏んだ思い出に二人で浸る。
稜線に到着するがさすがにこの時期は雪庇はそれほど発達はしていない。
実は楽しみしていたことがある。
それは雪洞泊まり。
雪洞を何とか作れそうな地点を見つけて雪洞づくりを提案すると快く同意してくれた。
作り方なぞ教えてもらいながら本当に楽しく掘っていく。
なかなかおしゃれな雪洞が完成し、うれしさを隠せないままザックを取りに引き返して行く途中でうっかりと雪洞の上に乗ってしまう。
再び雪洞に向かおうとしてザックを背負った途端、雪洞はあえなく崩壊。
崩壊した雪洞の穴の中で唖然と言葉も失いたたずんでいた。
そうしてもしょうがないのでテントを設置。
すき焼きと紹興酒・梅酒で話に花を咲かせる。
夜外に出ると月明かりに照らされたトヨニの山容が美しく、また、眼下には天馬街道の光の帯が見て取れた。
静かで美しい夜だった。
眠りにつく頃から雪がテントを叩くが風がなく快適なテント泊だった。
翌日の朝焼けは神々しかった。
トヨニ岳の雪の斜面を赤く染めるモルゲンロートは筆舌に尽くしがたかったが、カメラが死んだ。
残念だったが感動は今でも心に刻まれている。
崩落した雪洞の穴にテント泊の道具等をデポしテン場を出発する。
前日の稜線は雪はそれなりに締まっていて歩きやすかったのだが、この日は埋まりやすい。
景色も晴れていてとても美しく歩いていて周りを見渡すことで飽きることがない。
9時半を行動停止と決めていた。Co1251付近で9時に近かったので明らかにトヨニ岳頂上には届かない。
行動停止予定時間までとにかくゆっくりと稜線を進むことにした。
左右に太平洋がくっきりと見え、トヨニの大きな山容に感動しながらも時間切れで撤退することとした。
テン場に戻ってしばし休憩後、5時間弱掛かって登ったルートを1時間で下ってしまった。
課題もはっきり見えてきたがお天気にも恵まれた眺望を楽しめた気持ちのいい山行であった。
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