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Yamareco

記録ID: 545374
全員に公開
アルパインクライミング
甲信越

*明星山* P6南壁左岩稜 初めてのアブミ登攀

2014年11月08日(土) [日帰り]
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O-yama mituki その他3人

コースタイム

日帰り
山行
7:12
休憩
0:00
合計
7:12
8:00
45
展望台駐車場
8:45
12
取り付き点
8:57
41
1P目
9:38
44
2P目
10:22
112
3P目
12:14
48
4P目
13:02
32
5P目
13:34
98
6P目
15:12
0
登攀終了
15:12
ゴール地点
北アルプスの北部、姫川の支流の小滝川に一気に300m以上の岩壁となって切れ落ちている壁が明星山P6南壁とフランケである。明星山の岩場は石炭岩で構成され、全体的に傾斜がきつく、岩が脆い。(アルパインクライミングより)
天候 晴れ〜曇り
過去天気図(気象庁) 2014年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
展望台駐車場 10台ほど停められます
トイレ、東屋完備
明星山
存在感がすごい(*_*;
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明星山
存在感がすごい(*_*;
本日のP6南壁左岩稜
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本日のP6南壁左岩稜
右にはフリースピリッツ
アタックしているパーティー
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右にはフリースピリッツ
アタックしているパーティー
フリースピリッツは
ロングルート。

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フリースピリッツは
ロングルート。

本日の取り付き点に二人組が。
左岩稜かな?左フェースかな?
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本日の取り付き点に二人組が。
左岩稜かな?左フェースかな?
展望台駐車場
ここから小滝川へ降り渡渉する
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展望台駐車場
ここから小滝川へ降り渡渉する
今日は渡渉するのに水量多く上流の浅瀬を探して全員ズボンを脱いでパンツ一枚で渡る( ゜Д゜)それでも股の下、腰のあたりまで氷のような水が襲う。
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今日は渡渉するのに水量多く上流の浅瀬を探して全員ズボンを脱いでパンツ一枚で渡る( ゜Д゜)それでも股の下、腰のあたりまで氷のような水が襲う。
渡渉が終わり、凍えて感覚を失い真っ赤になった足を拭きいそいそズボンを履き取り付き点に向かう
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渡渉が終わり、凍えて感覚を失い真っ赤になった足を拭きいそいそズボンを履き取り付き点に向かう
装備を整えスタート
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装備を整えスタート
草付で靴に泥がつく・・・
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草付で靴に泥がつく・・・
大師匠はアプローチシューズで難なく登る。私にはこの小ハングが厄介。先ほどの泥で足のフリクションが全く効かずツルツルぶら下がる。岩が冷たく鋭いので指の腹の感覚が無くなる。仕方なくスリングを出して足がかりを作り登った。
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大師匠はアプローチシューズで難なく登る。私にはこの小ハングが厄介。先ほどの泥で足のフリクションが全く効かずツルツルぶら下がる。岩が冷たく鋭いので指の腹の感覚が無くなる。仕方なくスリングを出して足がかりを作り登った。
下の岩場の師匠が小さく見える。高度感抜群!
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下の岩場の師匠が小さく見える。高度感抜群!
まずは凹角からハング下を右にトラバースして左に折り返すように登る。
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まずは凹角からハング下を右にトラバースして左に折り返すように登る。
Nさんが登ってくる。ビレイ点が狭いので私達とは別のポイントでセルフをとる。
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Nさんが登ってくる。ビレイ点が狭いので私達とは別のポイントでセルフをとる。
Nさん、ヤマちゃんが登ってくるのを見つめる。
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Nさん、ヤマちゃんが登ってくるのを見つめる。
余裕の二人。
私はこの先の核心部にビビりまくっています(*_*)
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余裕の二人。
私はこの先の核心部にビビりまくっています(*_*)
3P目 核心部 
いよいよアブミ登攀開始。
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3P目 核心部 
いよいよアブミ登攀開始。
被った岩の下をじりじり登る
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被った岩の下をじりじり登る
大師匠は華麗に登っていく
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大師匠は華麗に登っていく
アブミ操作に無駄な動きが無い
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アブミ操作に無駄な動きが無い
確かここのあたりのボルトがひとつぷかぷかしていた・・・
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確かここのあたりのボルトがひとつぷかぷかしていた・・・
大師匠に続いてヤマちゃんスタート。
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大師匠に続いてヤマちゃんスタート。
上手にかけかえながら登っていく。
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上手にかけかえながら登っていく。
この後、私も何とか順調に登り切った。とはいえしんどいので一つアブミに乗るたびに息を整えながらなのでゆっくりと。
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この後、私も何とか順調に登り切った。とはいえしんどいので一つアブミに乗るたびに息を整えながらなのでゆっくりと。
続いてNさん。かっこいい向上心のある女性です。
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続いてNさん。かっこいい向上心のある女性です。
4P目
失神テラスから松ノ木テラスへ
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4P目
失神テラスから松ノ木テラスへ
すでに駐車場より上に
対岸の観光客の方々が手を振ってくれるので振り返す(^^)/
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すでに駐車場より上に
対岸の観光客の方々が手を振ってくれるので振り返す(^^)/
松ノ木テラスは落石が多いので上部に十分注意して休憩をとる
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松ノ木テラスは落石が多いので上部に十分注意して休憩をとる
バンドを左にトラバースしてカンテを回り込みながら直上する。
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バンドを左にトラバースしてカンテを回り込みながら直上する。
高度感たっぷりで気持ちいい
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高度感たっぷりで気持ちいい
お腹空いたのでここで休憩
手作りレモンケーキを配給♪
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お腹空いたのでここで休憩
手作りレモンケーキを配給♪
女性陣は大きな松の木でセルフをとる。懸垂下降の為のスリングなどがいくつもありました。
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女性陣は大きな松の木でセルフをとる。懸垂下降の為のスリングなどがいくつもありました。
長いロープのままNさんと私は
知らされないままコンテで歩く・・・
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長いロープのままNさんと私は
知らされないままコンテで歩く・・・
灌木交じりのフェースを上がると大岩に出る
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灌木交じりのフェースを上がると大岩に出る
曇ってきましたが展望とてもいいです(#^^#)
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曇ってきましたが展望とてもいいです(#^^#)
ここを登ると樹林の中のテラスに出て登攀終了。そのまま左へいやらしいトラバースをして下降路目印の松の木へ

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ここを登ると樹林の中のテラスに出て登攀終了。そのまま左へいやらしいトラバースをして下降路目印の松の木へ

下降路はピンクリボンやトラロープがあったものの途中から見失うが最短で無事に降りる。とはいえ登攀同様気の抜けない下降路でした。
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下降路はピンクリボンやトラロープがあったものの途中から見失うが最短で無事に降りる。とはいえ登攀同様気の抜けない下降路でした。
小滝川に架かる鉄管の橋を渡る
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小滝川に架かる鉄管の橋を渡る
ちょっぴり懸垂
本日の女性陣
Nさんからまだ顔出し許可もらっていないので一応塗りつぶし
2014年11月10日 21:13撮影
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11/10 21:13
本日の女性陣
Nさんからまだ顔出し許可もらっていないので一応塗りつぶし
本日の男性陣
いつもいつもありがとう♪
感謝しか言葉がありません。
2014年11月10日 21:13撮影
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11/10 21:13
本日の男性陣
いつもいつもありがとう♪
感謝しか言葉がありません。
明るいうちに降りてきて今日のルートを見上げる。素晴らしくカッコいいお山でした(#^^#)
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明るいうちに降りてきて今日のルートを見上げる。素晴らしくカッコいいお山でした(#^^#)

感想

10月に予定していて台風で流れてしまった明星山P6南壁。左岩稜ルートと左フェースルートとあるけれど今回は左岩稜ルートにチャレンジ。
初めての人工登攀。事前にアブミ練習をしたけれど1週間くらい前から不安で不安で仕方なかった。実際明星山を間近で見たらその迫力に圧倒され本当に今日登れるのか不安で足が震えた。

取り付き点までの渡渉ですが今回は水量が多く、全員ズボンを脱いでパンツで渡渉。
月曜日に仕事仲間にその話をすると大爆笑されてしまいましたが、そうしなければ取り付き点までたどり着けなかったので羞恥心(乙女心?)を捨て思い切ってズボンを脱ぎ去り凍てつく水の中を渡渉。それでも私は少し濡れてしまい、Nさんにいたっては腰まで水に浸かってしまいました。

1P目、草付の後の小ハング。私はここを超えるのが厳しかった。靴に泥が付いて濡れてしまったので石炭岩の性質でツルツル滑ってしまい足が全く効かない。しばらく頑張ったけれど仕方ないのでスリングを出して足がかりにして登った。

一番心配していた核心部の3P目。アブミ登攀。大師匠やヤマちゃんがスルスル登っていく姿をみて、本当に私はここを登ることができるのかどんどん不安になってきた。
自分の番がきた。高度感に怯えてしまうかと思ったけれど、自分の目の前にあるボルトにアブミをかけるそれだけに集中することが出来、想像よりずっとスムーズに登ることができた。とはいえ、ひとつ登るたびに体力を消耗してしまい、息を整えながらゆっくりと登った。アブミに乗り込む時に膝を入れるので後で気づいたら膝にはアザが出来ていた。無事にここを抜けることができて本当に嬉しかった。

下降路は登攀と同じく気が抜けなかった。
目指す松ノ木までのトラバースもとても嫌らしく、またそこからピンクのテープがあるものの、斜度がキツく安定していない。トラロープが出てきても粘土質の滑りやすいルートでとても怖い。トラロープが終わってからは踏み跡があやふやだったけれど比較的スムーズに目的の鉄管の橋に出ることができた。

初めてのアブミ登攀。仲間みたいに綺麗に登れないけれど、まずは何とかクリアできた。いつも素晴らしい技術を見せてくださる大師匠様、優しい仲間達のおかげです。
でも登る技術やルートを見極める力はまだまだ。相変わらず下山するときのトラバースや下降も怖くて腰が引けてしまってバランスが悪い。翌日もこのメンバーで大町の河原でボルダーにチャレンジしたけれど、失敗を恐れて消極的な私はなかなか初心者の域を超えられず。それでも練習などで2回ほどご一緒したNさんと打ち解けこれから一緒に登る機会が増えそう。彼女のポジティブな考え方にとてもいい影響をもらい徐々に自分を変えていけたらと思う山行となりました。

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