*明星山* P6南壁左岩稜 初めてのアブミ登攀

コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:12
天候 | 晴れ〜曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ、東屋完備 |
写真
感想
10月に予定していて台風で流れてしまった明星山P6南壁。左岩稜ルートと左フェースルートとあるけれど今回は左岩稜ルートにチャレンジ。
初めての人工登攀。事前にアブミ練習をしたけれど1週間くらい前から不安で不安で仕方なかった。実際明星山を間近で見たらその迫力に圧倒され本当に今日登れるのか不安で足が震えた。
取り付き点までの渡渉ですが今回は水量が多く、全員ズボンを脱いでパンツで渡渉。
月曜日に仕事仲間にその話をすると大爆笑されてしまいましたが、そうしなければ取り付き点までたどり着けなかったので羞恥心(乙女心?)を捨て思い切ってズボンを脱ぎ去り凍てつく水の中を渡渉。それでも私は少し濡れてしまい、Nさんにいたっては腰まで水に浸かってしまいました。
1P目、草付の後の小ハング。私はここを超えるのが厳しかった。靴に泥が付いて濡れてしまったので石炭岩の性質でツルツル滑ってしまい足が全く効かない。しばらく頑張ったけれど仕方ないのでスリングを出して足がかりにして登った。
一番心配していた核心部の3P目。アブミ登攀。大師匠やヤマちゃんがスルスル登っていく姿をみて、本当に私はここを登ることができるのかどんどん不安になってきた。
自分の番がきた。高度感に怯えてしまうかと思ったけれど、自分の目の前にあるボルトにアブミをかけるそれだけに集中することが出来、想像よりずっとスムーズに登ることができた。とはいえ、ひとつ登るたびに体力を消耗してしまい、息を整えながらゆっくりと登った。アブミに乗り込む時に膝を入れるので後で気づいたら膝にはアザが出来ていた。無事にここを抜けることができて本当に嬉しかった。
下降路は登攀と同じく気が抜けなかった。
目指す松ノ木までのトラバースもとても嫌らしく、またそこからピンクのテープがあるものの、斜度がキツく安定していない。トラロープが出てきても粘土質の滑りやすいルートでとても怖い。トラロープが終わってからは踏み跡があやふやだったけれど比較的スムーズに目的の鉄管の橋に出ることができた。
初めてのアブミ登攀。仲間みたいに綺麗に登れないけれど、まずは何とかクリアできた。いつも素晴らしい技術を見せてくださる大師匠様、優しい仲間達のおかげです。
でも登る技術やルートを見極める力はまだまだ。相変わらず下山するときのトラバースや下降も怖くて腰が引けてしまってバランスが悪い。翌日もこのメンバーで大町の河原でボルダーにチャレンジしたけれど、失敗を恐れて消極的な私はなかなか初心者の域を超えられず。それでも練習などで2回ほどご一緒したNさんと打ち解けこれから一緒に登る機会が増えそう。彼女のポジティブな考え方にとてもいい影響をもらい徐々に自分を変えていけたらと思う山行となりました。
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