Oxfam Trailwalker 2014
- GPS
- 29:38
- 距離
- 96.6km
- 登り
- 5,653m
- 下り
- 5,621m
コースタイム
- 山行
- 9:18
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 9:59
- 山行
- 16:38
- 休憩
- 2:59
- 合計
- 19:37
天候 | 14日 曇りのち小雨 最高気温23度 15日 快晴 最低気温20度 最高気温24度 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:主催者の送迎バスでMTR元朗、元朗よりMTR |
コース状況/ 危険箇所等 |
500m毎に距離柱があります。 |
写真
装備
備考 | 水の補給処はたくさんあるので、1ℓで充分。天気予報は曇りだったが、実際は小雨が降ったり、快晴になった。傘があった方が良かった。 ゴール後は体育館でシャワーを浴びることが出来る。去年の教訓からシャンプーと石鹸は持って行った。ビーチサンダル、荷物をひっかける大きいS字フックがあると良い。 |
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感想
ハイキングクラブのメンバーとOxfam Trailwalker2014に参加。
初参加の去年は完歩が目標だったが、二回目になる今年は30時間以内完歩と目標のハードルを上げた。
そして無事に29時間38分でゴールして目標を達成することが出来た。(ちなみに優勝タイムは11時間56分)
Oxfamは世界の貧困をなくすためのボランティア団体で、世界各地でチャリティーウオークを企画している。香港では毎年11月に開催され、4人一組で100キロを48時間以内に歩くイベントである。同時に寄付をチームとしてHK$7200(10万円)以上集める必要もある。集められないと来年以降のイベントに参加できない。大変人気のあるイベントのため、ハイキングクラブからは10組申し込んだが当選したのは2組だけ。私は幸運にも昨年に引き続き当選した。
http://www.oxfamtrailwalker.org.hk/
当日は14時スタート。狭い山道にも関わらず、全部で1200組(4800人)が参加するため、スタート時間が5つに分かれており、一番早いスタートは9時だが、我々は最後のスタート。
今年は目標時間があるため、事前にチェックポイント(CP)毎の区間タイムを設定し、練習で歩くペースを確認して本番を迎えた。
個人的には月曜日から木曜日まで仕事で残業と出張者との会食が立て込み、疲労気味。胃も疲れてもたれて、お腹が張っていた。また木曜日の夜はひどい下痢になった。今になって考えれば、本番を控え、知らず知らずに緊張していたのかもしれない。
気象状況だが、天気予報では、二日共曇りで少し小雨がぱらつくという予報だった。
実際、初日は日が暮れてから夜半まで雨がぱらついた。しかし3時過ぎには月が見え出し、翌日は快晴。予想外に暑くなった。ちなみにもともと香港の11月は天気が良く、雨が殆ど降らない。
さて肝心のレースだが、最初の二区間は急にハイキングクラブの主催者であるQ氏が同行してくれることになった。(本人が歩きたかっただけ)その為、5人でスタート。曇っていて歩きやすい。途中で休もうかと話したが、メンバーはまだまだ歩けるとのことで、CP1西湾を過ぎて海岸に出たところで初めての休憩。3時間以上休み無く歩いていたことになる。
小休止で持ってきたおにぎりを食べ、ちょうど日暮れの時間だったためライトをつけて出発。そしてCP2では、水の補給とバナナを食べただけで、座りもせずに出発。Q氏とはここでお別れ。牛耳石山への急登をこなしたところで小雨がぱらつきだす。嶂上で二回目の休憩。
その後、一旦下ってから標高差250mを一気に登り、鶏公山の頂上で三回目の小休止を入れ、サポートメンバーの待つCP3に下る。この下りで予想していたより早く12時半に出発した同じハイキングクラブのもう一つのチームに追いつき、2チーム同時、夜10時半に全行程の3分の1地点に当たるCP3に到着した。
我々は予定通り。もう一つのチームは少し遅れているのか?ここでは、昨年同様そうめんとたこ焼きが振舞われた。茗荷とスダチがそうめんに入っておりおいしい。たこ焼きは焼きたてをハフハフして食べる余裕が無く、少し冷めたのをおいしくいただく。しかしゆっくりすることも出来ず、30分休憩の後、11時にはもう一つのチームに先立ち出発した。
その後も小雨がぱらつく中、順調に歩く、馬鞍山の肩まで標高差300mを登り、途中昴平で一回小休止をしただけで、4時間でCP4まで歩ききることが出来た。ここCP4は地形の関係か風が強い。雨は上がったが、長袖と雨具を着込んで寝転がる。寝られると思ったが結局風の冷たさとCP特有のガヤガヤとした雰囲気で寝付けず、15分程休んで出発した。その次は少し早いが沙田坳で小休止。夜中なのに売店が開いているので天葵紫貝茶(香港の薬草茶)を購入した。その後、獅子山の北側中腹を巻いて進み、獅子山西側の東屋がある地点で、メンバーが寝たいというので草地に転がって10分程寝る。予定外の所で休んだ為、CP5筆架山は水の補給のみで直ぐに出発した。
しかしこの辺りからメンバーの一人の膝に痛みが出て、まともに階段を降りれなくなった。ストックを突きながら降りるが、最初ほど歩くスピードが上がらない。
大捕公路に出たところで小休止。ここで、昨年は一緒に歩いたものの、CP7でリタイアしてしまったメンバーと一年ぶりの再会。彼は、昨年リタイアして皆に迷惑をかけたので、今年はチームでの参加を見送り、勝手に一人で歩いているとのこと。前日朝九時に出発してここまで22時間かかって到着したそうだ。昨年よりも元気そうで何より。(結局彼は36時間かかってゴールして、昨年の雪辱を見事に果たした。)
CP6ではうどんを食べる。ここのうどんはおいしい。出汁が味噌、醤油、トマトの三種類あったため、三杯とも頂く。どれもおいしかった。一旦城門水塘に下って10分程歯磨きタイム。そして昨年は暑くて予想外に時間が掛かって大変だった標高差330Mの針山に取りつく。しかし今年はまだ8時台で涼しいこともあり、木陰が少ない道だが休むことなく登り切ることが出来た。更に頂上も通過。下り切って舗装道路に出た地点にある水の補給地点で休憩を入れる。その後はもう一度草山に登る途中にある補給地点で立ち休憩をしながらバナナと飲み物をもらうが、すぐに出発、草山を越えてスタートから21時間経過した11時過ぎにCP7の鉛鑛坳に到着した。昨年おいしくなかったカップラーメンには手を出さず、気持ちの良い日陰の草地に寝転がり大休止。ここまでで全体の3分の2、70キロ弱を歩いたことになる。本当の勝負は後半CP6を過ぎてからCP8までだと思っていたが、ここまでほぼ予定通りに歩けており、一安心。膝を痛めたメンバーも頑張ってくれている。
ここからは、香港最高峰標高958Mの大帽山にコース中の最大標高差550Mを登る。一番暑い時間で、日陰も無いが、標高が高い分、気温が低く、風も通り、何とか歩ける。景色も良く、中国本土の街や山も見える。舗装道路に出た所で一回休憩を入れたが、その後は休むことなく山頂を越えて舗装道路を下り始めた。
すると山の反対側にあるCP8から大帽山中腹まで待ちかねたサポーターが山を登って迎えに来てくれる。とっても嬉しい瞬間。ハイタッチをしながら下り、2時過ぎにはCP8に到着した。予定より30分程度早い。ここではカレーうどん、いなり寿司、ぜんざいを頂く。餅の焼き具合が最高。またサポート隊長が、膝を痛めたメンバーの為にハイキングクラブのメンバーあちこちに連絡をして膝サポーターを何種類か集めておいてくれた。少し長めに休みを取ったものの、30時間を切れる可能性を残して2時45分に出発。再びQ氏ともう一人の計2人が伴走してくれることになり、総勢6人で歩き出す。歩き出すと膝サポーターを借りたおかげで膝を痛めたメンバーも随分と痛みがましになったようで当初のスピードが復活。快調に飛ばす。
しかししばらく歩くと満腹感も手伝い、眠気が襲ってきた。走ると目が覚めると言われ、CP9の大欖涌まで先に走って行き、皆が来るまで寝て待つことにする。その結果、CP9には皆より20分程早くついて寝ることが出来た。
CP9を出発して大欖涌水塘沿いを歩いているうちに二日目の夕暮れ。きれいな夕日が湖の向こうに沈んでいく。そして湖岸を抜けて舗装道路に出たころには真っ暗になっていた。しかし30時間に間に合うかどうかギリギリの為、休みも取らずに歩く。眠いメンバーはガムをかみ、足が痛いメンバーは階段を片足ずつゆっくり降りる。そして何とか無事に4人そろってゴールすることが出来た。
Oxfamのサポート事情について。
飲料は水、ジュース等補給可能な地点が、各CP(チェックポイント)を中心にコース中で合計15か所位、設置されていた。各補給場所で補給すれば、途中は次の補給場所までの距離、時間を考え1L程度の水を持っていれば十分だった。事前の案内に記載されている補給地点もあれば、記載されていない補給地点もいくつかあった。但し毎年同じ地点で補給が受けられるようで、昨年同様の地点で補給を受けることが出来た。ちなみに記載されていない補給地点は、針山を下って、草山への登りの途中が一箇所。大帽山への登りで登山道から舗装道路に出たところにある東屋がもう一箇所。
食糧も各CPを中心に提供されるが、ピーナッツバターかジャムが塗られている香港のぱさぱさの食パンが中心。CPによっては、バナナ、梨やうどん、カップラーメンが提供されているがトレイル中の各一カ所のみのため、十分ではない。
個人的に、CP7のカップラーメンはおいしくないが、CP6で提供されるうどんはおいしかった。
我々のハイキングクラブは独自にサポート隊がCP3とCP8に来てくれて、ソーメン、カレーうどん、いなりずし、おにぎり、たこ焼きから、コーラ、ジュース、ケーキとさまざまな食料、飲料を準備してくれた。他のチームもサポート隊がいる為、場所取りは大変らしい。更に今回は膝を痛めたと事前にメールをしたら、サポート隊がCP8に膝のサポーターを持ってきてくれた。クラブとしてイベントに参加して10回以上の経験があり、サポートメンバーは過去に自身がレースに参加したことがある経験者が殆どのため、自分の経験から何が欲しいか、必要か知り尽くしている。ものすごく的確で心のこもったサポートをして頂いた。感謝。
コメント
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20年前に会社の上司に無理矢理引っ張りこまれて参加しましたが当時は申込すれば必ず参加できましたね。香港マラソンもそうですが申込にPCの前で粘らないと参加できないような大会とか、ポイント制の大会とかは敬遠してサッと申込完了する大会に専念してます。
登ってから後で狗牙嶺のレコ拝見しましたが
気になるポイントは結構共通してますね。狭い香港だから当たり前かもしれませんが。
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