大田神社〜上賀茂神社☆雨の合間に杜若を愛でに
- GPS
- 01:20
- 距離
- 2.4km
- 登り
- 19m
- 下り
- 19m
コースタイム
- 山行
- 0:44
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 1:20
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この日は日がな雨の予報ではあったが、午後になって雨が止む。太田神社の杜若が見ごろを迎えている頃だろうと思い、傘をさして雨の中を歩くことを覚悟で大田神社に出かける。まずは深泥池に立ち寄るとこちらでも白花の杜若が見ごろを迎えていた。数年前に見た時には黄花の杜若もあったのだが、今年は見当たらないところを見ると刈り取られたのだろう。黄花は外来種らしい。
大田神社に移動すると数組の人が訪れていた。杜若の群生はまさに見ごろだった。杜若を鑑賞していると「地味な花やけど上品やわー」というご婦人の声が聞こえてくる。まさにその通りだろう。杜若が生える池は大田の沢と呼ばれるが、深泥池と同様に1万年以上まえからこの地に存在した湿原の名残らしい。
神社の社殿に向かうと参道の脇の小さな流れの中から大きな蛙の鳴き声が聞こえる。鳴き声のする方に視線を凝らすが一向にカエルの姿を捉えることが出来ない。タゴガエルというこの大田神社にのみ棲息するカエルの変種らしいが、岩の下で鳴いていることが多く、滅多に姿を見せることがないというのが残念だ。
上賀茂神社に向かって住宅地の中を進むと、行き止まりになる。住宅地の裏手にある二葉神社に登ると薄暗い境内はどことなく不気味な気配を漂わせている。ここからは上賀茂神社に向かって何本もの朱色の鳥居が続いている。二葉神社は稲荷様を祀る神社であった。
坂を降ったところには渉渓園と呼ばれる小さな庭園がある。中に入るとその中心部ではスダジイの巨樹が枝を大きく広げている。綺麗な苔の中を小さなせせらぎが蛇行しながら流れている。
上賀茂神社の境内に入ると椅子が並べられ、人々が祭りの準備に勤しんでいるようだ。明日は葵祭の日であったことに思い至る。
上賀茂神社を出ると門前の名物「やきもち」を買いに行く。お土産用に5個入りを12袋と大量に注文されたご婦人がおられ、その次のご婦人は購入した数袋を真空パックに替えて欲しいと言われる。お店の人達はやきもちを包装するのに忙しく、なかなか購入するまで時間がかかる。
上賀茂神社の東側には道沿いに神社から流れ出る川が流れ、家々との間には石橋が架けられている。土塀の古い家並みが続くが、ここは古くから上賀茂神社に仕える神官たちが構えた家々が連なる社家町となっているらしい。
すぐ左手にはすぐきで有名ななり田屋がある。中に入ってみると古い家屋の中ではすぐきのみならず様々な種類の漬物が売られている。すぐきの他に水茄子の糠漬けと小茄子の辛子漬けを買い求めた。
通りを歩くと大きなクスノキがあり、その手前にはなぜか今や見かけることの少なくなった電話ボックスがある。反対側には小さな祠があり、その前には神輿が用意されていた。ここでも明日はお祭りなのだろう。ここは藤木神社と呼ばれるところで太田神社とともに上賀茂神社の境外社らしい。他には久我神社と総神社があるらしい。
通りを進むとモダンな店構えの銭湯がある。露天風呂も併設した銭湯らしいが、この六月いっぱいで店じまいをするらしい。あとはわずかに歩いて車を停めたコインパーキングに戻る。最後まで雨は降り出さなかった。短い間であったが、久しぶりに上賀茂の街を堪能することが出来た。
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