上多古谷 上谷



- GPS
- 11:26
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,325m
- 下り
- 1,506m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープ、ハーケン、カムを使用 伯母谷覗まで詰めるなら、初心者向けの沢とは言えないかも… |
写真
感想
大峰の沢の中では初心者向けという上多古川上谷に行ってきた。
「関西起点沢登りルート100」の遡行図が参考
ゴールマークの車道脇に駐車。
まだ少し薄暗いが、準備をして出発する。
林道終点まで歩く。林道突き当りからは道は山道(杣道)に変わる。
しばらく山道を歩くと、スタートマーク地点で鉄橋が出てくるので、そこから入渓。
苔むした岩と新緑が美しい沢だ。
牛呼滝まではポンポン滝が出てきて楽しい。
ショルダーで上がったり、直登したり、巻いたりする。
人気沢だけあって、巻き道もしっかりしている。
岩と岩との間をくぐって登る滝が出てくると、次はいよいよ牛呼滝だ。
黒い岩にぽっかり穴が開いて、そこに水がドドッと落ちている。
えらく威圧的な滝なので、気持ちが負けてしまった。見た瞬間に直登はナシ、巻き決定。
しかし、巻くにしても周りは急な泥壁でけっこう怖そう。
岩の間をくぐる滝の手前までもどって、微尾根状にとりつく。
下部10mほどは岩と木でモンキークライム。ちょっと怖いので、一瞬だけロープを出したが、必要なかったでしょう。尾根上に登り上がると、杣道がついていた。そのまま杣道をたどって、滝上へ。
牛呼滝を越えたらもう安心。
あとは穏やかな渓相に、少し滝が出てくるが特に問題はないだろう…と考えていたが、co1150m二股上で2段12mの滝に行きあたる。
どう考えても登るのは左岸。
左岸の下部10m弱ほどは傾斜が緩く、普通に登れる。テラスを挟んで、上部3mがかなり悪そう。水流の中につっこめば行けそうだが、なかなか水勢も強い。何よりピンがない。
巻くなら左巻きだが、かなり大巻きになりそうだ。
う〜ん…どうしようかと悩んでいると、なんとS藤がリードしてみるという。
すげえや…
テラスまで上がって、ハーケンで1ピン目をとる。
S藤が雨具のフードをヒョイとかぶって、いよいよ登攀開始!
ガンガン水を浴びるシャワークライムに果敢に挑み、大激闘の末完登
結果的に、この1ピッチのみとても怖かった。
水流中にはそれなりにホールド・スタンスがある。クラックもあるので、2ピン目はカムが使えた(まさか使うとは…)。
落ち口で区切って、上げてもらう。
そのまた上にも滝があったが、これは左岸から登れば特に問題はナシ。
一応、ロープを出してもらった。
なんだかんだでこの滝でかなり時間がかかった。
この滝が間違いなく核心でしょう。
あとは本当に詰めるだけ。
だんだん沢の両側が城塞のような崖になっていくが、上谷だけが崖の間を縫って上へ
上へと続いていく。不思議で爽快な詰めだった。
登山道に交差して遡行終了。
迫力満点の伯母谷覗を見て、登山道を下って下山。
思いがけず大激闘の沢になった。
牛呼滝までなら手ごろな初心者向けの沢だが、核心は2段12m滝でしょう。上まで詰めるとしたら初心者向けとは言えないのではないか。
ただ、詰め、伯母谷覗は一見の価値あり。詰めて大充実。。
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