滋賀 東山〜海津大崎 道なき疎林を歩く

コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
暖かい秋晴れの日、滋賀県永原駅から東山に登って海津大崎へ出るルートを歩きました。
永原駅から歩いて登山道に入り、踏跡のない道を地図を見ながら東山へ急登を上がります。途中、竹生島が見える見晴らしのよいところで昼食。東山からは落ち葉の綺麗な尾根を進み、急坂を踏ん張りながら下ると、その先は360度琵琶湖を望む岬へ到着。
山を登り眺望を楽しんだ先で琵琶湖の湖面にタッチするという、バラエティーに富んだ面白いルートでした。
三宮から電車で2時間あまり。永原駅を降りるとどんよりした空、湖北の風は冷たい。小さな集落を抜けると登山口には鹿除けの大きなフェンス。鍵を開け進むと、まわりは高い杉林、ごろごろ石に枯れ枝、枯葉が重なり歩きにくい。1時間ほど登りの連続。ふぅふぅ汗だくで登りきると地蔵尊の祠があり万路越峠到着。かつては湖北と湖西を結ぶ道だったらしい。
ここからは尾根をアップダウン。鹿の糞がコロコロ。熊もいるらしい。「熊が出てきたら格闘するよ」と男性陣は頼もしい??
空はしだいに明るくなり、枝打ちされた杉林に射す木漏れ日が優しく美しい。尾根を歩くこと1時間半。はるかに大谷山や赤坂山が見え「もう〜シャリバテ〜!」の声が聞こえ始めた頃、反射板があり竹生島が見える見晴の良いところに到着。ここでゆっくりと昼食。ここから東山はすぐだった。山頂は眺望はなく三角点と小さな表示があるのみ。
東山からは、しばらくのんびりと落ち葉の綺麗な道を進んだがやがて激下りが…。標高差400mを一気に下る。転げ落ちないように慎重に踏ん張りながら歩く。すると琵琶湖の湖面が輝いているのが木陰から見えたと思ったら、突如一面琵琶湖の眺望が広がり岬の突端に到着していた。琵琶湖の波打際に降り湖面にタッチすると、すっと緊張が解けた。
帰路はマキノ駅まで湖畔の遊歩道を歩く。振り返ると登った尾根がストンと岬に落ち、本当に山が湖岸までせまっている。「不思議なルートだったなぁ。タイトルは『ゆっくり歩く』だったけど、実際はタフに歩こうだった」などと思いながら早足で駅へ急いだ。
道標もなく踏跡不明の道を、何度も地図を確認しながら、大木をまたぎ、枯れ枝をバリバリと踏みながら山を登り、尾根から琵琶湖に降りるコースはとても変化にとんだ面白いコースだった。
CLは何度か一人でこの静けさを楽しんで歩いたそうで、山行中他の登山者にも会わず本当にひっそりとした自然のままのルートだった。(SA)
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