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記録ID: 5590391
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ハイキング
北アメリカ

アメリカ西部の旅;(6)ブライスキャニオン(Bryce Canyon)  奇岩の展望とハイク

2023年05月29日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.8km
登り
137m
下り
197m

コースタイム

日帰り
山行
1:30
休憩
0:40
合計
2:10
9:10
10
スタート地点(Inspiration Point)
9:20
9:30
30
Sunset Point
10:00
10:10
20
トレイル引き返し点
10:30
10:40
20
Sunset Point
11:00
11:10
10
Sunrise Point
11:20
ゴール地点(Sunset point 駐車場)
・ブライスキャニオンは、崖の上(Rim)沿いにトレイルがあるとともに、崖から谷間へ下るトレイルが、地図上では何本かある。

・今回は、まず ”Inspiration Point” で展望を楽しんだのち、”Sunset point” まで、ツアーバスで5分ほど移動した(徒歩移動も可能)。
続いて "Sunset Point" から谷間へ下るトレイルを標高差で約100m 下り、登り返してから、リム上のトレイルを ”Sunrise point"まで歩いた。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
JTBのツアーに参加したので、ブライスキャニオンのホテルまではツアーバスでアクセス。

ホテルから、「国立公園」内の展望ポイント、ハイキングの場所までも、ツアーバスを利用(約10分)。歩いていくこともできる。
コース状況/
危険箇所等
ブライスキャニオンのトレイルはよく整備されており、空身の観光客も多く歩いていた。但し、脆い地質のため、一部のトレイルは閉鎖となっていた。
その他周辺情報 ・宿泊したホテルは、ブライスキャニオンの観光拠点、ブライスキャニオンシティ(Bryce Canyon City)ににある、「ベストウエスタンホテル ルービーズイン(Ruby's Inn)」。
このホテルでは、食事だけもできるし、みやげもの屋も併設されている。

・なお、今回 時間が無くて立ち寄れなかったが、「国立公園」敷地内には、ビジターセンターもある。
この日の午前中はブライスキャニオン(Bryce Canyon)の観光とハイキング

まずは、”Inspiration Point” の駐車場からリム(Rim)上の小高いところへと少し歩く
2023年05月29日 23:48撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/29 23:48
この日の午前中はブライスキャニオン(Bryce Canyon)の観光とハイキング

まずは、”Inspiration Point” の駐車場からリム(Rim)上の小高いところへと少し歩く
”Inspiration Point” に着くと・・

「うわっ なんだ! この風景は!?」という 奇景が広がっていた
2023年05月29日 23:45撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/29 23:45
”Inspiration Point” に着くと・・

「うわっ なんだ! この風景は!?」という 奇景が広がっていた
良く見ると、赤っぽい尖塔状の奇岩が、台地から無数に生えてきているような、凄い眺めだ
(これらの尖塔は、"Hoo Doo" と呼ぶらしい)
2023年05月29日 23:56撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/29 23:56
良く見ると、赤っぽい尖塔状の奇岩が、台地から無数に生えてきているような、凄い眺めだ
(これらの尖塔は、"Hoo Doo" と呼ぶらしい)
奇岩地帯の奥、谷の下流側は木々の緑もあり、その色彩のコントラストも素晴らしい
2023年05月29日 23:56撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/29 23:56
奇岩地帯の奥、谷の下流側は木々の緑もあり、その色彩のコントラストも素晴らしい
”Inspiration Point” からリム(Rim)を望むと、リムの西側は平たい森林(高原)地帯、リムの東側は浸食された奇岩地帯と、地形、風景が見事に分かれている
2023年05月29日 23:57撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/29 23:57
”Inspiration Point” からリム(Rim)を望むと、リムの西側は平たい森林(高原)地帯、リムの東側は浸食された奇岩地帯と、地形、風景が見事に分かれている
リム直下を見ると、いかにも脆そうな砂岩質の地質で、浸食が現在進行形なのが良く解る
2023年05月30日 00:06撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:06
リム直下を見ると、いかにも脆そうな砂岩質の地質で、浸食が現在進行形なのが良く解る
リムに立っていた、孤高の松の木。
根っこ部分は浸食によって浮き上がってしまっているが、まだ生きている
2023年05月30日 00:09撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:09
リムに立っていた、孤高の松の木。
根っこ部分は浸食によって浮き上がってしまっているが、まだ生きている
生命力のシンボルのような、あるいは「不撓不屈」というべきか、なにとなく象徴性を感じる木だった
2023年05月30日 00:09撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:09
生命力のシンボルのような、あるいは「不撓不屈」というべきか、なにとなく象徴性を感じる木だった
続いて、”Sunset point” へ移動し、角度を変えて展望を楽しむ
2023年05月30日 00:40撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:40
続いて、”Sunset point” へ移動し、角度を変えて展望を楽しむ
”Sunset point” から、先ほどまでいた ”Inspiration Point” を望む。
この崖を形成している地層が、きれいな水平の成層構造をしているのが良く解る(白亜紀の海成堆積層)
2023年05月30日 00:42撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:42
”Sunset point” から、先ほどまでいた ”Inspiration Point” を望む。
この崖を形成している地層が、きれいな水平の成層構造をしているのが良く解る(白亜紀の海成堆積層)
”Sunset point” からは、谷へと下るトレイルが続いており、人が歩いているのが見える。
1時間ほど時間があるので、自分もトレイルを歩いてみよう
2023年05月30日 00:44撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:44
”Sunset point” からは、谷へと下るトレイルが続いており、人が歩いているのが見える。
1時間ほど時間があるので、自分もトレイルを歩いてみよう
このトレイルは道幅も広くて歩きやすいので、空身の観光客も沢山 歩いていた
2023年05月30日 00:44撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:44
このトレイルは道幅も広くて歩きやすいので、空身の観光客も沢山 歩いていた
少し下ると、印象的な尖塔がある。上部にはキャップドロック(Capped rock)が乗っかっている。「ハンマーヘッド(Hammer head)」という名前の尖塔らしい
2023年05月30日 00:46撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:46
少し下ると、印象的な尖塔がある。上部にはキャップドロック(Capped rock)が乗っかっている。「ハンマーヘッド(Hammer head)」という名前の尖塔らしい
トレイルを下ってゆくと、赤い岩壁が圧倒的な存在感を示してくる
2023年05月30日 00:51撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:51
トレイルを下ってゆくと、赤い岩壁が圧倒的な存在感を示してくる
ところどころには、このような、穴の開いた岩壁もあった。
(ガイド地図によると、そのまんま”Window” という地形名称で、浸食が進む一過程らしい)
2023年05月30日 00:53撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 0:53
ところどころには、このような、穴の開いた岩壁もあった。
(ガイド地図によると、そのまんま”Window” という地形名称で、浸食が進む一過程らしい)
更にトレイルを下ると、谷底状になってきた、両側は絶壁となっている
2023年05月30日 01:00撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:00
更にトレイルを下ると、谷底状になってきた、両側は絶壁となっている
このトレイルは更に下へと続いているが、時間の制限もあるし、ここらで一休みして引き返すか、、
2023年05月30日 01:00撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:00
このトレイルは更に下へと続いているが、時間の制限もあるし、ここらで一休みして引き返すか、、
絶壁の谷から上を見上げると、蒼空と雲が はるかに遠い
2023年05月30日 01:00撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:00
絶壁の谷から上を見上げると、蒼空と雲が はるかに遠い
岩でできた超高層ビルが、のしかかってくるような大迫力
2023年05月30日 01:06撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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岩でできた超高層ビルが、のしかかってくるような大迫力
このトレイルの中間部は、谷が両側から岩壁に挟まており、(NYの摩天楼街である)「ウオール街」という別名もあるらしい
2023年05月30日 01:07撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:07
このトレイルの中間部は、谷が両側から岩壁に挟まており、(NYの摩天楼街である)「ウオール街」という別名もあるらしい
このトレイルでは花をほとんど見かけなかったが、休憩したポイントには、黄色い可憐な花が咲いていた
2023年05月30日 01:08撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:08
このトレイルでは花をほとんど見かけなかったが、休憩したポイントには、黄色い可憐な花が咲いていた
さて、一休みしたので、トレイルを登り返そう。
この絶壁の谷はすごく印象的で、同じような写真を、ついつい写してしまう
2023年05月30日 01:10撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:10
さて、一休みしたので、トレイルを登り返そう。
この絶壁の谷はすごく印象的で、同じような写真を、ついつい写してしまう
トレイルを登り返してゆくと、
再び、「ハンマーヘッド」尖塔が見えてきた
2023年05月30日 01:13撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:13
トレイルを登り返してゆくと、
再び、「ハンマーヘッド」尖塔が見えてきた
「ハンマーヘッド」尖塔を主役に、、
2023年05月30日 01:15撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:15
「ハンマーヘッド」尖塔を主役に、、
尖塔群は、なんとなく、チェスの駒が立ち並んでいるようにも見える
2023年05月30日 01:18撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:18
尖塔群は、なんとなく、チェスの駒が立ち並んでいるようにも見える
さて、1時間ほどのトレイル歩きを楽しみ、リムへ戻って来た
ここからリム沿いに、”Sunrise Point”まで、景色を眺めながら歩く
生えている草は、現地ガイドによると、ジェニパーというヨモギ類の草
2023年05月30日 01:49撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 1:49
さて、1時間ほどのトレイル歩きを楽しみ、リムへ戻って来た
ここからリム沿いに、”Sunrise Point”まで、景色を眺めながら歩く
生えている草は、現地ガイドによると、ジェニパーというヨモギ類の草
”Sunrise Point” にて、同じツアーのメンバーも写真を撮りまくり
2023年05月30日 02:03撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 2:03
”Sunrise Point” にて、同じツアーのメンバーも写真を撮りまくり
”Sunrise Point” から、”Sunset point” 、”Inspiration Point” 方向の眺め
2023年05月30日 02:02撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 2:02
”Sunrise Point” から、”Sunset point” 、”Inspiration Point” 方向の眺め
同じく)”Sunrise Point”からの下の眺め。

3時間ほどの観光、ハイキングもこれで見納めか、、もう少し時間があると良かったな。
2023年05月30日 02:02撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/30 2:02
同じく)”Sunrise Point”からの下の眺め。

3時間ほどの観光、ハイキングもこれで見納めか、、もう少し時間があると良かったな。

感想

アメリカ西部の旅も、この日が、大自然の観光の最後の日。

ブライスキャニオン(Bryce Canyon)という場所は、自分も良く知らない観光地で、実は、それほど期待はしてなかった。

・・が、見て、歩いてみると、なんというか、まさに「奇景」というべき、不思議な光景が広がる場所で、数時間の観光、ハイキングでは物足りないほど、印象的な場所だった。

コロラド台地が浸食されて形成された、尖塔状の奇岩が見渡す限り続き、その間を通るトレイルを歩くと、まるで別の惑星を歩いているような感もあった。

なお、これらの尖塔状の奇岩は、現地の言葉では、”Hoo Doo”(フードゥ)と呼ぶらしく、説明板によると、雨水の浸食だけでなく、ブライスキャニオンは約2400mと標高が高いので、晩秋〜冬場〜春先の、「凍結溶解作用」も加わっての浸食作用で形成されるらしい。

また、この付近の地層は、赤っぽい砂岩質の地層だが、グランドキャニオンの地層最上位(ペルム紀)より更に上位の、白亜紀の海生堆積層だそう。岩相的には砂岩で、圧密が足りてないのか、見た目でも脆そうな感じだった。

また「メイドの土産」としたい、素晴らしい思い出ができた。

※ 写真のキャプチャーでは「ハンマーヘッド」と書いた奇岩は、
  正式には、"Thor"s Hamer” (雷神のハンマー)という名前

=============================
(参考1;前日の旅) アメリカ西部の旅;(5)アンテロープキャニオン(Antelope canyon)+ ホーシュシューベント(Horse shoe Bend)観光

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5600362.html

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(参考2;ウイキペディア(英語版)「ブライスキャニオン」の項

https://en.wikipedia.org/wiki/Bryce_Canyon_National_Park

====================================
(以下、ブライスキャニオンの地質について、自分用メモ)

 ・ブライスキャニオンの崖を形成している地質は、(文献1)、
 (文献2)によると、以下の地層で構成されている。
・”Claron”層(群);古第三紀暁新世〜始新世(約55〜35Ma)
  の湖成層(主に、石灰岩を交えた泥岩)
 ・この時期、この一帯には巨大な淡水湖が形成され、
  この堆積層は、そこに堆積した地層

 ・泥岩部分は浸食に弱く、"Hoo Doo"の形成を促進した。
 ・石灰岩部分は相対的に浸食に強く、”Hoo Doo”の先端部、
  キャップロック(Cap rock)になっていることが多い。

 ・”Claron”層(群)は、色合いの違いで、2つに細分化される。
  上部の白っぽい層("White Menber")は、主に湖内の堆積物
  中下部の赤っぽい層(”Pink Menber”)は、主に湖に流入していた
  河川性の堆積物

(文献1) R.L. Hopkins
” Hiking , The Southwest' Geoglogy
〜 Four Corners Resion 〜 ” のうち、
  No.33 ”Bryce Canyon ” の項 (p186〜190)

(文献2)ビジターセンターによる、
  ブライスキャニオンの地図と説明パンフレットのうち、以下の項
   (Geology of Bryce Canyon)

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