アメリカ西部の旅;(6)ブライスキャニオン(Bryce Canyon) 奇岩の展望とハイク

- GPS
- --:--
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 137m
- 下り
- 197m
コースタイム
- 山行
- 1:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 2:10
・今回は、まず ”Inspiration Point” で展望を楽しんだのち、”Sunset point” まで、ツアーバスで5分ほど移動した(徒歩移動も可能)。
続いて "Sunset Point" から谷間へ下るトレイルを標高差で約100m 下り、登り返してから、リム上のトレイルを ”Sunrise point"まで歩いた。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ホテルから、「国立公園」内の展望ポイント、ハイキングの場所までも、ツアーバスを利用(約10分)。歩いていくこともできる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ブライスキャニオンのトレイルはよく整備されており、空身の観光客も多く歩いていた。但し、脆い地質のため、一部のトレイルは閉鎖となっていた。 |
その他周辺情報 | ・宿泊したホテルは、ブライスキャニオンの観光拠点、ブライスキャニオンシティ(Bryce Canyon City)ににある、「ベストウエスタンホテル ルービーズイン(Ruby's Inn)」。 このホテルでは、食事だけもできるし、みやげもの屋も併設されている。 ・なお、今回 時間が無くて立ち寄れなかったが、「国立公園」敷地内には、ビジターセンターもある。 |
写真
まずは、”Inspiration Point” の駐車場からリム(Rim)上の小高いところへと少し歩く
この崖を形成している地層が、きれいな水平の成層構造をしているのが良く解る(白亜紀の海成堆積層)
ここからリム沿いに、”Sunrise Point”まで、景色を眺めながら歩く
生えている草は、現地ガイドによると、ジェニパーというヨモギ類の草
感想
アメリカ西部の旅も、この日が、大自然の観光の最後の日。
ブライスキャニオン(Bryce Canyon)という場所は、自分も良く知らない観光地で、実は、それほど期待はしてなかった。
・・が、見て、歩いてみると、なんというか、まさに「奇景」というべき、不思議な光景が広がる場所で、数時間の観光、ハイキングでは物足りないほど、印象的な場所だった。
コロラド台地が浸食されて形成された、尖塔状の奇岩が見渡す限り続き、その間を通るトレイルを歩くと、まるで別の惑星を歩いているような感もあった。
なお、これらの尖塔状の奇岩は、現地の言葉では、”Hoo Doo”(フードゥ)と呼ぶらしく、説明板によると、雨水の浸食だけでなく、ブライスキャニオンは約2400mと標高が高いので、晩秋〜冬場〜春先の、「凍結溶解作用」も加わっての浸食作用で形成されるらしい。
また、この付近の地層は、赤っぽい砂岩質の地層だが、グランドキャニオンの地層最上位(ペルム紀)より更に上位の、白亜紀の海生堆積層だそう。岩相的には砂岩で、圧密が足りてないのか、見た目でも脆そうな感じだった。
また「メイドの土産」としたい、素晴らしい思い出ができた。
※ 写真のキャプチャーでは「ハンマーヘッド」と書いた奇岩は、
正式には、"Thor"s Hamer” (雷神のハンマー)という名前
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(参考1;前日の旅) アメリカ西部の旅;(5)アンテロープキャニオン(Antelope canyon)+ ホーシュシューベント(Horse shoe Bend)観光
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5600362.html
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(参考2;ウイキペディア(英語版)「ブライスキャニオン」の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Bryce_Canyon_National_Park
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(以下、ブライスキャニオンの地質について、自分用メモ)
・ブライスキャニオンの崖を形成している地質は、(文献1)、
(文献2)によると、以下の地層で構成されている。
・”Claron”層(群);古第三紀暁新世〜始新世(約55〜35Ma)
の湖成層(主に、石灰岩を交えた泥岩)
・この時期、この一帯には巨大な淡水湖が形成され、
この堆積層は、そこに堆積した地層
・泥岩部分は浸食に弱く、"Hoo Doo"の形成を促進した。
・石灰岩部分は相対的に浸食に強く、”Hoo Doo”の先端部、
キャップロック(Cap rock)になっていることが多い。
・”Claron”層(群)は、色合いの違いで、2つに細分化される。
上部の白っぽい層("White Menber")は、主に湖内の堆積物
中下部の赤っぽい層(”Pink Menber”)は、主に湖に流入していた
河川性の堆積物
(文献1) R.L. Hopkins
” Hiking , The Southwest' Geoglogy
〜 Four Corners Resion 〜 ” のうち、
No.33 ”Bryce Canyon ” の項 (p186〜190)
(文献2)ビジターセンターによる、
ブライスキャニオンの地図と説明パンフレットのうち、以下の項
(Geology of Bryce Canyon)
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