スゲェ〜気になっていた、上千枚沢の砂防堰堤(床固)めぐり...

- GPS
- 03:30
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 325m
- 下り
- 324m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:47
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
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---|
感想
昨年の山行記録に有るのだが、91年にオフロードバイクで走った場所を特定するため、2年程前から東俣、西俣の山行を計画していた。
国土地理院の地図を見たり、Googleマップの航空写真を見たりして妄想の世界に浸っていた...
その時、気になったのが二軒小屋下流の沢に多くの堰の記号が書かれていることだった。
国土地理院の地図では16段...
Googleマップの航空写真では17段有る...
等高線の間隔はかなり広い...全然急峻ではない...
何でこんなに堰(堰堤)をスタックする必要が有るのだろうか?
上部崩壊地から流れてくる岩がメチャクチャ多いのか?
毎回このあたりの地図や航空写真を見る度に気になっていたのだ...
加えて、車屋沢橋下流に見えていた小さな吊り橋の存在も...
気になるものは自分で確認するのが一番。
等高線間隔から、貧脚の私でも一番上の堰まで行けそうだ。
東俣堰堤まで行った翌日、テントを撤収し車屋沢橋下流に移動。
ちょうど林道下の法面で工事が行われていた。
当てずっぽうで吊り橋に向かって林の中に入っていった。
何のために張られた吊り橋なのか...
この規模の吊り橋は30年くらい前に、寸又川左岸林道で柴沢避難小屋横に設置されていた千頭山吊り橋を渡って以来だ。
結構古い...
踏み板が部分的に朽ちている...
橋下に張られているはずの振れ止めのワイヤーが切れていて、左右に良く揺れる...
落ちることはないと思うが、やはり気持ち悪い...
ランヤードを手すりワイヤーに掛けようか...とも思ったが、間隔が狭く付け外しが面倒くさい...
結局、ゆらゆら揺れながら慎重に渡った。
(こんな橋でビビっているのだから、もし無想吊橋が渡れる状態で有ったとしても、自分には絶対無理だと悟った。)
吊り橋を渡り大井川の右岸河原に降りた。
数日前まで結構雨が降ったのだが、大井川の水に濁りは無かった。
河原を遡上し出合に向かった。
出合から、沢の上流方向を見たが堰は全く見えない。
しばらく登ってみたが見えてこない。
最初の堰までは結構な距離があったが、地図に示された等高線どおり勾配はキツくなかった。
事前にGoogleマップで調べたところ、堰と堰の間隔は50〜70mで設置されている。
山に向かって右側(左岸側の壁)に工事記録のプレートがはめ込まれている。
プレートを撮影していて初めて見る単語が有った。
「床固」だ。
音読みで「しょうこ」と読んでみたが、帰宅後調べたら「とこがため」という名称だと知った。
土木屋さんではないので良く分からないが、ダムと堰堤の違いは高さ15mがボーダー
ラインになっていると聞いたことが有る。
この沢に有る堰は「砂防堰堤」だと勝手に思っていたのだが、それもちょっと違うようだ...
「河床の洗掘低下を防止し、河床を安定させ、河川の縦横断形状を維持するために河川を横断して設けられる工作物。」という説明が有った...
なんかちょっと分かったような気になった...
この沢の左岸と右岸では勾配が違っていた。
左岸のほうが切り立った感じの場所が多かった。
右岸のほうが緩くて楽そうだったが、面白くないので、基本左岸側から登って行った。
が...どうしようもない場所もあり、その場合は右岸に回り込んで堰を超えた。
堆積物が積もっている場所は、正面から堰を越えることも出来た。
登り2時間チョイ、下り1時間半程...軟弱な私にはちょうど良いコースだった。
工事記録を撮影していて、「1号」と名の付くものが2つ有った。
「国の仕事なのにいい加減だな。」...と思ったのだが、名称をよく見ると一つは「えん堤」もう一方は「床固」であった。
多分「えん堤」と「床固」を区別しているのだろう。
「えん堤」はH=13.0m、「床固」はH=7.00mであった。
ダムマニアではないのだが、このあたりに点在する「◯◯堰堤」を訪れるのも面白いな...なんて思っている。
下から順番に
No.1 平成19年度 上千枚沢第15号コンクリート床固
No.2 平成18年度 上千枚沢第14号コンクリート床固
No.3 平成18年度 上千枚沢第13号コンクリート床固
No.4 平成17年度 上千枚沢第12号コンクリート床固
No.5 平成15年度 上千枚沢第11号コンクリート床固
No.6 平成15年度 上千枚沢第10号コンクリート床固
No.7 平成14年度 上千枚沢第9号コンクリート床固
No.8 平成13年度 上千枚沢第8号コンクリート床固
No.9 平成4年度 上千枚沢第2号コンクリート床固
No.10 平成12年度 上千枚沢第2-1号コンクリート床固
No.11 昭和56年度 上千枚沢NO1号コンクリート床固
No.12 平成5年度 上千枚第3号コンクリート床固
No.13 平成10年度 上千枚沢第4号コンクリート床固
No.14 平成10年度 上千枚沢第5号コンクリート床固
No.15 平成11年度 上千枚沢第6号コンクリート床固
No.16 平成9年度 上千枚沢第7号コンクリート床固
No.17 平成7年度 上千枚沢第1号コンクリートえん堤
一覧を見て気になったのだが、No.16の7号がなぜ9年度なのだろうか?
4、5,6号が10年、11年度なのに...
p.s.
歩き終わった後、スマホでデータ確認した後の操作が悪かったのか、家に帰ってきたらGPSデータが吹っ飛んでいた...(泣)
Insta360のGPSリモコンデータからのデータ吸い上げに往生した。
現場で下手に弄らないほうが良い...
教訓になった!!
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